高齢の親が柔らかいものしか食べられなくなってきたら、心配ですよね。ずっと元気で自分らしくいてほしいから、食事作りも少し工夫が必要になってきます。ただし、柔らかいからといって、味気なくなる必要はありません。
柔らかいものを好むようになった親のためのおすすめメニュー
1. 豆腐ハンバーグ
普通のハンバーグよりも柔らかく、消化にも良い豆腐ハンバーグは、シニアにぴったりのメニューです。豆腐と挽肉を混ぜて焼くだけで簡単にできるので、手軽に栄養が摂れる一品です。
2. 卵とじ丼
鶏肉や野菜をだしで煮込み、卵でとじるだけの簡単メニューです。卵は柔らかく、親が口にしやすい食材なのでおすすめです。白米ではなく、おかゆや雑炊にしても食べやすくなります。
3. クリームシチュー
柔らかく煮た野菜やチキンをたっぷり入れたクリームシチューは、栄養満点で食べやすいです。じゃがいもやにんじんをしっかり煮込み、フォークでも崩せるくらいの柔らかさにしましょう。とろみがあるほうが、誤嚥しにくくせき込み対策にもおすすめです。
4. 白身魚の蒸し物
白身魚はふっくらと蒸すことで、柔らかく食べやすくなります。塩とレモンでシンプルに味付けすることで、さっぱりとした風味を楽しめます。また、魚はタンパク質も豊富で、高齢者にとって重要な栄養素が含まれています。
5. プリンやゼリー
デザートには手作りのプリンやゼリーが最適です。市販のものよりも砂糖を控えめにするといいですね。
↓簡単に作れるレシピも紹介していきますね♪
クリーミーかぼちゃのポタージュ
- かぼちゃ：1/4個
- 玉ねぎ：1/2個
- バター：大さじ1
- 牛乳：200ml
- コンソメキューブ：1個
- 塩・こしょう：少々
- かぼちゃの皮をむいて小さく切り、玉ねぎも薄切りにします。
- 鍋にバターを熱し、玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
- かぼちゃを加えて軽く炒めたら、コンソメと水（200ml）を入れて煮ます。
- かぼちゃが柔らかくなったら、火を止めてミキサーやハンドブレンダーで滑らかにします。
- 再び鍋に戻して牛乳を加え、温めたら塩・こしょうで味を調えます。
かぼちゃの甘みとクリーミーな食感が楽しめるポタージュ。温め直しても美味しいので、作り置きにも便利です。
やわらか鶏そぼろのあんかけ丼
- 鶏ひき肉：200g
- だし：200ml
- 醤油：大さじ2
- みりん：大さじ2
- 生姜すりおろし：少々
- 片栗粉：大さじ1（水大さじ2で溶く）
- 温かいごはん：適量
- フライパンで鶏ひき肉を炒め、生姜を加えます。
- だし、醤油、みりんを加え、少し煮ます。
- 水溶き片栗粉を加え、とろみがついたらごはんにかけて完成です。
とろみのあるあんかけで、ごはんが食べやすくなります。
やわらか豚肉の煮込み
- 豚バラ薄切り肉：200g
- 大根：1/2本
- 人参：1本
- 白だし：大さじ3
- みりん：大さじ2
- 醤油：大さじ1
- 水：400ml
- 砂糖：小さじ1
- しょうがすりおろし：少々
- 大根と人参を一口大に切り、鍋に水と一緒に入れて柔らかくなるまで煮ます。
- 豚バラ肉を鍋に加え、アクを取り除きながら煮ます。
- 白だし、みりん、醤油、砂糖、しょうがを加えて弱火でじっくり煮込み、野菜と肉が柔らかく味が染みたら完成です。
じっくり煮込むことで、豚肉と野菜が柔らかくなり、身体が温まる一品です。
かに玉風ふわふわ卵
- 卵：3個
- カニカマ：100g
- だし：200ml
- みりん：大さじ1
- 醤油：大さじ1
- 片栗粉：小さじ1（水大さじ2で溶く）
- サラダ油：少々
- 卵を溶いて、細かく裂いたカニカマを加えます。
- フライパンにサラダ油を熱し、卵液を一気に流し入れ、ふんわりと焼きます。
- 別の鍋でだし、みりん、醤油を煮立たせ、水溶き片栗粉でとろみをつけます。
- 焼いた卵の上にあんをかけて完成です。
ふわっとした卵にとろみあんをかけることで、柔らかくて食べやすい一品に。
じゃがいもとひき肉のやわらかグラタン
- じゃがいも：2個
- 牛ひき肉：100g
- 玉ねぎ：1/2個
- ホワイトソース：200ml
- とろけるチーズ：適量
- 塩・こしょう：少々
- パン粉：大さじ2
- バター：少々
- じゃがいもは皮をむいて薄切りにし、やわらかくなるまで茹でます。
- 玉ねぎをみじん切りにして、フライパンでひき肉と一緒に炒め、塩・こしょうで味付けします。
- グラタン皿に茹でたじゃがいもとひき肉を重ね、ホワイトソースをかけます。
- チーズとパン粉をのせ、オーブントースターでチーズが溶けてこんがり焼き色がつくまで焼きます。
じゃがいもが柔らかく、ひき肉とホワイトソースのコクがたまらないグラタン。チーズのとろける食感が絶品です。
やわらかかぼちゃのそぼろあんかけ
- かぼちゃ：1/4個
- 鶏ひき肉：100g
- だし：200ml
- 醤油：大さじ1
- みりん：大さじ1
- 砂糖：小さじ1
- 片栗粉：大さじ1（水大さじ2で溶く）
- かぼちゃを一口大に切り、蒸して柔らかくします。
- 鶏ひき肉をフライパンで炒め、だし、醤油、みりん、砂糖を加えて煮ます。
- 水溶き片栗粉を加え、とろみをつけたあんをかぼちゃの上にかけて完成です。
かぼちゃの甘みと鶏ひき肉の旨味がバランスよく、柔らかい食感で食べやすい一品。とろみのあるあんかけで飲み込みやすさも向上します。
柔らか魚のホイル焼き
- 白身魚（タラ、カレイなど）：2切れ
- 玉ねぎ：1/2個
- 人参：1/2本
- しめじ：50g
- 酒：大さじ2
- 塩・こしょう：少々
- バター：少々
- アルミホイル：2枚
- 玉ねぎと人参は薄切り、しめじは石づきを取り小房に分けます。
- アルミホイルに野菜と白身魚を乗せ、塩・こしょう、酒、バターを少量のせます。
- ホイルで包み、フライパンかオーブンで蒸し焼きにします（約10分）。
- 中まで火が通ったら、ホイルを開けて出来上がりです。
蒸し焼きにすることで、魚がふんわり柔らかく、野菜の甘みも楽しめる一品です。ホイルを開けたときの香りも格別。
豆乳入りふわふわ茶碗蒸し
- 卵：2個
- 豆乳：100ml
- だし：150ml
- 醤油：小さじ1
- 塩：少々
- しいたけ：2枚
- 鶏肉：50g
- かまぼこ：2切れ
- 卵を溶いて豆乳とだし、醤油、塩を加え、よく混ぜます。
- 鶏肉は一口大に切り、しいたけは薄切り、かまぼこは輪切りにします。
- 茶碗に鶏肉、しいたけ、かまぼこを入れ、卵液を注ぎます。
- 蒸し器で10〜15分蒸して、卵が固まったら完成です。
豆乳を使うことでさらに柔らかくクリーミーな茶碗蒸しに仕上がり、消化にも優しい一品です。
柔らかい食事を作るときの注意点
- 噛みやすさ：硬いものや繊維質の強いものは避け、噛む力が弱くても食べやすいメニューを選びましょう。
- 味付けのバランス：年齢とともに味覚が変わり、濃い味や塩辛いものが好きになる傾向がありますが、塩分の摂りすぎに注意が必要です。薄味でもだしや香りを活かした味付け、もしくは、全体に味をつけるのではなく、外側に濃いめの餡をかけるなど、メリハリをつけるとよいです。
- 飲み込みやすさ：柔らかい食材でも、飲み込みやすいかどうかが重要です。とろみをつけたり、スープ状にすることで、喉越しをよくしてあげるのを意識しましょう。
- 食材の栄養価：特に高齢者は、たんぱく質やビタミンが不足しがちです。量がたくさん食べられない場合は、豆腐、卵、魚など、栄養価の高い食材を意識して取り入れると良いでしょう。
味覚の変化
年を重ねると、味覚が少しずつ変わっていくことが多いです。甘味や塩味が鈍くなり、香りや風味を強く感じることが難しくなります。そのため、「味が薄い」と感じることがあるかもしれません。そんなときは、調味料を少し工夫してみてください。
例えば、レモンや柚子などの柑橘系の香りや酸味を加えると、味わいが増し、食欲を引き出すことができます。また、だしや昆布などの旨味を活用するのも効果的です。こうすることで、塩分を控えつつ、満足感のある食事を提供できます。
100均で買える便利なグッズ
高齢者向けの食事作りをサポートしてくれる便利なグッズも、100均で手に入ります。例えば、シリコン製の調理器具は軽くて扱いやすく、煮物や蒸し物にも最適です。また、小型のミキサーやカッターもお手頃価格で手に入るので、食材を細かくする際に役立ちます。
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