
未来のおうちを描くと、子どもの心理が見えてくる!
子どもに「未来のおうちを描いてみよう!」と声をかけたとき、どんな家が生まれるでしょうか?
実は、子どもが描く未来の家には、その子の価値観や将来の夢、安心感を求める気持ちが映し出されています。
この記事では、おうちの絵を通して読み取れる子どもの心理や、親ができる声かけのポイントを解説します。

未来の家の絵には、子どもの価値観や将来の夢、安心感を求める気持ちなどが表れます。
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未来のおうちを描かせてわかること:前向きな心理と成長のサイン
- 家の大きさや形が示す「成長への期待」
- 大きな家 → 子どもが自分の成長を楽しみにしている証拠です。大きな家を描くことで、子どもは「もっと色々なことに挑戦したい」「広い世界を探索したい」という前向きな気持ちを表しています。この大きな家は、無限の可能性や将来へのワクワク感を象徴しています。
- 小さな家 → 落ち着いた空間を求めている一方で、「今は安心できる場所が大事だよね」と感じているサインでもあります。小さな家を描くことは、心地よさや家族との絆を大切にしたいという思いの表れです。
- 窓やドアの数に表れる「対外的な好奇心」
- 窓がたくさんある → 明るく開放的な環境に憧れているサインです。子どもは「世界と繋がりたい」「外のことに興味がある」といった好奇心が旺盛で、ポジティブな未来への期待が込められています。
- 窓が少ない・ドアが小さい → ちょっとした内向的な一面を示すかもしれませんが、これは単に「自分だけの静かな空間が欲しい」と思っているだけで、周囲とバランスよく関わりたいという健全な気持ちでもあります。
- 家の色や装飾に隠された「感性と夢」
- カラフルな家 → 子どもが持つ夢や希望が表れています。カラフルな家は、創造的な思考や楽しい毎日を強く望んでいる証拠です。色彩豊かな家を描くことで、子どもがポジティブなエネルギーに満ちていることを示唆しているんですね。
- シンプルな色の家 → シンプルさの中に安心感や安定を求める気持ちが表れています。シンプルで落ち着いた色合いを好む子どもは、物事を穏やかに進めていくことを大切にしています。
- 家族や友達の描き方でわかる「つながりの大切さ」
- 家族全員を描く → 子どもが家族や身近な人とのつながりを大事にしている証拠です。「みんなで楽しく過ごしたい」という思いが込められています。家族との絆を強く感じているからこそ、全員を描きたいという気持ちが表れているんですね。
- 一人だけを描く → 自分の時間を大切にしたいという願望の表れですが、これは決して孤独を意味するわけではありません。むしろ「一人の時間があっても、家族の愛があるからこそ、安心して独り立ちできる」という健康的な自立心が育っているサインです。
- 非現実的なおうちが描かれるときの「夢と冒険心」
- お城や宇宙船など非現実的なおうち → 子どもの無限の夢と冒険心が表れています。こうした絵を描くことで、子どもは「可能性の世界にワクワクしている」「未来に向かって大きな目標を持っている」といった前向きな思いを表現しています。現実的な制限を超えた理想の世界を描くことは、心の中での冒険を楽しんでいる証拠です。
お絵かき心理チェックリスト 〜 家の絵からわかること 〜
① 家の大きさや形
- 大きな家 → のびのびとした空間で、みんなと楽しく過ごしたい気持ちの表れ
- 小さな家 → コンパクトで落ち着いた、安心できる空間を求めているかも
② 窓やドアの数
- 窓がたくさん → 明るく開放的な家に憧れている
- 窓が少ない・ドアが小さい → 慎重な性格や、ちょっぴり内向的な一面があるかも
③ 家の色や装飾
- カラフルな家 → 想像力が豊かで、楽しい毎日を思い描いている
- シンプルな色の家 → 落ち着いた生活を好む傾向がある
④ 住んでいる人や動物
- 家族全員を描く → 家族とのつながりを大切に思っている
- 一人だけを描く → 一人の時間を大事にしたい気持ちの表れかも
- ペットを描く → 動物が大好きで、一緒に暮らしたい気持ちがある
子どもたちの「おうちの絵」に表れるとくに面白い特徴
ドアの大きさでわかる「心の開き具合」
「先生、おっきいドアにしたよ!みんな入ってきていいの!」
そんな元気な声とともに、大きく開かれたドアがあるおうちを描いた子がいました。
ドアを大きく描く子は、人と関わるのが好きで、社交的なタイプが多いと言われています。
一方で、ドアを小さく描いたり、そもそもドアがなかったりする子も。
「ここはボクだけのおうち!秘密基地だからね!」なんて言う子は、慎重な性格で、自分の世界を大切にしているのかもしれません。
カラフルな家?シンプルな家?色にも意味がある!
「ピンクと黄色のおうち!ここでみんなでパーティーするの!」
カラフルな家を描く子は、楽しいことが大好きで、毎日ワクワクしている子に多いです。想像力が豊かで、にぎやかな雰囲気が好きなのかもしれません。
逆に、白やグレーなど落ち着いた色を選ぶ子もいます。
「ここは静かなおうち。ひとりで本を読むの。」
そんな風に話す子は、落ち着いた環境を求める慎重派さんの可能性があります。
なぜか「空飛ぶ家」を描く子も!?
「このおうちはね、空を飛べるんだよ!好きなところに行けるの!」
空にぽっかり浮かぶ家を描く子、意外といるんです。
これは、自由を求める気持ちや、冒険への憧れの表れかもしれません。
「○○くん、このおうちはどこに行くの?」と聞いてみると、「海の上!」「おばあちゃんのおうちの近く!」と、ワクワクしながら答えてくれることも。
大人から見ると不思議な絵でも、子どもにとってはちゃんと意味があるんですね。
窓やドアが“顔”みたいになっちゃう子も!?
子どもが描く家をよーく見てみると、窓が目、ドアが口に見えることがあります。
実はこれ、「アニマシー(擬人化)効果」といって、人間は無意識に物の中に顔を探してしまう性質があるんです。
子どもに「このおうち、お顔みたいだね!」と言うと、「うん!おしゃべりするんだよ!」なんて返ってくることも。
家を家族のように大切に思っているのかもしれませんね。
「こんなおうちがあったら楽しそうだね!」と、ぜひ子どもと会話しながら絵を見てみてください。きっと、その子だけの素敵な物語を聞かせてくれますよ!
あなたのお子さんはどんなおうちを描きましたか?
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未来のおうちを描く子どもへの声掛け
未来のおうちを描いたお子さんに、どんな声掛けをするとよいのでしょうか。パターン別にご紹介します。
- ユニークなデザインのおうち
- 「わあ!こんなおうちがあったら楽しそう!このアイデアはどこから思いついたの?」
- ポイント: 子どもの発想を尊重し、もっと話を引き出してあげることで、子どもの創造力を育むことができます。
- 家族や友達がたくさん描かれている
- 「○○ちゃんのおうち、みんなで楽しそうだね!どんなことをして遊んでいるの?」
- ポイント: 理想的な生活を描く子どもに共感し、楽しそうなイメージを共有することで安心感を与えます。
- 夢や職業を取り入れたおうち
- 「このお部屋は○○ちゃんの○○(夢の職業)のお部屋かな?」
- ポイント: 子どもが夢を描いた場合、その夢を認めてさらに広がりを持たせる質問をすると、自信を持たせられます。
- ペットや動物がたくさんいる
- 「こんなに動物がいるんだね!みんなでどうやって暮らしていくの?」
- ポイント: 動物に対する愛情や関心を深堀りする質問をすることで、子どもが自分の気持ちをしっかり表現できます。
- お城や宇宙船など非現実的なおうち
- 「すごい!まるで○○みたいだね!ここではどんなことができるの?」
- ポイント: 子どもの夢の世界を否定せず、一緒にその世界を楽しむことで、安心して発想を広げることができます。

おうちの未来を想像して楽しもう!
子どもの発想を否定せず、想像力を広げる質問をする
「すごいね!」で終わらず、「これはどういうこと?」と深掘りする
子どもの描いた世界を一緒に楽しむことで、自信や創造力を育む
子どもがお絵かきで表現する未来の世界には、その子ならではの夢や気持ちがたくさん詰まっています。親子で一緒に楽しみながら、おうちの絵から心のサインを読み取ってみてくださいね!
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