
お子さんの「お絵描き好き」を伸ばすためにできること
「うちの子、絵を描くのが大好きみたい」そんな風に感じることはありませんか?
夢中になって何枚も絵を描いたり、時間を忘れて黙々と色を塗っていたり…そんな姿を見て、「もしかして、才能があるのかな?」と考える親御さんも多いでしょう。
実は、お子さんが絵を描くのに夢中になるのには、いくつか理由があります。

1. 絵を描くことで「自分の世界」を表現できる
言葉では伝えきれない気持ちや、頭の中のイメージを形にすることができるのが「絵」です。
- 頭の中のイメージを形にするのが楽しい
- 言葉では表せない気持ちを絵で表現できる
- 想像したキャラクターやストーリーを描くのが楽しい
- 小さい子がぐるぐると意味のない線を描いて満足するのも、「自分の表現」ができたことに喜びを感じているから
「表現することが楽しい!」と感じる子どもは、自然と絵を描くことに夢中になります。
2. 描くことそのものが楽しい
- クレヨンや絵の具の感触が気持ちいい
- 色を塗ったり、形を作ったりするのがワクワクする
- 試行錯誤しながら「もっとこうしたい!」と工夫できる
大人でも、何かに熱中しているときって楽しいですよね。それと同じで、子どもも「描くことそのもの」が楽しいから夢中になるのです。
3. 集中できる時間が好き(フロー状態になりやすい)
絵を描いていると、周りのことが気にならなくなることはありませんか?これは、「フロー状態」と呼ばれる、没頭している状態です。
- 「もっとこうしたい!」という気持ちが湧き続ける
- 時間を忘れるほど集中する
- どんどん新しいアイデアが浮かんでくる
この「フロー状態」は、大人でも幸せを感じやすい瞬間です。お子さんが夢中になっているなら、その時間を大切にしてあげると良いですね。
「フロー状態」ってなに?
絵を描くのが好きな子は、しばしば「フロー状態」に入っています。
フロー状態とは? 心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、何かに完全に没頭し、時間を忘れて集中している状態のこと。

フロー状態になると?
- 楽しく充実感がある
- 集中力が高まる
- 自然とスキルアップする
- 自己肯定感が高まる
子どもがフローに入りやすい環境を作るには? 好きなテーマで描かせてあげる
「もう少しこうしたらもっと良くなるかも?」と自分で思える環境を作る
集中できる時間を確保する(途中で邪魔しない)
4. 褒められると嬉しい
子どもは「認めてもらうこと」で、もっとやる気が出ます。
- 「上手だね!」と褒められると、自信がつく
- 描いた絵を飾ってもらうと「自分の描いた絵は特別な作品だ!」と感じる
- 親や先生が興味を持ってくれると嬉しい
「うちの子、絵が好きみたいだけど、どう伸ばしたらいいの?」と思う方は、ぜひ以下の方法を試してみてください。
お子さんの「絵が好き!」を伸ばす方法
自由に描ける環境を作る 好きな道具を用意し、気軽に描けるスペースを作る。クレヨン、色鉛筆、絵の具、デジタルペイントなど、さまざまな方法で描く経験をさせると、好きなスタイルが見つかりやすくなります。
適度な挑戦を与える 簡単すぎず、難しすぎないテーマを与えると、夢中になりやすい。
集中できる時間を確保する 途中で邪魔をせず、じっくり描ける時間を確保してあげる。
作品を大切にする 描いた絵を飾ったり、アルバムに残したりすると、「自分の作品は特別だ!」と感じられる。
「上手!」ではなく「ここが素敵!」と伝える 例えば「この色の組み合わせがいいね!」や「この線が面白いね!」など、具体的に伝えると、より自信につながります。
絵が上手い子どもの特徴とは?
絵を描くのが得意な子どもには、こんな特徴が見られます。
観察ポイント | 絵の才能につながる特徴 | 説明 |
---|---|---|
集中力 | 細かいところまで描き込む | じっくりと長時間描き続ける子は、集中力や視覚認知力が高い傾向にあります。 |
観察力 | 絵にリアルさが表れる | 物の形や色、光と影を細かく捉えて描ける子は、観察力が優れています。 |
好奇心 | 様々な題材に挑戦する | 好きなものに限らず、新しいモチーフにも積極的に挑む姿勢は、発想力の豊かさを示します。 |
表現力 | 感情が絵に表れる | 楽しさや驚きが伝わる絵を描く子は、感性が豊かで想像力が発達しています。 |
絵は、ただの「上手・下手」だけじゃなくて、集中力・観察力・好奇心・表現力の大事な要素が詰まっています。子どもが夢中で絵を描いていることが、単に「楽しい」だけじゃなくて、自分の世界を表現する手段だったり、成長の一部だったりすると思うと、すごく尊い時間に感じますよね
「好き」を大事にしてあげることで、その子の個性や才能がぐんぐん伸びるのかも!

絵を描くことが脳の発達に与える影響
「絵を描くのが好き」というのは、単なる趣味にとどまらず、お子さんの脳の発達にも良い影響を与えます。

① 右脳の活性化
絵を描くときには、特に右脳が活発に働きます。右脳は感性や空間認知、直感を司る部分。創造力や想像力が引き出され、豊かな感性が育ちます。簡単に言うと、右脳は「ひらめき」や「イメージ」を生み出す部分だから、活発になるとアイデアがどんどん出てくる!たとえば、絵を描くのが得意になるだけじゃなく、文章を考えたり、新しい発想をしたりするのもスムーズに「なんとなくこうした方がいい気がする!」っていう感覚も右脳の働きによるもの。右脳を鍛えると、直感力が高まって、判断力やひらめきが良くなりますよ!
② 集中力と認知力の向上
細かい部分を観察し、表現する過程で注意力が養われます。さらに、空間のバランス感覚も自然と身についていきます。右脳は「イメージ記憶」が得意ですので、文字よりも「絵や風景で覚える」方が得意。だから、右脳が活発な人はパッと見たものをそのまま覚えたり、イメージで理解するのがうまいんです。
③ ストレスの解消と心の安定
アートは自己表現の手段の一つ。絵を通じて気持ちを表すことで、自己肯定感が育ち、情緒の安定にもつながります。右脳は「感性」を司るから、アートや音楽、自然に触れることでリラックスしやすくなる。絵を描いたり、好きな音楽を聴いたりすると気持ちが落ち着くのもそのおかげです
勉強で頭を使うと「疲れた~」ってなるけど、絵を集中して描いた後って「なんかスッキリ
」となることありませんか?勉強は左脳(論理・言語を司る部分)をたくさん使うから、「考えなきゃ!」って頭がフル回転して疲れるんですよね。一方で、絵を描くときは右脳(感性・直感を司る部分)が活発になって、リラックスしながら没頭できるから、ストレス解消につながります。
「好きなことに夢中になる」って、脳にとっても心にとってもすごく良いことなんでしょうね
さらに、右脳が発達すると、感覚的なセンスが磨かれるから、「なんとなくバランスがいい」「しっくりくる」 という感覚が自然にわかるようになります。
たとえば… ファッション → 色や形の組み合わせが上手になって、おしゃれに!
スポーツ→相手の動きを読める
料理 → 盛り付けのバランスが良くなって、美味しそうに見える!
インテリア → ちょっとした小物の配置が絶妙になって、おしゃれで落ち着く空間に!
右脳を鍛えることで、感覚的な「心地よさ」がアップして、生活が洗練されていきます。
まとめ
子どもが絵を描くのが好きなのは、 「自分の気持ちや世界を自由に表現できるから」
「手を動かすことそのものが楽しいから」
「没頭できる時間が気持ちいいから」
「認めてもらえると嬉しいから」
もしお子さんが夢中になっているなら、ぜひその環境を守ってあげてくださいね
もしかしたら、その「好き」が一生の才能になるかもしれません
お子さんが絵を描くことに夢中になれるのは、とても素敵なこと。ぜひ、その「好き!」を大切に育んであげてくださいね!

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94 thoughts on “うちの子、絵がうまいかも?夢中になる理由と才能を伸ばすコツ”