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「きれいに塗れない」は個性の芽|子どものぬりえ習慣で伸びる力と見守り方
「うちの子、塗り絵でビャーーーッとはみ出すんですけど!?」
「もっときれいに塗るものじゃないの?」
──そう思ってモヤっとした経験、きっと多いはず。
この記事はそんな親御さんへ向けて、はみ出す行為を単なる“できていない”の証と見なさず、子どもの発達と個性を伸ばす大切な瞬間としてどう受け止め、どうサポートするかを丁寧に解説します。
まずは「たのしく塗る体験」を手軽に始めたい方へ。親子で使える入門ぬりえ本はこちら:
子どもの塗り絵がはみ出すのは大丈夫?親が知っておきたい発達のサイン

「はみ出す塗り絵」あるある
「線からはみ出してるよ」
「もっときれいに塗ってみて」
子どもの塗り絵を見て、つい口から出てしまったことはありませんか?
親としては、できれば上手に塗ってほしいし、きれいに仕上げてほしいと思うものですよね。
でも実は、その“はみ出し”こそが子どもの発達を示す大切なサイン。
塗り絵は単なる遊びではなく、成長に必要な力を育てる活動なんです。
子どもが線からはみ出す理由
塗り絵で線からはみ出すのは、「不器用だから」「集中力がないから」ではありません。
そこには子どもならではの発達の理由があります。
・まだ手や指のコントロールが十分に育っていない
・「目で見た線」と「手の動き」を一致させる経験を積んでいる最中
・線の内側を意識するより「塗ることそのもの」が楽しくて夢中になっている
つまり、はみ出すのは「できていないこと」ではなく、「できるようになる途中の自然な過程」。
大人から見ると未完成に見える塗り方も、子どもにとっては成長のワンステップなのです。

目次
- はみ出すのはなぜ?子どもの3つの理由
- ぬりえで伸びる“具体的な力”(年齢ごとの目安付き)
- どんな親におすすめ?期待できる“こうなってほしい”像
- 初めてはこれから:年齢別おすすめの道具とぬりえタイプ
- 親ができる声かけ・サポート(やっていいこと/NG) — 具体フレーズつき
- すぐできるワーク&遊び(5分〜15分でできる練習)
- 不安なときのチェックポイントと相談先の目安
- まとめ
はみ出すのはなぜ?子どもの3つの理由(全部、愛しい理由です)
① 手先のコントロールは発達途中
線の中に収めるには “筆圧のコントロール” “指先の微細運動” が要ります。幼児期はまだ練習中。スプーンをうまく使えなかった子が練習でできるようになるのと同じです。
② 表現のエネルギーがあふれている
色を選ぶ瞬間に「今この色で塗りたい!」という強い気持ちが働きます。塗りたい欲求が勝つと、線は二の次に。これは創造性の表れです。
③ 深い集中(=ゾーンに入っている)
集中していると周囲が見えなくなります。線が見えないほど没頭できるのは、学びの良い兆候でもあります。
ぬりえで伸びる“具体的な力”(と家庭での見つけ方)
以下はぬりえを続けることで育ちやすい力と、それが日常でどう表れるかの例です。

- 手先の器用さ(微細運動)
→ 箸の使い方が上手になる、鉛筆の持ち方が安定する。 - 集中力(持続注意)
→ 物事にじっくり取り組める時間が増える。 - 色彩感覚・視覚認知
→ 色の名前や違いに敏感になる。服や絵を選ぶセンスが育つ。 - 計画力・順序立て
→ 「ここを塗ってから次」という小さな計画を立てられる。 - 情動表現・自己肯定感
→ 自分の気持ちを色で表現することで感情の理解が進む。 - 創造性・問題解決力
→ 「線からはみ出たところを利用して別の絵にする」など柔軟な発想。
年齢の目安(ざっくり)
- 2歳前後:大きな面をダイナミックに塗る。はみ出すのが普通。
- 2〜4歳:筆圧が出てきて色の好みが顕著。細かい部分はまだ不得意。
- 4〜6歳:線の中に塗る練習ができるようになる。細かい操作が伸びる。
- 6歳〜:より繊細な表現に挑戦。観察力・表現力が育つ。
🔗子どものぬりえと発達心理|黒ばかり・ぐちゃぐちゃ・同じ絵を繰り返す意味
どんな子育てにおすすめ?(こうなってほしい)

- 「完璧よりまず楽しんでほしい」
- 表現力・自己肯定感を育てたい
- 手先の発達を自然に促したい
- 子どもの個性を尊重しながら基礎スキルも培いたい
🔗【保存版】ぬりえで伸びる!集中力&計画力がぐんぐん育つわけ♡
初めてはこれから:年齢別おすすめ道具とぬりえの種類

- 0〜2歳:丸くて太いクレヨン(誤飲に注意)、画用紙の大きなページ。
- 2〜4歳:短めのクレヨン、三角軸の色鉛筆、太めの水性マーカー。大きな図柄のぬりえ。
- 4〜6歳:標準の色鉛筆、マーカー。細かい図柄も挑戦。
- 6歳〜:グラデーションや影をつける練習ができる色鉛筆セット。
(※私がよく使っているのは「トンボ鉛筆 色鉛筆 100色」など、色数が豊富なセット。色のバリエが増えると表現幅が広がります。)
誤飲対策や握りやすさを重視するなら、水で落とせる太めクレヨンがおすすめです。
ぺんてる クレヨン 水でおとせるふとくれよん GWM1-12 12色
親ができる声かけ・サポート(超具体的フレーズ)
子どもが塗り絵をしているとき、どう声をかけるかで「やる気」も「楽しさ」も大きく変わります。
大切なのは、「うまく塗れたか」ではなく「取り組んでいる姿」を認めること。

たとえばこんな声かけがおすすめです。
・「わあ、この色を選んだんだね!いいね」
・「たくさん塗ったね、がんばったね」
・「ここまで自分で塗れたんだね」
子どもは“結果”よりも“過程を認めてもらえた”ことで満足感を得ます。
その積み重ねが「もっとやりたい」「次はこうしてみよう」という挑戦心につながっていくのです。
やってはいけないNG声かけ
逆に、こんな言葉は子どものやる気をしぼませてしまうので注意が必要です。
・「はみ出してるよ」
・「もっときれいに塗りなさい」
・「その色は変だよ」
こうした指摘ばかりが続くと、「どうせできない」「また怒られる」と思ってしまい、塗り絵そのものを避けるようになることもあります。
塗り絵は“うまく仕上げる”ためのものではなく、子どもの発達と表現を楽しむもの。
はみ出しても、色が独特でも、それはその子らしい表現なんだと受け止めてあげたいですね。
🔗子どものお絵かき習慣で伸びる力|親ができる環境づくりと声かけ
はみ出す塗り絵が教えてくれること
子どもが線からはみ出して塗る姿は、「まだ上手にできない」のではなく「できるようになるための練習中」の証です。
はみ出すことを繰り返しながら、少しずつ手のコントロールや集中力が育ち、やがて丁寧に塗れるようになっていきます。

そして同時に、色を自由に選んだり、大胆に塗り広げたりする経験は「表現の楽しさ」や「創造力」を育ててくれます。
大人が口を出しすぎると、その芽をつぶしてしまうこともあるので注意が必要です。
汚れを気にせず遊ばせたいなら、水で描くタイプのシートが便利。お片づけも簡単です。
Cascais カラフルシート(ペン&スタンプ付き・水で消えるおえかき)
親の心構え
塗り絵をするとき、ぜひこんな気持ちで見守ってみてください。
・「はみ出しても大丈夫。今はその時期なんだ」
・「うまくできたかより、楽しんでいるかを見よう」
・「その子らしい色や表現を尊重しよう」
塗り絵は、完成度を競うものではなく「子どもが今の自分を表現する遊び」。
はみ出したり、色を大胆に使ったりする姿も、今しか見られない大切な成長の一コマです。
親が安心して見守れることで、子どもは自分らしくのびのびと表現できるようになります。
そして、その積み重ねがやがて「集中力」「手の巧みさ」「創造力」という大きな力になっていくのです。
すぐできるワーク&遊び(5〜15分)

- 色当てクイズ(2分):片目をつぶって色を触らせ、「これは何色?」と当てっこ。色の語彙を増やす。
- ゾーンぬりえゲーム(10分):紙にテープで区切りを作り、それぞれルール(青は海、黄色は光)を決めて塗る。ルール遊びで計画力UP。
- 見本マネっこ(8分):親が小さな見本を作り、同じように塗らせる。模倣→微細運動の強化。
- 描き足しアート(15分):はみ出た線を「海の波」に見立てて新しい絵にしてしまう。失敗を作品に変える思考を育む。
色番号やルールに従って塗るタイプのぬりえは、計画力や色の語彙を育てるのに便利です。
Color By Numbers Coloring Book For Kids (4–8歳向け)
はみ出した部分を活かす“描き足しアート”の素材として、スクラッチアートも面白いです。大人も一緒に楽しめますよ。
Disney しあわせコレクション(ヒーリングスクラッチアート)
不安なときのチェックポイント(相談の目安)
次のような極端な場合は専門家に相談を検討してください(目安です):
- 同年代の子と比べて手を使う遊びに全く興味がない
- 片手が使えない、極端に握力が弱い
- 3歳〜で言葉と手の協調が著しく遅れている(例:鉛筆を握らない・スプーンを使えない)
相談先:かかりつけ小児科、保健センター、作業療法士(OT)。まずは「気になることがあるので相談したい」と保健師さんに話してみると進めやすいです。
まとめ — 「はみ出しOK」を合言葉に
塗り絵の“はみ出し”は、しばしば「できていない」のレッテルにされがちですが、実は子どもの発達・表現力の宝庫です。今日からできるのは、評価ではなく「共感」と「好奇心」を向けること。少しの工夫と褒め方で、子どもの心に火がつき、長い目で大きな伸びしろになります。
まずは揃えておきたい定番セット(入門ぬりえ+水で落ちるクレヨン+お片づけシート)。どれも親子で楽しく続けやすいアイテムです。
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