子どもの気持ちに寄り添いたいと思っても、思い通りにいかないことがありませんか?たとえば、子どもが泣きわめいているとき、「何でこんなに説明してるのにわかってくれないの?」とイライラしてしまったり、気持ちを受け止めようとするほど自分の時間が削られて、毎日くたくたになったり…。
実は私も、寄り添う努力をするあまり疲れ切ってしまった経験があります。ある日、子どもが「もうごはんいらない!」と怒り出したとき、最初は「どうしたのかな?」と冷静に聞こうとしたのですが、話は全く進まず…。結局、感情的になってしまい、「もう好きにしなさい!」と突き放してしまったんです。後から、「ああ、また失敗したな」と自己嫌悪に陥りました。
でもそこから、寄り添うって、完璧に理解することじゃない。『今、この瞬間の気持ちを受け止めよう』としてみようと思うようになりました。
子どもの気持ちに寄り添うためのシンプルな心構え
1. まず深呼吸。親の感情も大事
子どもが感情を爆発させているとき、つい私たち親も感情的になりがち。でも、まずは一度深呼吸して、自分の気持ちを落ち着かせる時間を持つことが大切です。自分が穏やかでいることが、子どもの安心感に繋がります。
2. 「解決」より「共感」
「何でこんなことをしたの?」と原因を探るよりも、「そうか、それは悲しいよね」と子どもの感情そのものを受け止めることを意識します。解決を急がなくても、子どもは「わかってもらえた」と感じるだけで落ち着くことが多いんです。
3. 親だって休んでいい
子どもに寄り添うのはエネルギーが必要です。だからこそ、自分のための休息も意識的に取ることが大事。「今だけ1時間、好きなドラマを見る」といった小さな楽しみが、翌日の元気につながります。
寄り添いすぎないことも愛情の一つ
寄り添おうと努力するのは素晴らしいこと。でも、親が疲れ果ててしまっては、結局子どもに良い影響を与えられません。「できる範囲でいい」「時には寄り添えなくてもいい」と自分に言い聞かせることで、心に余裕が生まれます。
大切なのは、「完璧な親」を目指すことではなく、「不完全でも一緒に歩む親」でいること。それだけで十分、子どもは愛されていると感じるのです。
読者の皆さんも、寄り添おうと頑張りすぎてしまったエピソードや、心が軽くなった考え方があればぜひシェアしてください。一緒に「完璧じゃない親」であることを楽しみましょう!
それでもイライラしてしまったら・・・
子育てをしていると、子どもの気持ちに寄り添えず、ついイライラしてしまうことは誰にでもあります。その後、後悔してしまうのも自然なことです。
1. 深呼吸して一旦落ち着く
まず、イライラしてしまいそうな時は、一旦深呼吸をして心を落ち着けることが大切です。子どもの行動にすぐ反応してしまうと、冷静な対応が難しくなります。時間を少し置くだけでも、状況を違う角度から見ることができます。
2. 子どもの目線に立ってみる
次に心掛けたいのは、子どもの視点で物事を考えることです。大人の感覚では理解しづらい行動も、子どもにとっては正当な理由があるかもしれません。例えば、遊びを途中で止められて泣くのは「まだ楽しい時間が終わるのが嫌」という子どもの気持ちが背景にあるのです。
子どもの行動 | 考えられる理由 | 寄り添う声かけの例 |
---|---|---|
おもちゃを片付けない | まだ遊びたい | 「楽しい時間が終わるのが嫌なんだね」 |
ご飯を食べない | 食べたくない理由がある | 「今日はあまりお腹が空いてないのかな?」 |
泣いてわめく | 気持ちを表現できない | 「何か困っていることがあるのかな?」 |
3. 「言葉」を使って気持ちを代弁する
子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできないことがあります。そこで大切なのが、子どもの気持ちを言葉にしてあげること。たとえば、「今悲しいんだね」「お友達と遊びたかったんだね」と、子どもの感情を言葉で表現することで、子どもは「自分の気持ちをわかってくれている」と感じます。
4. むしろ完璧を目指さないことを大事にする
子育てにおいては、完璧を目指さないことも重要です。すべてに寄り添おうとすると、それがプレッシャーとなってさらにイライラしてしまうことがあります。少し寄り添えたらOKにしましょう。一日中うまくいかなくても、子どもに対して少しでも共感する場面があれば、それで十分です。
5. 自分の時間を大切にする
最後に、自分の心のケアも忘れないことが大切です。イライラしてしまう原因の一つは、自分自身が疲れていることや、心に余裕がないことかもしれません。子育て中でも、自分のリラックスできる時間や活動を取り入れることが、結果として子どもにも優しく接するための土台となります。
寄り添うための実践例
- 子どもが泣いている時:「泣きたい気持ちがあるんだね、どうしたの?」
- お風呂を嫌がる時:「お風呂がちょっと怖いのかな?ゆっくり入ろうか。」
- おやつが欲しい時:「おやつが大好きなんだね。でもご飯の前だから、後で一緒に食べようね。」
子どもに寄り添うためには、自分の気持ちにも寄り添うことが大切です。イライラしてしまった時は、その瞬間だけではなく、自分がどのような状況だったかも振り返りながら、少しずつ子どもとの接し方を調整していきましょう。