このブログはPRを含みます
📝この記事のまとめ
- ドアの開け閉めは“安心を求めるサイン”
- やめさせるより、気持ちに寄り添うことが大切
- 発達とともに自然に減るケースがほとんど
著者:ITTI
更新日:2025-09-12
読了目安:7分
「何度注意してもドアを開け閉めするんです…」
「壊れそうでイライラしてしまう」
そんな声をよく聞きます。
子どもがドアを何度も開けたり閉めたりして、なかなかやめない――。
「いたずら?」「落ち着きがないのかな?」と感じて、つい止めたくなる瞬間もありますよね。
でも実は、この「ドアの開け閉め」には、子どもの心の発達や安心感が深く関わっています。
この記事では、ドアの開け閉めを繰り返す子どもの心理と発達段階での意味、親ができる関わり方をわかりやすく紹介します。
子どもがドアを開け閉めしてやめない理由|安心を求めるサインとは
朝の忙しい時間に限って始まる「ドア無限ループ」。大人にはただのいたずらに見えても、子どもにとっては安心を確かめたり、自分の存在を伝えたいサインかもしれません。無理にやめさせる前に、まずは心の声に耳を傾けてみましょう。

子どもは言葉で伝えきれない気持ちを「行動」で表現します。
ただの癖じゃない?「繰り返し行動」に隠れた安心のサイン
ドアを開けて閉める――それだけの動作でも、子どもにとっては立派な「学び」と「安心の表現」です。
特に2〜4歳ごろは「自分が動かすと世界が動く」という因果関係を理解し始める時期。ドアを開けたら部屋が明るくなる、閉めたら静かになる。その結果を何度も確かめることで、世界の仕組みを理解していきます。

また、繰り返し行動は心を落ち着かせる効果もあります。
大人が貧乏ゆすりや指先いじりで気分を整えるように、子どもにとってはドアの開け閉めが「安心のルーティン」になるのです。
「同じことをやると落ち着く」「この音や動きが心地いい」――そんな小さな安心の積み重ねが、情緒を整える手助けになっています。
どんなときに多い?(朝・登園前・ママが離れるときなど)
ドアの開け閉めが増えるタイミングには、共通点があります。
それは「気持ちが不安定になりやすいとき」。
・登園前の朝、ママから離れる前
・家に帰ってきてほっとしたとき
・引っ越しや環境の変化があったとき
・兄弟が生まれた、家族構成が変わったとき
こうしたとき、ドアの開け閉めは「気持ちの整理」や「自分を落ち着かせる手段」になっています。
見た目は地味な動作でも、子どもなりに「心のバランスを取ろう」としているのです。
まとめると、
- 安心したい: ドアを開け閉めする動作で自分の存在を確認。→ 親は「音が好きなんだね」と言葉で認める。
- 注目してほしい: 親が忙しいとき、関わってほしいサイン。→ 短時間でも「見てるよ」と視線や声かけ。
- 自分の存在を主張したい: 「やっていい?」「やりたい!」という意思表示。→ 適度に回数やルールを一緒に決める。
そんなサインが、ドアの「開け閉め」に込められているのです。
無理にやめさせるより、まずは「どんな気持ちなのかな?」と寄り添う視点を持つことが大切です。
発達障害との関係は?ドアの開け閉めで気づく発達サイン
「発達障害なの?」と不安になる前に
「もしかして発達障害?」と感じる親も少なくありません。
確かに、同じ動作を繰り返す行動は、自閉スペクトラム症(ASD)などの特徴として見られることがあります。
ですが、繰り返し行動=発達障害というわけではありません。
子どもがドアの開け閉めを楽しんでいて、生活に支障がなければ多くは「成長過程の一部」。
安心を得るための行動であり、言葉や感情の発達が進むにつれて自然に減っていくケースがほとんどです。
発達段階でよく見られる“安心行動”の特徴
発達の途中でよく見られる「安心行動」には、いくつかの共通点があります。
・規則的な動作や音を繰り返す
・決まった順番で行動したがる
・気持ちが乱れると特定の行動に戻る
これらは、自分の中の秩序を保つための自然な反応。
ドアの開け閉めもその一つで、「自分でコントロールできる安心」を得ようとしているのです。
🔎あわせて読みたい
▶ 「おもちゃを並べる」子どもの心理と安心のサイン
ドア開け閉めが止まらない子への関わり方3選
「やめさせたい!」と思う前に、以下の工夫を試してみましょう。

1. 気持ちを代弁する
「ドアの音、楽しそうだね」「ドキドキしてるのかな?」と親が実況するだけで、子どもは安心します。特に忙しい朝は一言で十分。
2. 安心ルーティンを用意する
ドア開け閉めの前に、深呼吸やぬいぐるみとの時間など小さな安心ルーティンを習慣化すると、落ち着きやすくなります。
3. 一緒にルールを作る
「あと3回開け閉めしたらおやつ」というように、親子で回数や時間を決めると納得感が生まれます。ルールは声かけで守れる範囲に。
🗣やめさせたい時のヒント
▶ 「なんでできないの?」はNG?叱らず伝わる声かけ術
【安全対策】ドアの開け閉めブーム期におすすめのグッズ
ドアの開け閉めが多い時期は、どうしても「指はさみ」や「勢いでバタン!」といった危険が心配になります。
そんなときは、“やめさせる”のではなく“安全に見守る”ための工夫を取り入れてみましょう。
子どもの安心行動をサポートしながら、家庭のストレスを減らしてくれるおすすめグッズを紹介します。
【1】マグネットで簡単!おしゃれなドアストッパー
玄関やリビングのドアに付けておけば、開けっぱなしでも安全。使わない時は折りたためてスッキリします。
スタイリッシュなデザインなので、インテリアにもなじみます。

山崎実業(Yamazaki) マグネット 折り畳みドアストッパー ブラック 約W4.5×D9.5×H28cm スマート smart 玄関 簡単取付 2487
【2】赤ちゃんの“いたずら防止”に便利なベビーロック
開けてほしくない扉や引き出しに取り付けておくと、事故防止に役立ちます。
粘着テープ式で工具いらず、180°回転で開閉もスムーズ。

サムコス ベビーガード ドアロック 子供安全ロック 引き出し ドア 扉 キャビネット 窓 戸棚 開閉禁止 簡単操作 180°回転式 赤ちゃん ベビー こども けが防止 指はさみ防止 いたずら防止 地震対策 (4個入り)
【3】“開け閉め”したい気持ちを満たす知育トイ
繰り返し行動を安全に置き換えたいときには、手先を使って遊べるおもちゃがおすすめ。
スイッチを押す・回す・動かすなどの動作が詰まった「フィジェットキューブ」は、安心ルーティンの代替として人気です。

Jinmoioy フィジェットキューブ サイコロキューブ ストレス解消キューブ 6面 6in1 リリーフ 無限 ボタン ストレス 発散 手遊び ふぃじぇっと おもちゃ かいしょうグッズ 気分転換 ABS 耐衝撃性 スイッチ感覚 男の子と女の子向け 子供 プレゼント
ドアを安心して触れられる環境が整うと、親も「またやってる…」というストレスが減ります。
こうしたアイテムは“やめさせる”ためではなく、“安全に見守る”ための味方です。
Q&A|よくある質問|ドア開け閉めの“いつまで続く?”“怒っていい?”
Q1. 何歳まで続くの?
→ 多くの子は4〜5歳ごろになると、言葉や遊びの幅が広がり、自然と減っていきます。
Q2. 怒ってもいい?
→ 強く叱ると、「安心したい」という気持ちが満たされず逆効果に。危険がない限りは、やめさせずに関心を他の遊びへ誘導しましょう。
Q3. 外でも同じ行動をするけど大丈夫?
→ 外出先でドアを開け閉めしたがるのは「慣れない環境で落ち着きたい」サインです。
見守りつつ、別の安心行動(手をつなぐ、好きなおもちゃを持つなど)に切り替えていきましょう。
詳しくは「発達の段階で見られるこだわり行動まとめ」も参考に。
🔍こんなときは要チェック!
- 朝・登園前など決まったタイミングに繰り返す
- 親が忙しいときほど強くなる
- ドア以外でも「同じ動作のくり返し」が多い
→ 該当が多ければ「安心を確かめたい時期」のサイン
まとめ|ドア開け閉め行動に隠れた子どもの心のメッセージ
ドアの開け閉めを繰り返すのは、「安心したい」「自分の力を確かめたい」という心のサイン。
それは、成長していくうえでとても自然な行動です。
他にも、
・物を落とす・投げる行動
・白線の上を歩くこだわり行動
・お店屋さんごっこはずっと店員さん役・母はお客さん
といった「謎行動」にはすべて理由があります。
大切なのは、行動そのものを止めることではなく、
「この子は今、どんな気持ちでこれをしているのかな?」と心の声に気づくこと。
安心できる環境の中で、少しずつ外の世界に興味を広げていけるように、やさしく寄り添っていきましょう。
子どもの行動は「困ったこと」ではなく、心のメッセージ。ちょっと視点を変えて、なぜやっているのかを理解するだけで、毎日の子育てがぐっとラクになり、親子の信頼関係も深まります。
🖇️ あわせて読みたい!関連リンクで「子どもの心」をもっと知る
🧠「戦いの絵」以外にも、こんな子どもの表現、気になったことありませんか?
🎨「絵」でわかること、まだまだあります!
子どもの絵って、ほんとうに奥が深いんです。たとえば……
こんな記事もあわせて読むと、子どもの絵の“読み解き力”がぐんとアップするかも。
「ちょっと気になる」を、「ちょっと声をかけてみよう」に変えることから、はじめてみましょう。
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
\こんな記事も読まれています/
このブログはPRを含みます
こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。



