赤ちゃんの人見知り・場所見知りはなぜ起こる?原因と対処法をわかりやすく解説
赤ちゃんが突然、人見知りや場所見知りを始めると、親としては戸惑いますよね。「いつもニコニコだったのに急に泣くようになった」「新しい環境に行くたびにギャン泣きで、もう外出が怖い」そんな経験、ありませんか?
この記事では、実際の先輩ママたちの体験談をもとに、よくある困った状況や打開法をご紹介します。
よくある困った状況
1. おじいちゃん・おばあちゃんを見て大泣き
「久しぶりに祖父母の家を訪れたら、赤ちゃんが大泣き。せっかく楽しみにしていたのに、全然抱っこさせてくれず、祖父母もがっかりしていました。」
対策:
- 写真やビデオを事前に見せて、「この人たちが家族だよ」と教えておく。
- 最初はママやパパが抱っこしている状態で距離を保ちながら、赤ちゃんが安心するまで待つ。
2. 初めての場所で固まる
「児童館やカフェに行ったとき、普段は元気なのに急に固まって動かなくなりました。周りのお母さんたちの目も気になり、どうすればいいか分かりませんでした。」
対策:
- 家で似た環境を作っておく。例えば、小さいマットを広げて遊ぶ習慣を作ると、外出先でもそのマットを”自分の場所”として安心感を持てる。
- 初めての場所では、赤ちゃんが見慣れたおもちゃやブランケットを持参して、安心感を提供する。
3. 親戚の集まりでギャン泣き
「年末年始の集まりで、普段会わない親戚がたくさんいる中、赤ちゃんが泣き止まず、抱っこを変わるたびに泣き声が大きくなるばかり。『この子、人見知りがひどいね』と言われて、少し落ち込みました。」
対策:
- 一気に人が近づかないように配慮する。
- 「今は泣いてしまう時期なんです」と正直に伝えて、無理をさせない。
- 赤ちゃんの好きな歌やおもちゃで、その場に慣れさせる時間を取る。
人見知り・場所見知りの打開法
1. 小さな成功体験を積む
短時間でも赤ちゃんが笑顔になれたら、その場面を褒めてあげましょう。「頑張ったね!」「すごいね!」とポジティブな言葉をかけることで、赤ちゃんも自信を持てます。
2. 赤ちゃんのペースに合わせる
無理に人に慣れさせようとすると、逆効果になることもあります。赤ちゃんが少しずつ慣れるまで時間をかけることが大切です。
3. ママ・パパの安心感を伝える
赤ちゃんは親の気持ちに敏感です。親が「大丈夫だよ」と笑顔で接していると、赤ちゃんも安心しやすくなります。
4. 同じ環境に繰り返し行く
例えば、近所の公園や児童館に定期的に行くと、赤ちゃんがその場所に慣れやすくなります。初めての場所ではなく、”いつもの場所”になることで、少しずつ自信をつけていきます。
人見知り・場所見知りは赤ちゃんの成長の証です。この時期を迎えるということは、赤ちゃんが自分と他人の違いを理解し、警戒心が芽生えてきたということ。その成長を喜びつつ、赤ちゃんと一緒に少しずつ乗り越えていきましょう。
そして何よりも、毎日頑張っているママ・パパ自身をねぎらうことを忘れないでください。赤ちゃんの笑顔を引き出せるのは、他の誰でもなく、あなたです!
多くの赤ちゃんが、生後6ヶ月頃から「人見知り」や「場所見知り」を始めることがあります。
では赤ちゃんがなぜ人見知りや場所見知りをするのか、そしてそれが個性や育て方に関係しているのかを、詳しく見ていきましょう。
1. 人見知り・場所見知りは成長の一環
実は、赤ちゃんの人見知りや場所見知りは正常な発達過程の一部です。この時期の赤ちゃんは、脳が急速に発達しており、自分と他人の区別をつける能力が備わってきます。また、自分にとって「安全な人」や「安全な場所」を認識できるようになります。
そのため、知らない人や新しい場所に対して、危険だと感じてしまい、泣いたり怖がったりするのです。これは、赤ちゃんが自分を守るための自然な反応です。
人見知りの要因 | 場所見知りの要因 |
---|---|
・知らない人の存在に対する不安 | ・新しい環境に対する不安 |
・親しい人とそうでない人の区別 | ・見慣れない空間や匂い |
・他人の顔や声に驚く | ・安全でないと感じる場所への恐れ |
2. 個性の問題?それとも育て方?
人見知りや場所見知りが特に激しいと、「育て方が悪かったのかな?」と心配になる親もいるかもしれません。しかし、これは決して育て方の問題ではありません。赤ちゃん一人ひとりには、異なる気質や性格があり、人見知りや場所見知りの強さもそれに左右されます。
内向的な赤ちゃんは新しい人や場所に対してより慎重で、長く人見知りを続けるかもしれません。一方で、外向的な赤ちゃんは、比較的早く慣れることができることもあります。どちらが良い悪いということはなく、赤ちゃんの個性によるものです。
3. 対処法:焦らず見守ることが大切
人見知りや場所見知りが激しい場合、焦って無理に対処しようとすることは避けましょう。赤ちゃんが安心感を持つまでゆったりとした気持ちで待ちましょう。
対処法のポイント:
- 少しずつ慣れさせる
突然多くの人や新しい場所に連れて行かず、少しずつ慣れるようにしましょう。例えば、新しい人を紹介する際は、短時間から始めると赤ちゃんも安心します。 - 親の存在を示す
赤ちゃんが不安を感じたら、親がそばにいることをしっかり示し、安心させてあげましょう。特に抱っこや目を合わせることで「大丈夫だよ」と伝えることが重要です。 - 無理に抱かせない
無理に他人に抱かせたり、急に新しい環境に連れて行ったりするのは避けましょう。赤ちゃんにとって過度なストレスとなることがあります。 - 赤ちゃん自身に任せる
赤ちゃんが少しずつ新しい環境や人に慣れるのを待ちましょう。自然と興味を示し、自分から近づくこともあります。
4. まとめ:赤ちゃんのペースを尊重して
人見知りや場所見知りは、赤ちゃんにとって成長の証であり、親にとっても新たな発見の時期です。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせてサポートすることが大切です。決して親の育て方が悪いわけではなく、赤ちゃんそれぞれの個性によるものですので、気に病まずに。
親も一緒に赤ちゃんの成長を見守り、ゆっくりと進んでいきましょう。