
ひそかに応援してたのに…
前は夢中になっていたお絵かき。なのに、最近はまったく描かなくなった。
「どうしたのかな?」と、少し寂しくなったり、「何かあったの?」と不安になったり…。
でも、大丈夫。
それには、ちゃんと理由があるんです。
今回は、元小学校教諭の視点から
「子どもが急に描かなくなる理由」と「親としてできること」を、子どもの心理や発達の変化を交えて、やさしく解説します。
子どもが急に絵を描かなくなる4つの理由
1. 興味の移り変わりは“成長のサイン”
子どもは「今」に夢中。昨日好きだったことも、今日にはもう気が向かない…なんてよくあることです。
「描かなくなった=問題」ではなく、「他の世界に目を向け始めたんだな」と、見守ってあげましょう。
一時的に描かなくなっても、ふとした拍子にまた描き始める子も多いです。むしろ“飽きずに同じことだけをし続ける”方が心配になることも。

2. 「うまく描けない…」と思い始めたから
3〜6歳ごろになると、急に「もっと上手く描きたい」「本物みたいに描きたい」といった気持ちが芽生えます。でも、まだ手先が追いつかないからこそ、思い通りに描けずにイライラしてしまうことも。
「うちの子、前より真剣に描いてたのに急にやめた…」
→ それは「上手に描きたい」という成長の証かもしれません。
3. 誰かの何気ない一言が胸に刺さった
「もっときれいに描こうね」
「〇〇ちゃんの方が上手だね」
そんな何気ない一言が、子どもには「否定された」と受け取られることも。大人にとっては励ましでも、子どもにはプレッシャーに感じられることがあります。
4. 手や指の発達が追いついていない
長く描いていると手が疲れたり、細かい動きが難しかったりすると、自然とお絵かきを避けるように。
この時期は「描きたくない」より、「描くのが疲れる」「難しい」が理由のことも多いです。
「発達段階を見ていると、“描きたい”と“描ける”の間に差がある子は意外と多い。大人の手助けでそのギャップが埋まると、また描き始めることがあります」
どうサポートすればいい?親にできる4つのこと
🌱 1. 「描かなくてもいいよ」と安心させてあげる
無理に描かせようとしないのが一番のサポートです。
「今は描きたくない時期なんだね」と、気持ちに寄り添ってあげて。
🎨 2. 「描くこと」ではなく「表現」を楽しめる遊びを
お風呂でお絵かき、砂場に棒でお絵かき、折り紙や粘土で形を作る…。
お絵かきに“戻す”のではなく、“広げる”視点で関わると、自然と描きたい気持ちが戻ってくることも。
💬 3. 「上手・下手」じゃなく、「感じたこと」を伝える
「この色、好きなの?」「元気な線だね!」など、“結果”より“気持ち”に目を向ける声かけが効果的。
子どもは「わかってくれた」と感じると、表現することがまた楽しくなります。
🤲 4. 親も一緒に楽しもう!
「ママも描いていい?」「これ、何に見えるかな?」
一緒に楽しむことで、子どもは安心して「やってみよう」と思えるようになります。
それでも気になるときは…
- 鉛筆を持つのを極端に嫌がる
- 描く以外の手先の活動も苦手
- 他の発達の面でも気になるところがある
こういった場合は、小児科や発達の専門家に相談するのもひとつの手です。
「気にしすぎかな?」と思っても、相談することで親も安心できます。
📚 お絵かきが楽しくなる絵本たち
🎨 絵を描く楽しさを伝える絵本一覧
タイトル | 著者 | 特徴 |
---|---|---|
ぼくのくれよん | 長 新太 | ゾウが大きなクレヨンで自由に絵を描く |
おえかきしようよ | みやこし あきこ | うさぎの兄妹が想像力を広げながら絵を描く |
くれよんのくろくん | なかや みわ | 黒いクレヨンの役割を描く感動ストーリー |
エルマーとウィルバー | デビッド・マッキー | カラフルなゾウ・エルマーが描く楽しさを伝える |
せんをかこう | ローラ・ユンクヴィスト | 1本の線から自由に発想を広げる |
いろいろ いろのほん | エルヴェ・テュレ | 読者が色を混ぜて楽しめるインタラクティブな絵本 |
これは ひこうきではありません | ピーター・H・レイノルズ | 自由な発想で絵を描くことの面白さを教える |
ぺんぎんたいそう | 齋藤 槇 | シンプルな線の動きが楽しい、体を動かせる絵本 |
最後に:お絵かきは、自由でいい。
「描かないこと」に焦らず、
「また描きたい」と思える日がくるまで、
その子らしさを信じて待ってあげましょう。
✅ 無理に描かせない
✅ 表現の幅を広げてあげる
✅ 「上手さ」より「気持ち」に目を向ける
お絵かきは、“心の声”を表現する手段のひとつです。
その声がまた聞こえる日を、あたたかく見守っていきましょう🌈

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