
「あれ?なんで名前だけこんなに大きいの?」
「昨日はちゃんと書けてたのに、今日はまた鏡文字に…?」子どもが書いた文字を見て、つい首をかしげてしまったこと、ありませんか?
実は、そんな“ちょっと不思議な書き方”には、ちゃんと理由があります。文字の大きさや形、間違い方には、そのときどきの心の動きや成長のサインが隠れていることも。
元教員の目線から、文字に表れる子どもの心理や、親としてできる関わり方を、やさしく解説していきます。
「なんでこんな字を書くの?」という“謎行動”が、今日から少しあたたかく見えるかもしれません。
1. 文字の大きさに表れる心理
子どもの文字を見ていると、名前だけ異常に大きかったり、逆にものすごく小さく書いたりすることってありませんか?
▶ 大きな字を書く子ども
子どもが名前を大きく書くのは、「自分を認めてほしい!」「ここにいるよ!」という自己主張の表れ。特に幼児期は、自分の存在を周囲にアピールするために、大きな文字を書くことが多くなります。
✅ 自分の存在をアピールしたい!
→「ここにいるよ!」と自己主張したい気持ちが強い子が、大きく書く傾向に。
✅ 達成感を感じたい!
→「こんなに大きく書けた!」と自分の成長を実感している可能性も。
✅ 単純に楽しい!
→ まだ筆圧やバランスをうまく調整できず、書きたいように書いたら大きくなっただけ、ということも。
▶ 小さな字を書く子ども
反対に、字が小さい子は慎重派の可能性が。恥ずかしがり屋だったり、失敗したくない気持ちが強かったりする子は、小さな文字を書きがちです。また、集中力が高く、丁寧に書こうとするあまり、字がどんどん小さくなることも。
✅ 慎重派で失敗したくない!
→「間違えたらどうしよう」と思いながら書いている子は、つい小さめに。
✅ 自信がない?
→ 「これで合ってるかな?」と不安な気持ちの表れかも。
✅ 書くことが目的じゃない!
→ 名前を書くのが面倒で、できるだけ小さくサッと終わらせようとしている可能性も。
先生が「この子の性格が出てるね〜」と言う理由
子どもの文字には、その子の個性がしっかり表れることがよくあります。
大きく書く子は活発で元気いっぱい、小さく書く子は慎重で几帳面……など、
普段の様子と文字の特徴がリンクしていると、先生も「やっぱり!」と感じることが多いようです。

2. 鏡文字は成長の証!
「さっきまでは普通に書けてたのに、急に左右逆になった…」 こんな経験がある方も多いのでは? 鏡文字は、脳の発達と深い関係があります。
▶ 鏡文字が起こる理由 幼児期の子どもは、まだ「左右」の概念が定着していません。特に、ひらがなやカタカナの「さ」「ち」「ろ」「レ」など、左右対称に見える文字は逆向きになりやすいもの。
これは脳が空間認識を発達させている証拠で、自然な現象です。小学校低学年ごろには自然と減っていくので、過度に心配する必要はありません。
3. ひらがな・カタカナの混乱
ひらがなでは書けるのに、カタカナになると迷子!
ひらがなとカタカナが混ざったり、「シ」と「ツ」など似た文字を間違えたりすることもよくあります。これは、「文字の形と音を一致させる力」がまだ発達途中だから。大人にとっては簡単に思える違いも、子どもにとっては大きなハードルです。
カタカナを覚えるのに苦戦する場合の理由として考えられるのが……
✅ 似たような形が多くて混乱する
→ シとツ、ソとン問題に苦しむ子、多発!
「シ」と「ツ」、「ソ」と「ン」の違いは、子どもにとって混乱しやすいポイント!OKラインの角度は、一般的には30〜45度くらいの傾きが目安とされています。
- 「シ」と「ツ」 → 「シ」は斜めの線が ゆるやか(30度くらい)、「ツ」は 急(45度以上)
- 「ソ」と「ン」 → 「ソ」は ゆるやか、「ン」は 急
ただ、フォントや手書きのクセによって多少違っても、文脈で判別できるかが大事なポイントです。
✅ 曲線が少なくて、書きにくい
→ ひらがなに比べてカクカクした形が多いので、書き慣れていないとバランスが取りづらい。
✅ 書く機会が少ない
→ ひらがなは名前や日常でよく使うけど、カタカナって意外と書く機会が少ないので、なかなか身につかない。
カタカナを楽しく覚えるには、好きなキャラクターの名前を書いてみたり、
シール遊びやカード遊びを取り入れたりすると、楽しく練習できますよ! 😊
「どっちがどっち?」となる時期
カタカナを学び始める時期は、「ひらがなの応用」として覚えようとするため、似た形が混ざってしまうことも。似た形のものをペアで覚えると効率的です。
✅ 例:「あ」→「ア」、「き」→「キ」、「へ」→「ヘ」
特に似ているものは「同じ仲間!」と意識すると覚えやすいです。
間違えながら覚えていくのが、成長の証ですね!

🔗カタカナ練習A4バージョン
▶ 親ができるサポート
- ゆっくり音読しながら一緒に書く
- 文字カードや絵本で楽しく学ぶ
- 「間違いではなく、成長の途中」と捉える
番外編:短い鉛筆が好きな小学生😂
✅ めちゃくちゃ短くなっても使い続ける(もはや指でつまんで書いてる)
✅ キャップをつけて長さ調整(でもズレて書きにくい)
✅ 短くなった鉛筆を並べて満足げに眺める(コレクション化)
✅ 親が「そろそろ新しいの使ったら?」と言っても「まだいける!」と拒否
✅ 筆箱の中が短い鉛筆だらけになってる(むしろ長い鉛筆のほうがレア)
✅ 「一番短い鉛筆でちゃんと書けるか」挑戦しがち
✅ なぜか短い鉛筆のほうが「相棒感」がある
最後まで使い切る精神、なんだか愛おしいですよね…😂✨
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4. まとめ:文字の書き方を通して成長を見守ろう
文字の大きさや書き間違いには、それぞれ子どもの成長のサインが隠れています。
大人から見ると「なぜ?」と思うことも、実は発達の途中段階でよくあること。焦らず温かく見守りながら、楽しく文字に触れる機会を増やしていきましょう。
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1 thought on “子どもの文字が大きい・小さい・鏡文字…?書き方に隠れた“成長サイン”を見逃さないで”