
子供が描く絵には、そのときの感情や心理状態が反映されることがあります。その中でも、特に「色の選択」は、子供の心のサインを知る大きなヒントになります。
本記事では、色彩心理学の視点から、子供の絵に現れる色の意味を解説し、親としてどのように向き合えばいいのかをお伝えします。
1. 子どもの絵の色でわかる心理とは?赤・青・黒の意味を解説!
赤色:エネルギーと情熱
赤は「活発さ」「エネルギッシュ」「興奮」といった感情を表します。元気いっぱいの子供がよく選ぶ色ですが、時には「イライラ」や「怒り」を示すこともあります。

こんなときどうする?
元気な時は一緒に遊び、エネルギーを発散させる
怒りを感じている時は、落ち着く時間を作る(深呼吸やお絵描きの時間を増やす)
黄色:好奇心と安心感
黄色は「明るさ」「社交性」「自信」を表す色。楽しい気持ちのときや、安心感を求めているときに選ばれやすいです。
こんなときどうする?
たくさん話を聞いて、気持ちを共有する
自由に創作できる環境を作る
「絵が小さい子どもの心理とは?色と大きさで読み解く心のサイン」
青色:冷静と安心
青は「落ち着き」「安心」「集中力」を意味します。穏やかな気持ちのときに選ばれやすいですが、逆に「寂しさ」や「不安」を感じている場合も。「5歳の娘は最近、青ばかりを使って海の絵を描くようになりました。最初は好きな色なのかな?と思っていましたが、よく話を聞いてみると『幼稚園でお友達とケンカして寂しい』と言っていました。
こんなときどうする?
一人の時間を大切にする
スキンシップを増やして安心感を与える
「紫や青ばかり使う子どもは何を考えているの?色から探る気持ちのヒント」
緑色:バランスと癒し
緑は「安定」「調和」「安心感」を象徴します。優しい性格の子や、自然を愛する子がよく使う色です。
こんなときどうする?
自然の中で遊ぶ時間を増やす
お手伝いを任せて、達成感を感じさせる
紫色:想像力と繊細さ
紫は「創造力」「感受性」「独自の世界観」を表します。感性が豊かで、芸術的な子供が好むことが多い色です。
こんなときどうする?
自由に創作できる環境を整える
繊細な心を尊重し、無理に変えようとしない
黒色・
白色:強い感情の表れ
子どもが黒ばかり使うのは問題?
黒は「強さ」「こだわり」「防御的」な気持ちを、白は「純粋さ」「無垢」「こだわりのなさ」を表します。黒ばかり使う場合は、ストレスを感じている可能性も。
こんなときどうする?
黒を使っていても、子供が楽しそうなら問題なし
強いストレスを感じている場合は、優しく寄り添う
色彩心理学から見る「色の効果」
- 気分を明るくする → 子どもが元気のないときにおすすめ
- 気持ちを落ち着かせる → 寝る前のリラックスタイムに
- やる気を引き出す → 運動や集中したいときに
- 安心感を与える → 不安を感じているときに
- 想像力を高める → 創造的な遊びやアートの時間に
- 社交性を促す → 人と関わる場面で活用
2. 色の組み合わせもチェック!
子供は1色だけではなく、複数の色を組み合わせて使うことが多いです。
カラフルな絵 → 気持ちが安定し、創造力が高まっている状態
暗い色ばかり → 何かしらのストレスや不安を感じているかも
同じ色ばかり使う → その色が好きなだけのことも!ただし、急に変わった場合は心の変化がある可能性も。

子どもの発達と色彩の関係:成長段階と色の使い方
子どもが絵を描くとき、色の選び方には発達段階ごとの特徴があります。0〜2歳、3〜5歳、6歳以上と年齢が上がるにつれて、どのように色を使う傾向があるのかを解説し、色彩心理の観点から子どもに合ったアート遊びのアイデアを紹介します。

年齢別:子どもと色の関係
0〜2歳:原色を好む
この時期の子どもは視覚の発達がまだ未熟で、赤・青・黄といった原色をはっきり認識しやすいため、鮮やかな色を好む傾向があります。
おすすめの遊び: フィンガーペイント(手の感触を楽しみながら原色で遊ぶ)
色つきの氷でお絵描き(冷たい感覚と色の変化を体験)
3〜5歳:カラフルに描く
この時期の子どもは、複数の色を組み合わせて自由に描くようになります。空が青だけでなくピンクや黄色になることもあり、発想力豊かです。
おすすめの遊び: 色水遊び(色の混ざり方を学びながら楽しむ)
テーマを決めたお絵描き(「今日は虹を描いてみよう!」など)
6歳以上:現実に即した色を使う
小学生になると、目に見えるものをより現実的な色で表現するようになります。例えば、人物の肌色を塗るときに肌のトーンを考えたり、影を意識した色づかいをすることが増えます。
おすすめの遊び: 色見本を使って混色体験(赤+青=紫などを学ぶ)
好きなキャラクターを模写する(観察力を養う)
実践アイデア:「今日はどんな気分?」と子どもに聞き、その色を使って自由にお絵描きすることで、子どもの気持ちを知るきっかけに。
簡単にできるアート遊び
・新聞ちぎりアート(手指の発達を促す)
・クレヨンのスクラッチアート(色の変化を楽しめる)
3. 親ができる!家庭でのアートサポート
「うちの子、黒ばかり使うけど大丈夫?」「いつも青ばかり選ぶ…」など、色の選択に気づいたとき、親としてどう関わるのが良いのでしょうか?

子どもの絵の見方と褒め方
・「すごいね!」だけでなく、「ここに黄色を使ったんだね!」と具体的に褒める
・「どうしてこの色にしたの?」と聞いて、子どもの気持ちを引き出す
子どもにとって、絵を描くことは自己表現の大切な手段です。色の特性を活かしながら、楽しくお絵描きをしてみましょう!
① 無理に変えさせない
子供が選ぶ色には意味があります。「もっと明るい色を使いなさい!」と指示するのではなく、まずはその色を選んだ理由を尊重しましょう。
② 子供と話すきっかけにする
「今日はどうしてこの色を選んだの?」と聞いてみると、意外な答えが返ってくるかもしれません。子供の気持ちを知るチャンスです。
③ 環境を整える
もし暗い色ばかり選んでいたら、生活環境にも注目してみましょう。疲れていないか、ストレスを感じていないか、普段の生活を振り返ることも大切です。
まとめ
子供の絵に現れる色には、心理状態が反映されていることが多いです。でも、あまり深刻に考えすぎず、ひとつの「心のサイン」として受け止めることが大切。 発達段階ごとに色の使い方が変わる(0〜2歳は原色、3〜5歳はカラフル、6歳以上は現実的)
色には心理的な効果がある(黄色は元気、青はリラックス、赤はやる気)
親子で実践できるお絵描き遊びを取り入れる(「今日はどんな気分?」と声をかけてみる)
色の選択をヒントにしながら、子供の気持ちを理解し、伸び伸びと表現できる環境を作ってあげましょう!
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