
「早くしなさい!」「何度言ったらわかるの?」 そんなふうに子どもに声をかけたあと、ふと自分を責めてしまうことはありませんか?
一生懸命伝えているのに、子どもが動いてくれない。
そのたびにストレスがたまり、親も子どもも疲れてしまう——。
でも、ちょっとした視点の変化と、ほんの少しの工夫で、 子どもが“やらされる”のではなく、“やりたくなる”方向へ自然と進んでくれることがあります。
今回は、保育士さんが日常的に行っている声かけの工夫をもとに、 「子どもをスムーズに動かす方法」をシーン別にご紹介します。
心がふっと軽くなり、親子の時間がちょっと楽しくなるヒントになればうれしいです🍀
🔗子どものやりがちな謎行動シリーズ⑤なんでも「イヤ!」と拒否する時期の心理と対応法😊 – itti-blog
🌱子どもの気持ちに寄り添う「声かけのコツ」
子どもが言うことを聞かないとき、つい私たちは「指示」で動かそうとしがちです。 でも実は、子どもは“命令”に対して本能的に反発したくなるもの。
そこで大切なのは、「誘導する」声かけ。 子どもの気持ちや好奇心をくすぐりながら、
“自分で選んで行動したくなる”ような声かけを意識してみましょう。
🔑ポイントはこの3つ!
✅ 遊びの要素を入れる(競争・ごっこ遊び・実験など)
✅ 選択肢を与える(「どっちにする?」で主体性を育てる)
✅ 好奇心をくすぐる(「どうなるんだろう?」を大切に)

🎨シーン別:子どもが自然と動く声かけアイデア
1️⃣ お片付けができないとき
- ❌「早く片付けなさい!」
- ✅「どっちが早く片付けられるか競争しよう!」
- ✅「この子のおうちがわからなくなっちゃった!教えて~」
→ 遊びながらだと、子どももノリやすくなります。
Q. まったく片付けようとしないときは?
まずは親が一緒にやってみましょう。「片付けって楽しい!」と感じる経験を、少しずつ積み重ねていくことが大切です。
2️⃣ ごはんの時間にぐずるとき
- ❌「ちゃんと座って食べなさい!」
- ✅「このごはん、どんな味がすると思う?探偵さんになって調査開始!」
- ✅「これ、●●ちゃんとスーパーで買ってきた野菜だね!」
→ 食事を楽しい探検に変えると、意欲が生まれます。
Q. 食べムラがひどいときは?
「今は〇〇がブームなんだね!」「同じような食べ物だとこんなのがあるかなー♡どう?味似てる?」
食べムラがあっても、極端にやせたり体調を崩す場合以外は気にしなくて大丈夫。これも成長の過程ですから、個人差はありますが、その子の中でももりもり食べる時期とそうじゃない時、これしか食べない時期もあるものです。
3️⃣ お風呂を嫌がるとき
- ❌「お風呂入りなさい!」
- ✅「アヒルさんが待ってるよ!一緒に探しに行こう」
- ✅「新しい石鹸、袋から出してくれる?」
→ お風呂を“楽しい遊びの場所”にしてみましょう。役割を与えるのもいいですよ。失敗することの方が多いですがこれも経験♪やらせてみることに意義があります。
Q. それでも入りたがらない場合は?
「泡遊びの日」「お風呂おもちゃで遊ぶ日」など、特別感を演出すると気持ちが切り替わることも。
4️⃣ 寝かしつけのとき
- ❌「早く寝なさい!」
- ✅「お布団の中で絵本の続きを読もうか?」
- ✅「ママの右側とママの左側、ママの上!どこがいい?」
→ 「寝る」ではなく「楽しみがある場所」へ導く声かけ。我が家は毛布でハンモックごっこをよくやりました。
5️⃣ 外出準備がスムーズに進まないとき
- ❌「早く靴履いて!」
- ✅「靴を履いたらジャンプ対決しよう!」
→ 楽しいイベントをセットにすると、子どもの行動が変わります。時間がかかるときこそ、「靴はくの上手になったね~」や「びり!ってできる?」などの声かけが効くことがあります。
Q. 玄関でぐずるときは?
「どっちの靴にする?」と選択肢を与えることで、自分で決める気持ちが育ちます。うちは玄関を出たところに子どもが好きなキャラクターのおもちゃを置いてます。(〇ッピーセットのやつ!)時々入れ替えて、今日はどの子が待ってるかなーと声をかけると、おもちゃ見たさに急いで履くようになりました。
6️⃣ トイレトレーニング中
- ❌「トイレ行ってきなさい!」
- ✅「今日のトイレシール、どれにする?」
→ 小さな達成感が、次への意欲につながります。
Q. トイレを嫌がるときは?
無理に連れていかず、「お人形さんがトイレ行きたいって」など、遊びに巻き込んでみましょう。足が届かない、便座がひんやりする、壁紙が怖いなど何か嫌なことがあるのかもしれませんので、聞いてみて改善できることはしてあげるとよいですね。
7️⃣ イヤイヤ期の子どもと向き合うとき
- ❌「ダメって言ったでしょ!」
- ✅「じゃあ、一緒にどうするか考えてみよう」
→ 否定ではなく、“共に考える”姿勢が信頼につながります。
Q. イヤイヤが続くときは?
「悲しかったんだね」「イヤだったんだよね」と気持ちを言葉にすることで、子ども自身が落ち着けることもあります。
🌈親が気づける力は、いちばんの宝物
「言うことを聞かない子ども」に、どう声をかけるか。 それは「子どもとの関わり方」を見直すチャンスかもしれません。
ほんの少し、言葉を変えてみるだけで、 子どもの表情がパッと変わる瞬間があります。
それに気づける“親の力”こそが、子育ての中でいちばん大切なものかもしれませんね。
完璧じゃなくていい。 うまくいかない日があっても大丈夫。
「気づけた自分」を、まずはほめてあげてください。 そして、また明日からも一緒に、ゆっくり進んでいきましょう🍀

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🔗子どもの怒りや癇癪(かんしゃく)への対応法 – itti-blog
そのほかにもこんなシチュエーションが👉👉👉子どもをスムーズに動かすコツ
シチュエーション | NGフレーズ | OKフレーズ |
---|---|---|
チャイルドシートに乗りたがらない | 「早く座って!」 | 「車が出発するよ!どっちが先にシートに座れるかな?」 |
公園から帰りたがらない | 「もう帰る時間よ!」 | 「おうちに帰ったら、おやつタイム!何食べようか考えよう♪」 |
ご飯を食べずにぐずぐず | 「早く食べなさい!」 | 「このスプーンさん、どこに行きたいかな?お口に出発~!」 |
ひたすら道端の小石を拾う | 「もう行くよ!」 | 「特別な石を探そう!帰ったら石アート作ろう!」 |
まっすぐ歩かない(寄り道ばかり) | 「ちゃんと歩いて!」 | 「次の角まで競争しよう!どっちが先に着くかな?」 |
読み聞かせに行っても聞かない | 「ちゃんと聞いて!」 | 「このお話に出てくる動物、誰が一番早く見つけられるかな?」 |
じっとしていない | 「落ち着きなさい!」 | 「今から忍者修行!音を立てずにじっとできるかな?」 |
着替えはイヤ | 「早く着替えて!」 | 「このお洋服、魔法の力があるんだって!着てみよう♪」 |
帽子はイヤ | 「帽子をかぶりなさい!」 | 「この帽子をかぶると、お外の冒険がもっと楽しくなるよ!」 |
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