
「えっ、こんな絵描くの!?」子どもの“怖い絵”にドキッとしたら…
いつもはかわいい絵を描いていたはずの子どもが、急に「血が出てる」「人が怒ってる」…そんな怖い絵や残酷なシーンを描き始めたら、親としては不安になりますよね。
- 「これって何かのサイン?」
- 「うちの子、大丈夫かな…?」
そんなふうに感じた方に向けて、元教諭の視点から、怖い絵に隠された子どもの心理と、親ができる対応策をわかりやすくお伝えします。
怖い絵ってどんな絵?よくある特徴と例
子どもが描く「怖い絵」「残酷な絵」にはこんな特徴があります:
- 血が出ている、怪我をしている
- 人や動物が攻撃されている
- 怖い表情、怒りの表現が強い
- 黒や赤を多用した色づかい
- 爆発や破壊の場面
「まさかうちの子がこんな絵を…!?」と驚いても、すぐに心配しすぎなくても大丈夫。まずは、絵に込められた気持ちをそっと読み取ってあげましょう。

子どもが怖い絵を描く3つの理由【実はよくあることです】
① ストレスや不安を“絵”で発散している
言葉でうまく言えないモヤモヤや不安を、絵で表現している場合があります。特に…
- 環境の変化(転園・引っ越しなど)
- 兄弟との関係や学校での緊張
- 家庭内の雰囲気の変化
子どもは無意識のうちに絵で心を整理していることも。
② YouTube・ゲームなどの影響
最近のYouTubeやゲームには、かわいらしいキャラが突如として包丁を持っていたり、銃で人を撃つようなシーンがあったりしますよね。子どもはまだ現実と空想の区別が曖昧な時期。そういった映像をそのまま「おもしろそう」「カッコいい」と思って絵に取り込んでいることも。
③ 成長のプロセスで自然に現れる場合も
正義と悪・強さと弱さなどに興味を持ち始める時期は、誰にでもあります。“怖い存在”を描くことで心のバランスを取っていることも。
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【見逃さないで】こんな変化があれば注意サインかも
- 以前はカラフルだったのに、黒・赤ばかり使う
- 怒りや攻撃の場面を何度も繰り返す
- 普段の言動にも怒り・不安が強く出てきた
こうした変化が続くようなら、子どもなりのSOSかもしれません。
絵に表れる“子どもの気持ち”サイン集
絵の特徴 | 可能な心のサイン |
---|---|
黒ばかり使う | 落ち込み・強い不安 |
手だけ異常に大きい | 自己主張、力へのあこがれ |
顔がいつも怒っている | 感情の整理が難しい・叱られ体験の影響 |
細かい模様が多い | 観察力・集中力の高さ |
空や木の色が現実と違う | 発想力の豊かさ、自分の世界を持っている |

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親ができる5つの対応策【元教諭おすすめ】
① 絵を否定しない。「どんな気持ちだったの?」と寄り添う
頭ごなしに「ダメ!」ではなく、「これは何をしてるの?」と子どもの気持ちに興味を持つことが大切。
② ゲームと現実の世界の違いを少しずつ伝える
「ゲームの中ではできても、現実の世界では〇〇だよね」と優しく説明してあげましょう。
③ 他の表現方法も取り入れる
粘土・ごっこ遊び・物語づくりなど、感情を表現する遊びを増やすと、子どもは安心します。
④ 親が動じないことも、安心感につながる
怖い絵に驚いても、落ち着いて対応することで、子どもも「大丈夫」と思えるようになります。
⑤ 気になる変化が続くなら、専門家に相談を
- 小児科
- カウンセラー
- 学校のスクールカウンセラー
など、早めの相談が子どもを守ることにつながります。
まとめ|怖い絵=悪いこと?ではありません
怖い絵を描けるのは、子どもが感情を外に出せている証拠。
大切なのは、「この子、どんな気持ちだったのかな?」と、親が子どもの心に寄り添う姿勢です。
心配になったときこそ、子どもとの会話のチャンス。
絵を通して「伝えたかった気持ち」に気づいてあげられると、親子の絆も深まりますよ🍀
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5 thoughts on “子どもが怖い絵を描くのはなぜ?元教諭が教える心理と親の5つの対応法”