
「1日中絵ばかり描いてる…大丈夫?」という親の不安
「気づいたら何時間も絵を描いてる」
「友達と遊ばずに、ずっと絵を描いてる子どもって、何か問題があるのかな…?」
そんなふうに感じること、ありませんか?
絵を描くことに夢中になるのは、とても素敵なこと。
でも、もしそこに“何かのサイン”が隠れていたら…?
今回は、「ずっと絵を描いてる子ども」の様子を見ながら、没頭と心のSOSの違いについて一緒に考えてみましょう。
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没頭と依存の違いはどこにあるのか?
「夢中になる」「熱中する」と「依存して逃げている」とでは、見た目は似ていても、背景にある気持ちはまったく違います。
たとえば──
見え方 | 没頭(良い集中) | 依存(不安のあらわれ) |
---|---|---|
気分の様子 | 楽しそう・満足感がある | イライラ・不安そう |
絵を描いている理由 | 表現したい・描きたい衝動 | 現実から逃げたい・落ち着くために描く |
やめるタイミング | 自分で区切りがつけられる | 止めると不安・怒る・泣く |
生活のリズム | 食事や睡眠も保たれている | 食べない・寝ないなどに影響が出ている |
「ずっと絵を描いてる」状態が続いていても、子ども自身が楽しそうで、生活に支障がなければ、特に問題ではないことも多いです。
ただし、「描いていないと落ち着かない」「描くこと以外を拒否する」といった様子が見えるときには、少し注意して見守ってみるといいかもしれません。
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絵を描くことで感情を整理しているケースも
子どもが絵を描く理由は、「好き」「楽しい」だけではありません。
言葉でうまく言えない感情を、絵を通して表現している場合もあります。
- 不安
- 怒り
- 寂しさ
- 混乱
こうした気持ちを絵に託し、心を整理している子もいます。
「ずっと絵を描いてる」姿の中に、安心を求める気持ちが隠れていることもあるのです。
見守る中で注意したいサイン
「絵が好きなんだな」と安心して見守ることも大切ですが、次のような変化が見られたら、ちょっと気にかけてみてください。
- 食事をとる量が減った・極端に偏る
- 夜眠れていない、朝起きられない
- 話す量が減った、表情が乏しくなった
- もともと物静かでひとり遊びが好きな子でも、「話さなくなった」「表情が減った」などの変化が見られるとき
- 描く絵が極端に暗い、繰り返し同じモチーフを描いている
こうした変化がある場合、「絵を描くこと」が心の支えになっている可能性も。
すぐに問題と決めつける必要はありませんが、ゆるやかに見守る姿勢が大切です。
必要に応じて相談機関やカウンセリングも視野に
学校の先生やスクールカウンセラー、子ども家庭支援センターなど、相談できる場所は意外とたくさんあります。
「ずっと絵を描いてる子ども」の背景にある気持ちを、専門家の視点で一緒に整理してもらうことで、親も子も安心できることがあります。
親としてできること:否定せず、話せる環境を整える
親としてできることは、絵を否定しないこと。
「また絵ばっかり」と言いたくなる場面でも、「絵を描くって楽しいんだね」と気持ちに寄り添う言葉をかけてみてください。
- 興味を持って絵を見てあげる
- 「最近どう?」とさりげなく話せる雰囲気をつくる
- 一緒にごはんを食べたり、リラックスする時間を大切にする
「あなたのことをちゃんと見てるよ」「何があっても味方だよ」というメッセージが、何よりの支えになります。
おわりに:絵は心の窓かもしれない
「ずっと絵を描いてる子ども」は、才能の芽を伸ばしているのかもしれませんし、心の中にある何かを表現しようとしているのかもしれません。
大切なのは、その背景にある気持ちに目を向けること。
焦らず、否定せず、やさしく見守っていきましょう。
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