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子どもの絵をのぞき込んだとき、画用紙いっぱいに広がる「紫」や「青」。 一度気になりだすと、「なんだか暗い気持ちなのかな?」「心に何か抱えているのかも……」と、胸がざわついてしまうこと、ありますよね。

特に、ネットや本で「紫は葛藤のあらわれ」「青は寂しさ」なんて言葉を一度でも目にしてしまうと、まるでわが子からのSOSのように見えて、夜も眠れなくなるほど不安になってしまうお母さん・お父さんも少なくありません。
でも、まず最初にお伝えさせてください。
「色だけで、お子さんの心の状態を決めつけることはできないので、大丈夫ですよ」。
この記事では、「紫や青ばかり使う子どもの絵」に不安を感じているあなたへ、その色が持つ本当の心理や、子どもたちがその色を選んでいる「意外な理由」、そして明日から少し心が軽くなるような見守り方のヒントをやさしく紐解いていきます。
この記事の内容
1. 親が「紫や青」に不安になるのは自然なこと
ふとした瞬間に、わが子の描いた絵が「寒色系」ばかりだと、「もっと明るい色を使ってほしいな」と感じてしまうのは、あなたがそれだけお子さんのことを大切に想い、日々細やかに観察している証拠です。

なぜ私たちは「色」に意味を求めてしまうのか
今の時代、スマホで検索すれば「色彩心理」の情報が山ほど出てきます。「青=悲しみ」「紫=欲求不満」といった、少しドキッとするキーワードが目に入りやすいのも事実です。
また、私たちは無意識のうちに「明るく元気な子=黄色や赤」というイメージを持ってしまいがち。だからこそ、そこから外れた色を使い続けるわが子を見て、「何か悪いサインを見逃しているのでは?」と、親としての責任感から不安を感じてしまうのですね。
不安になるのは、あなたが「伴走」している証
「この色、大丈夫かな?」と心配になるのは、決してあなたが考えすぎなわけでも、親として未熟なわけでもありません。
むしろ、お子さんの小さな変化に気づけている、素晴らしい感受性を持っているということです。まずは「心配になっちゃうよね、わかるよ」と、自分自身の不安をそっと抱きしめてあげてくださいね。
2. 紫や青ばかり使う“よくある理由”【心理的な決めつけはなし!】
大人は色に「意味」を乗せて考えがちですが、子どもの世界はもっとシンプルで、自由で、ワクワクに満ちています。子どもたちが紫や青を手に取る、よくある(そして微笑ましい)理由を見ていきましょう。
理由① その色が「純粋に好き」「きれい」なだけ
大人にとっての「紫」は少しミステリアスな印象かもしれませんが、子どもにとっては「ぶどう色」「お花の色」「魔法の色」だったりします。 また、青や紫はクレヨンや絵の具の中でも「発色がはっきりしていて、色が乗りやすい」という特徴があります。塗ったときの満足感が大きいから選んでいる、というパターンは本当によくあるんですよ。

理由② 手に取りやすい・使いやすい
意外かもしれませんが、クレヨンの箱の中での「並び順」が関係していることも。 また、「お気に入りの青だけが短くなってきたから、大事に使おう(あるいは、もっと使おう)」という、子どもなりのこだわりがある場合もあります。キャップの開けやすさや、その日の手の届きやすさといった、物理的な理由だったりすることも少なくありません。

「すーっと描ける」クレヨンを探しているなら
理由③ 表現したい“モチーフ”がそこにある
子どもたちの描きたい世界を想像してみてください。
- キラキラ輝く海や川
- どこまでも続く空や、神秘的な宇宙
- 夜の暗闇に光る星空
- かっこいい影や、冷たい雨

これらを描こうと思ったら、どうしても青や紫が主役になります。 「心の色」を描いているのではなく、「自分が見た世界の色」を一生懸命に表現しようとしている最中なのかもしれません。紫や青は、世界を深く描こうとする子にとって、欠かせない相棒なのです。
他の色や構図の心理も知りたい方はこちら → 子どもの絵から読み解く色の心理
理由④ 気持ちを整理し、集中している
青や紫といった寒色系には、人の心を落ち着かせる効果があると言われています。 「悲しいから青を使う」のではなく、「今、この瞬間に集中して、心を落ち着かせて描きたい」という時に、無意識にこれらの色を選んでいることがあります。 いわば、自分を整えるための「セルフケア」として色を使っている。そう考えると、なんだか頼もしくさえ見えてきませんか?
🎨 心理的な決めつけはなし!「よくある理由」
「悲しい」から使うのではなく、実はこんなワクワクする理由が隠れているかもしれません。
| 選んでいる理由 | 込められたメッセージ(目安) |
| 純粋に「好き・きれい」 | 感覚的な満足感 「ぶどう色」「魔法の色」など、発色の良さや美しさを楽しんでいる。 |
| 手に取りやすい位置 | 物理的な理由 箱の並び順や、キャップの開けやすさ。ただ「そこにあったから」ということも。 |
| 描きたいモチーフがある | 見た世界の再現 海、空、宇宙、影、雨。それらを描くために欠かせない「相棒」としての色。 |
| 気持ちを整えている | セルフケアと集中 心を落ち着かせて何かに没頭したいとき、無意識に選ぶ「癒やしの色」。 |
3. 年齢別|紫・青が増えるのはいつ?
子どもの絵は、発達の段階によってその意味合いが変わってきます。

2〜3歳ごろ:色=感触と動き
この時期の子どもにとって、描くことは「運動」に近いです。色に意味を込めるというよりは、「ペンを動かしたら色が出た!」「ぬるぬるして気持ちいい!」という感覚を楽しんでいます。 たまたま手に取ったのが紫だったから、その感覚が楽しくて塗り潰している……ということがほとんど。色のイメージに惑わされなくて大丈夫な時期です。
2〜3歳|「感触」を楽しむお絵描きに
4〜5歳ごろ:世界が広がる時期
少しずつ、現実の世界にあるものと色をリンクさせ始めます。 「空は青いね」「影は紫に見えるね」といった発見が楽しくて、特定の場所をそれらの色で塗り分けるようになります。奥行きや影を意識し始める知的な成長のあらわれとして、青や紫が登場することも多いですよ。
6歳以降:雰囲気や物語を表現
小学校に入る前後になると、自分の「気分」や「お話の雰囲気」を色で演出しようとします。 「少し悲しいお話だから、全体を青っぽくしてみようかな」「かっこいい魔法を使っているから紫にしよう」といった、高度な表現力が育ってきている証拠です。
年齢別|青・紫が増えるのは「成長のしるし」
お子さんの発達段階によって、色の使い方の「目的」は少しずつ変化していきます。
| 年齢の目安 | 特徴と見守りポイント |
| 2〜3歳ごろ | 「感触」を楽しむ時期 色に意味を込めるより、ペンを動かす「運動」が楽しい。色選びに深読みは不要です。 |
| 4〜5歳ごろ | 「発見」を楽しむ時期 空、川、影など、現実の色とリンクさせ始める。観察力が育ってきた知的な証拠です。 |
| 6歳以降 | 「演出」を楽しむ時期 物語の雰囲気や自分の気分を色で表現。高度な表現力が育っている頼もしいサインです。 |
4. 本当に注意したい「色」以外のポイント
「色」そのものよりも、もっと大切にしてほしい「観るポイント」があります。SEO的にもよく検索される「子どもの心のサイン」を、チェックリスト形式でまとめました。
- 「急激な変化」があるか 昨日までカラフルだったのに、今日突然、一色だけで塗り潰すようになった……など、「色の種類」よりも「描き方の急変」がないかを見守ります。
- 描いているときの表情はどうか 鼻歌を歌いながら、あるいは真剣な眼差しで楽しそうに描いていますか? もし、生気を失ったような顔で機械的に手を動かしている時間が長く続くようなら、少しお疲れかもしれません。
- 絵以外の日常に変化はないか 「食事はおいしく食べているかな?」「ぐっすり眠れているかな?」「保育園や学校の話を少しでもしてくれるかな?」 絵はあくまで生活の一部です。絵だけで判断せず、トータルのお子さんの様子を「まるごと」見てあげてくださいね。
5. 親ができる、いちばんやさしい関わり方
お子さんの絵が紫や青ばかりで、どうしても一言かけたいとき。どんな風に関われば、お互いの心がふんわりと解けるでしょうか。

ついつい言っちゃう「NGな声かけ」
「なんでこんなに暗い色なの?」 「悲しいことがあったの?」 こうした言葉は、お子さんに「この色を使うのはいけないことなんだ」「お母さんを不安にさせているんだ」と感じさせてしまうことがあります。
魔法の「OKな声かけ」
- 「この紫、とってもきれいな色だね」(色そのものを認める)
- 「ここはどんな場所なのかな? 教えて」(お子さんの世界に招待してもらう)
- 「一生懸命に塗ったね。力強くてかっこいいよ」(行為を褒める)
お子さんが「自分の表現を受け入れてもらえた」と感じると、心は自然と開いていきます。
「語らなくてもいい」という尊重
時には、何も聞かずに、ただ隣でニコニコと眺めているだけでも十分です。 絵は、言葉にできない感情を吐き出す「心の避難所」になることもあります。無理に言語化させず、「ここはあなたの自由な場所だよ」という空気を作ってあげるのが、最高にやさしいギフトになります。

6. 親が安心していい「4つのサイン」
最後に、お母さん・お父さんの心がホッとするための「安心材料」をまとめました。以下の項目に当てはまっていれば、色が何色であっても、お子さんの心はしっかりと育っています。
- 「見て見て!」と絵を見せてくれる
- 描いている最中、自分の世界に没頭している
- 「描くこと」自体を嫌いになっていない
- 描き終わったあとに、どこかスッキリした表情をしている
お子さんが自分を表現することを楽しめているなら、それが何色であっても、それは「生きていく力」そのものです。
まとめ
紫や青ばかり使うからといって、=(イコール)「危険」や「不安」ではありません。 それは、お子さんが今、その色を通して何かを感じ、学び、表現しようとしている大切なプロセスです。
「この色、大丈夫かな?」と不安になったときは、どうか思い出してください。 大切なのは、描かれた「色」そのものよりも、その絵を描いているわが子を、あなたがどんな「まなざし」で見つめているか、ということです。
あなたが隣でやさしく見守ってくれているだけで、お子さんの画用紙には、目に見えない「安心」という色もしっかりと塗り重ねられています。

子どもの絵は、診断するものではなく、そっと横に座って一緒に眺めるもの。 今日はお子さんの隣で、「きれいな青だね」と一緒にその世界を楽しんでみませんか?
もし、他にも「黒ばかり使うのが気になる」「色の数が極端に少ない」など、具体的な絵のお悩みがあれば、いつでも教えてくださいね。一緒に、お子さんの心のパレットを覗いてみましょう。
👉 他の色にも心理的な意味があります。たとえば黒や赤、黄色は、怒り・恐怖・元気の表現として描かれることがあります。
興味がある方は、こちらの【子どもの絵から読み解く色の心理】もチェックしてみましょう。
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両方を読めば、色の意味や心理を「知る+楽しむ」の両方の視点から理解できます。
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このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。


