
「うちの子、家族の絵を描くのは好きだけど、お友達をすごく小さく描くのが気になる…」そんなふうに思ったことはありませんか?
子どもの絵には、気持ちが表れていることがよくあります。
特に、人物の大きさは子どもの心の中の「距離感」を示していることがあるのです。
絵でわかる子どもの心理シリーズも9回目になりました。今回は、「友達を小さく描く心理」についてわかりやすく解説していきます。
友達を小さく描くのはなぜ?

子どもが友達を小さく描く理由はいくつか考えられます。
① 友達との関係性を反映している
- 子どもは「自分にとって大事な人」を大きく描く傾向があります。
- 逆に、友達を小さく描く場合、「あまり身近に感じていない」「そこまで親しいわけではない」と思っている可能性があります。
② 友達に対して不安や緊張がある
- 「仲良くしたいけど、どう接すればいいのかわからない…」と感じていることも。
- 新しい環境(幼稚園・保育園・小学校)に入ったばかりの時期は、特にその傾向が強くなります。
③ 自分に自信がない・控えめな性格
- 「自分より周りの子のほうがすごい」と思っていると、友達を小さく描くことがあります。
- その逆に、自分を大きく描いていた場合は「自分を強く見せたい」「自分を守りたい」気持ちが隠れているかもしれません。
④ その時の気分や偶然の場合もある
- 子どもは、そのときの気分で絵を描くこともあります。
- たまたま小さく描いただけ、という可能性もあるので、1回の絵だけで判断せず、何枚か見比べてみましょう。
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親ができることは?
子どもの絵に「友達を小さく描く」特徴が見られたとき、親はどんな対応をすればいいのでしょうか?
まずは、友達に対して不安や緊張がある場合と自分より周りの子のほうがすごいと自信を無くしてしまっている場合の絵の見分け方を見てみましょう。
① 仲良くしたいけど、どう接すればいいのかわからないときの絵
➡ 「友達を小さく描く」けれど、関心があるサインがある
✅ 友達が近くにいる(自分のそばに描く)
✅ 友達に向かって手を伸ばしている or 話しかけるようなポーズ
✅ 友達に色を塗っている(黒ではなく明るい色)
✅ 友達の表情が描かれている(細かく表現しようとする)
💡 「興味はあるけど距離感がつかめていない」状態。親としては、お友達との関わりを少しずつサポートしてあげるのが◎
② 自分より周りの子のほうがすごいと感じているときの絵
➡ 「友達を小さく描く」+「自分を小さく描く or 存在感を薄くする」
✅ 自分も小さく描く(全体的に控えめな絵になる)
✅ 自分の顔が無表情 or あまり描き込まれていない
✅ 友達のほうが細かく描かれている(「すごい」と思っている)
✅ 黒っぽい色を多用している
✅ 自分が隅のほうに描かれる
💡 「自己肯定感が下がっている」サインの可能性。まずは子どもの良いところをしっかり認めてあげることが大切!
どう対応すればいい?
🔹 「仲良くしたいけど…」タイプの子には?
👉 「〇〇くんって、どんな子?」 と聞いてみる
👉 「一緒に遊べたら楽しそうだね!」とポジティブな声かけ
👉 お友達と関わる機会を増やしてあげる
🔹 「自分に自信がない…」タイプの子には?
👉 「〇〇ちゃんの絵、すごく素敵だね!」と自己肯定感を上げる声かけ
👉 「ママは〇〇ちゃんのこういうところ、大好きだよ」と伝える
👉 家でできる得意なこと(お手伝い、工作など)を増やし、小さな成功体験を積ませる
子どもは、言葉では説明できない気持ちを絵に表すことが多いから、絵をじっくり見ることで心の中のヒントが見えてくるかもしれません😊
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子どもが描いたお友達の絵が気になったら
① 「どうして小さいの?」とは聞かない
子どもは無意識に描いていることが多いので、「なんで?」と聞かれても答えられないことが多いです。
🔹 代わりにこんな声かけをしてみよう!
👩👦「このお友達、どんな子?」
👩👦「この絵の中で、一番楽しくしているのは誰かな?」
会話を広げることで、子どもの気持ちが自然と見えてくるかもしれません。
② 友達との関係をさりげなくサポートする
もし「お友達とうまく遊べているかな?」と気になる場合は、
- 「〇〇くんと何して遊んだの?」
- 「どんなときが一番楽しい?」
と、日常の会話の中でさりげなく様子を聞いてみるとよいでしょう。
③ 自信を持てるようにサポートする
「自分に自信がない」ことが影響している場合は、
- 「〇〇ちゃんの絵、とっても素敵だね!」
- 「お友達とたくさん遊べて楽しかったね!」
など、ポジティブな言葉をかけて、自己肯定感を育むことが大切です。
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チェックリスト:こんなときは気にしてみよう!
✅ いつも家族は大きいのに、友達だけ極端に小さい
✅ 友達を描くのを嫌がる
✅ 幼稚園や学校で「友達と遊びたくない」と言う
✅ 元気がなく、話しかけても反応が薄い
1回だけの絵なら気にしすぎる必要はありませんが、「友達の絵を描かない」「極端に小さい」などが続く場合は、気持ちに変化があるかも?
子どもは、言葉よりも行動や絵で気持ちを表すことが多いもの。絵を通じて心のサインを受け取ってあげられるといいですね😊
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まとめ
子どもが友達を小さく描くのは、
- その友達との関係性
- 不安や緊張がある
- 自分に自信がない
- そのときの気分
といった理由が考えられます。
1回の絵だけで「うちの子、大丈夫?」と心配する必要はありませんが、気になる場合はさりげなく会話を増やし、安心できる環境を整えてあげることが大切です。
子どもの描く絵には、そのときどきの気持ちが表れています。絵を通じて、子どもの心をそっとのぞいてみるのも面白いかもしれませんね😊
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チェックリスト:「うちの子の絵、どう読み取ればいい?」
✅ 人の大きさや順番が特徴的?(一番大きいのは誰?パパがいない?)
✅ 色の使い方に偏りがある?(黒ばかり?赤が多い?)
✅ 背景や細かい部分まで描いている?(家に窓がない?空を描かない?)
✅ いつも同じ構図で描く?(同じ場面・同じ人だけ?)
✅ 塗りつぶしや強い線が目立つ?(力強い筆圧?黒く塗りつぶしている?)
→ 1つでも気になったら、子どもの気持ちを探るヒントになるかも!
「なんでこの絵を描いたの?」と聞いてみると、意外な本音が出てくることも♪
次回の「絵でわかる子どもの心理シリーズ」では、さらに詳しい事例や実践のヒントをお伝えします。お子さんの描く絵を通して、育児のヒントになると嬉しいです♪
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