
「うちの子、描き方に“こだわり”が強くて…」
「描き始めるまでにすごく時間がかかる」
「途中で“やっぱやり直す”って言い出して、なかなか終わらない」
「逆に、一気にバーッと描いて終わるから、粗さが気になる…」
デジタルで絵を描く子を見ていると、“描き方”のクセや傾向がとてもはっきりしてくることがあります。
その中でもよく出てくるのが、
「レイヤーを使いこなす子」と「一発描き派の子」の違いです。
それは単なる技術ではなく、実はその子の思考や心理が表れているサインでもあるんです。
そもそも「レイヤー」って?
デジタルで絵を描くときによく出てくるこの言葉。
「うちの子がよく“レイヤー分けて描く”って言ってて…でもそれ、何?」と感じている方も多いかもしれません。
レイヤーとは、“透明なフィルムのようなもの”を何枚も重ねて描ける機能のこと。
たとえば、
- 1枚目にキャラクターの線を描く
- 2枚目にその上から色を塗る
- 3枚目には背景を描く
…と、パーツごとに描き分けることで、あとから修正がしやすくなるのが特徴です。
子どもたちは直感的にこの便利さを使いこなしていて、
自分なりの“描き方スタイル”としてレイヤーを取り入れている子もたくさんいます。

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レイヤー派の子は「分けて考えるのが得意」
レイヤーをきっちり分けて使う子は、
- 段取りを大事にする
- 途中で見通しを立てながら描く
- 後から修正が効くようにしておく
…といった、計画的・分析的な思考の持ち主であることが多いです。
「ここまで準備してからじゃないと進めたくない」
「まず外枠を決めてから、中をじっくり仕上げたい」
そんな子は、実生活でも“見通し”や“整理整頓”を好むタイプかもしれません。
ちょっと慎重で、こだわり屋さん。
ときにはそのこだわりが、「やり直しがきかない場面」で不安や緊張につながることもあります。
一発描きの子は「流れに乗るのが得意」
一方で、レイヤーをほとんど使わず、
一気に“えいっ!”と描いてしまう子もいます。
このタイプの子は、
- 全体の勢いを大事にしたい
- 修正よりも“今の気持ち”を描きたい
- 細かい調整はあとで考える
というように、感覚的で、ひらめき重視のスタイルを持っています。
ちょっと雑に見えることもあるかもしれませんが、
その裏には“ノッてるときに一気に仕上げたい”という集中力とエネルギーがあります。
型にはまらず、柔軟。だけど、細部に向き合うのが苦手だったり、飽きっぽさも見られることがあります。
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元教諭の視点から:どちらも「その子らしさ」
どちらのスタイルがいい・悪いではなく、
その子の考え方や心の持ち方が、描き方ににじみ出ているということ。
学校現場でも、図工や美術の時間に
- 丁寧に構成を練ってから描く子
- 思いのままに筆を走らせる子
…とそれぞれのスタイルがありました。
大事なのは、「この子はこう描きたいんだな」と、その描き方ごと受け止めてあげることです。
たとえば、
- レイヤーを使う子には「準備するって大事だよね」
- 一発描きの子には「勢いってすごい力になるね」
…そんなふうに、その子の特性をそのまま認める言葉をかけてあげると、子どもの安心感はぐっと高まります。
「レイヤー分け」と「その子らしさ」の橋渡しに
何気ない「描き方」には、その子の思考のクセや心のあり方がふっと表れています。
親として「なんでそう描くの?」と不思議に思ったときこそ、
「そういうふうに考える子なんだな」と気づけるチャンスかもしれません。
描いた絵だけじゃなく、「描き方」もぜひ見てみてください。
きっとそこに、その子らしさがちゃんと隠れていますよ。

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