妊活中の、他人の妊娠報告ほど心がざわつくものはないかもしれません。妊娠した友人の報告やSNSの投稿に触れたとき、多くの人が抱える葛藤や切なさにスポットライトを当ててみます。
妊娠報告を聞いたとき、「おめでとう」と素直に言えない自分がいる…
妊娠した報告を受けたとき、本当は幸せを祝いたい気持ちはあるのに、その言葉がなぜか喉を通らない。むしろ心の中では、「自分だけが取り残されている」という孤独感が、強い渦を巻いているのです。
友人の幸せな表情に「おめでとう」と言いながらも、心の中では「どうして私は妊娠できないんだろう」「なぜ彼女にはすぐ授かったのに、私にはまだなんだろう？」という疑問と悲しみが頭をもたげてしまう。この瞬間、自分が「妬み深い人間」に思えてしまい、さらにそんな自分に自己嫌悪を感じます。
「本当は祝いたいのに…」と思っているのにできないこのもどかしさ。素直に祝福できない自分に「なんて心が狭いんだろう」と思ってしまう。その後は、そんな自分が嫌になり、自分を責めるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
SNSで流れてくる妊娠報告に、「どうしてみんな簡単に授かるの？」と不公平を感じる
SNSを開いた瞬間、タイムラインには赤ちゃんの写真や妊娠報告が次々に流れてくる。それを見るたびに、胸がキュッと痛くなるのです。まるでみんなが「簡単に」妊娠しているように感じられ、自分だけが難しい道を歩んでいるような孤独感が押し寄せます。
他人の幸せを素直に喜べず、画面を見ては「なぜ自分だけうまくいかないの？」と、泣きたくなる気持ちになるのです。さらに、そう思ってしまう自分をどこかで責める気持ちもわいてきます。「他人の幸せを妬むなんて…」と自分を責めてしまうのですが、実際には、心から喜びを感じる余裕が今の自分にはないのだと気づきます。
こうした気持ちは誰かに話すこともできず、一人で抱え込んでしまいがち。結果、ますます孤独と無力感に襲われてしまうことがあります。
妊活中のこうした感情は決して「心が狭い」からではなく、同じように頑張っているからこその葛藤です。
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