「どんな絵本を選べばいいの?」「年齢に合った絵本って何を基準にするの?」——そんな悩み、子育て中のママなら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
結論からお伝えします。絵本選びに「正解」はひとつではありません。でも、年齢ごとの発達に合わせたポイントを知っておくだけで、ぐっと選びやすくなりますよ。
この記事では、元教諭の視点で「0歳〜6歳の年齢別おすすめ絵本」と「失敗しない選び方のコツ」をまとめました。たくさんある絵本の中から、わが子にぴったりの一冊に出会うためのヒントにしてくださいね。
この記事でわかること
- 0歳〜6歳の年齢別・絵本の選び方のポイント
- 発達に合ったおすすめ絵本のジャンルと特徴
- 絵本選びで失敗しないための3つのチェック軸
- 「子どもが興味を持たない」ときの対処法

絵本選びの3つの基本軸
年齢別のおすすめに入る前に、まず「どんな視点で絵本を選ぶか」の基本を押さえておきましょう。絵本選びが迷いやすいのは、選ぶ軸がぼんやりしているからです。
①「今の発達段階」に合っているか
絵本は「少し先の発達」を意識して作られているものも多いですが、あまりにも難しすぎると子どもは興味を持てません。今の子どもの発達段階で「楽しめるか」を最優先に考えてみてください。
目安は「ページをめくること自体が楽しい段階か」「お話の筋を追える段階か」「言葉の面白さを感じられる段階か」。これだけでも選びやすさがぐっと変わります。
②「子どもの今の興味」と重なっているか
乗り物が好き、どうぶつが好き、食べ物の絵が好き——子どもには今まさに夢中なテーマがあります。発達段階に合っていても、テーマが合わないと「もっとこっちがいい!」となりがち。
特に2〜4歳は「好きなもの」への集中力がすごい時期です。お気に入りジャンルの絵本を選ぶのが一番の近道ですよ。
③「親が読んであげたいか」も大事
これ、意外と見落とされがちなポイントなんです。読み聞かせは毎日繰り返すもの。親自身が「この絵本好きだな」と思えるものの方が、声にも温かみが出て子どもに伝わりやすくなります。
書店でパラパラっとめくってみて、親の心がちょっと動いた絵本——そういう直感も大切にしてみてください。
【年齢別】0歳〜1歳前半の絵本選び
0歳の赤ちゃんには「絵本なんてまだ早い?」と思う方もいますが、そんなことはありません。視覚・聴覚・触覚が急速に発達するこの時期こそ、絵本との出会いが宝物になります。
0〜3か月:コントラストが強い絵本
生後3か月頃までの赤ちゃんの視力はまだぼんやりしています。この時期は白黒や赤など、コントラストがはっきりした絵本が目に入りやすくておすすめ。文字やストーリーよりも、ただ「眺める」体験そのものが大切です。
絵本を通してママの声を聞く——それだけで十分な「読み聞かせ」になっています。
4〜8か月:カラフルで単純な絵のもの
色の識別が少しずつできてくる時期。カラフルで「これはなんだろう?」と目が引き付けられるような絵本が合ってきます。「いないいないばあ」系のシンプルな展開のものも大喜び。
また、この頃から「なめる・かじる」が始まります。布絵本やボードブック(厚紙タイプ)など、丈夫で安全素材のものを選ぶと安心です。
9か月〜1歳:めくる動作が楽しい絵本
指先の発達とともに「自分でめくりたい!」という欲求が高まります。ページが厚めのボードブックで、1ページに1〜2つのシンプルなイラストが載っているものが最適。
「ぶーぶー」「わんわん」など、擬音語・オノマトペが多い絵本は言葉の発達にもつながります。読んであげるとき大げさなくらいに声に出してみると、赤ちゃんの表情がぱっと明るくなりますよ。

【年齢別】1歳後半〜3歳の絵本選び
言葉がどんどん増え、「これなに?」「なんで?」が止まらない時期。この頃になると、絵本の世界への没入感がぐっと深まります。イヤイヤ期とも重なりますが、絵本はそんな気持ちの「受け皿」にもなってくれます。

1歳半〜2歳:繰り返しのリズムがある絵本
「おおきなかぶ」「3びきのやぎのがらがらどん」のように、同じフレーズが繰り返されるお話は子どもの心をぐっとつかみます。「次は何が来る?」という期待感が生まれ、言葉の習得にも効果的。
文字数は少なめで、見開き1場面にシンプルなイラストのものが読みやすいです。「もう1回!」が出てきたら大成功。繰り返しを嫌がらず、何度でも読んであげてくださいね。
2歳〜3歳:日常の場面が出てくる絵本
「ごはんを食べる」「お風呂に入る」「おそとであそぶ」——自分の毎日と重なるシーンが出てくる絵本が、この時期にはよく響きます。主人公に自分を重ねて「これ、わたしもやってる!」という共感が生まれやすいんです。
また、感情の言葉(「うれしい」「かなしい」「こわい」)が出てくる絵本は、子どもが自分の気持ちを言葉にするきっかけになります。感情が豊かなこの時期にぜひ取り入れてみてください。
イヤイヤ期にこそ、「共感できる主人公」の絵本を
「いやだ!」「じぶんでやる!」が口グセになる2〜3歳。こういう時期こそ、ぐずったり泣いたり、うまくできなかったりする主人公が出てくる絵本を読んであげると、子ども自身が「あ、こういうことあるよね」と感じやすくなります。
気持ちを「代わりに表現してくれる絵本」は、言葉でうまく伝えられない子どもの心のガス抜きにもなりますよ。
【年齢別】3歳〜6歳の絵本選び
想像力が爆発的に育つ時期。ファンタジーの世界に入り込んだり、お話の結末を予測したりする楽しみが生まれます。絵本の幅がぐんと広がる、親子で一番「絵本時間」を楽しめる年齢とも言えます。

3〜4歳:ファンタジー・冒険もの
「もしも〇〇だったら」という想像の世界に入り込める年齢になります。主人公が動物や不思議な生き物でも「自分ごと」として感じられるようになり、絵本の世界観への没入感が高まります。
「ぐりとぐら」「おおかみと七ひきのこやぎ」のような、少し長めでストーリーに起伏がある絵本も楽しめるようになります。読み終わった後に「あのシーン、どう思った?」と聞いてみると、豊かな言葉が返ってきますよ。
4〜5歳:友達関係・感情の複雑さが描かれたもの
この頃から「お友達とのかかわり」が気になり始めます。「なかよくできない」「いじわるされた」「うまく気持ちが伝えられなかった」——そんな経験と重なるテーマの絵本が、子どもの心に深く刺さるようになります。
「仲直り」「助け合い」「ちがいを認める」といったテーマは、道徳的な価値観の土台にもなります。絵本を通して一緒に「どうすればよかったかな?」と話し合える場面が生まれます。
5〜6歳:少し長いお話・図鑑・知識系も
集中力がついてきて、文章量の多い絵本や長めのお話でも最後まで聞けるようになります。また、「なぜ?」「どうして?」という知的好奇心が旺盛になるので、科学・自然・どうぶつ系の知識絵本や図鑑も大喜びで手に取るようになります。
小学校入学が近くなるこの時期に「文字に興味が出てきたら絵本の文字を一緒に指でたどる」という関わりも、自然な文字学習につながります。焦らず、子どものペースで。
挿入箇所:「5〜6歳:少し長いお話・図鑑・知識系も」セクションの直後
alt:幼児が床に座って絵本を広げて読んでいる様子
「子どもが絵本に興味を持たない」ときにできること
「読み聞かせをしようとしても、すぐどこかへ行ってしまう」「絵本より動画ばかりで…」という悩みもよく聞きます。でも、これはよくあることですし、「絵本が嫌いな子」なわけでは全然ありません。

まず「今の興味」から入る
電車が好きなら電車の絵本、恐竜が好きなら恐竜の絵本。「絵本を通して学ばせよう」というよりも、「子どもの今の世界を広げる窓」として絵本を使う感覚でいると、子どもは自然と引き付けられます。
書店に連れて行って「好きなのどれ?」と自分で選ばせるのも、絵本への興味のきっかけになりますよ。
読む場所・タイミングを変えてみる
寝る前の読み聞かせが定番ですが、子どもがぐずっているタイミングや眠すぎる状態ではなかなか入りません。午前中の機嫌がいいとき、おやつの後など、子どもが落ち着いているタイミングに試してみるだけで反応が変わることがあります。
また、ソファで横並びで読む、布団の中で一緒にくるまって読むなど「読む場所の心地よさ」も、絵本時間が好きになるきっかけになります。
全部読まなくていい、ページを飛ばしてもいい
「最後まで読まなきゃ」と思うと親も子も疲れてしまいます。子どもが途中で「もうおしまい!」と言ったら、それで大丈夫。絵だけ見て終わる日があってもいい。
大切なのは「絵本のそばにいた時間」「ママ・パパの声を聞いた時間」そのものです。完璧な読み聞かせより、ゆるくて楽しい絵本時間の方が、長い目で見ると子どもの心に残っていきます。
毎月届く、世界の絵本との出会い
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海外の絵本には、日本ではなかなか出会えない色使いや表現、文化や考え方が詰まっています。 毎月届く絵本を通して、親子で「世界を旅するような読書体験」が楽しめるのも魅力です。
こんな方におすすめ
- 絵本選びに自信がない
- 子どもにたくさんの絵本を読んであげたい
- 海外の絵本やしかけ絵本に興味がある
- 毎月の読み聞かせ時間を充実させたい
- 出産祝い・誕生日プレゼントを探している
絵本は、子どもとの会話や想像力を広げる大切な時間のきっかけになります。 「次はどんな絵本が届くかな?」というワクワク感も、定期便ならではの楽しみです。
よくある質問(Q&A)
Q. 絵本は何冊くらい持っていればいいですか?
A. 冊数より「今この子が好きな本が1〜2冊ある状態」が理想です。お気に入りが決まったらひたすらそれを読む時期があっても大丈夫。多いほどいいわけではなく、図書館をフル活用するのも賢い選択です。
Q. 同じ絵本を何十回も読むのは発達上いいことですか?
A. むしろ大歓迎です!繰り返し読むことで、言葉・リズム・展開が記憶に刻まれ、語彙や想像力の発達につながります。「また同じの?」ではなく「また読みたいくらい好きなんだ」と捉えてあげてください。
Q. 電子書籍の絵本でも効果はありますか?
A. 内容によっては十分楽しめます。ただ、紙の絵本には「一緒にページをめくる」「手触りを感じる」という体験があり、それが親子の共有体験になります。できれば紙の絵本との両方使いがおすすめです。
Q. 絵本選びに「ベストセラー」を参考にしていいですか?
A. もちろん参考になります。ただ、ベストセラーが「うちの子に合う」とは限りません。購入前に図書館で借りて反応を見てみると、失敗が少なくなります。

✏️ まとめ|年齢別・絵本の選び方のポイント
- 0〜1歳はコントラストが強く、丈夫な素材の絵本から。「めくる体験」が大切
- 1〜3歳はリズムや繰り返しのある絵本・日常場面の絵本が◎
- 3〜6歳はファンタジー、友達関係、知識系と幅が広がっていく
- 絵本選びの3軸は「発達段階」「子どもの今の興味」「親が読みたいか」
- 子どもが興味を持たないときは、テーマ・タイミング・場所を変えてみる
- 全部読まなくていい。ゆるくて楽しい絵本時間が、長く続く秘訣
絵本は「正しく選ばなければ」というものではなく、親子がほっとできる時間のための道具です。今日も、一冊でも子どもとの絵本時間を楽しんでくださいね。
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
いっちー
元小学校教員(15年)
ベビー&キッズ専門フォトグラファー
小学校で15年、子どもたちの育ちを間近で見てきました。その経験から、ベビー&キッズ専門フォトグラファーへ転身。
レンズを通して感じる毎日——
かわいい。謎い。純粋すぎる。
「うちの子、大丈夫かな」という不安がそっとほぐれるような記事を書いています。
この場所で書いていること
・ 子育てあるある
・ 毎日の小さな楽しみを見つけるヒント
・ 絵や行動から読み取る子どもの心

