
「うちの子、ずっと同じキャラクターばかり描いてる…」
「気がつけば、毎日電車の絵ばかり!」
そんなふうに、子どもの絵に「繰り返し」を感じたことはありませんか?「他のものも描いてほしいな…」と思う一方で、何か意味があるのか気になりますよね。実は、子どもが同じ絵を何度も描くことには 成長や心の発達 に深い関係がありますこの記事では、その理由と「好き」を伸ばすアプローチを紹介します。
子どもが同じ絵を描き続ける理由
子どもが繰り返し同じ絵を描く理由には、主に次のようなものがあります。
発達の過程としての繰り返し
幼い子どもにとって、「描く」ことは 運動スキル を発達させる練習でもあります。
- 何度も描くことで、手や指の使い方が上達する
- 自分なりの描き方を確立するプロセス
- 「もっと上手に描きたい!」という向上心の表れ
特に 2歳~4歳ごろ の子どもは、形を覚えるためにひたすら同じものを描くことがよくあります
安心感を得るための繰り返し
「いつもと同じものを描くと落ち着く」という心理が働くことも。
- 環境の変化(保育園・幼稚園に通い始めた、新しい生活になった)
- 気持ちの安定(好きなものを描くと安心する)
この場合、絵を描くことで 心を整理したり、安心感を得たり しているんですね。
こだわりや興味の強さ
好きなキャラクターや乗り物を何度も描くのは、その対象への 強い興味やこだわり の表れです。
「好き!」という気持ちは 集中力や探究心 を育てる大事な要素。もしかしたら、将来デザインや建築、工学などの分野に才能を発揮するかもしれません例えば電車が大好きな6歳の男の子。最初は新幹線だけだったのが、駅のホームや背景まで描くように。電車の細部へのこだわりが強くなっています。
2歳・3歳・4歳・5歳・6歳の子どもが繰り返し同じ絵を描く理由と対処法
子どもの発達によって、繰り返し描く対象や意味が少しずつ変わっていきます。

2歳〜3歳:形の発見期
- ぐるぐる描き(円を何度も描く)
- 顔だけのキャラクターを繰り返し描く
- 好きな色ばかり使う
意味:「○(まる)」が描けた!「顔」が描けた!という発見の喜び。

4歳〜6歳:表現の発展期
- 同じキャラを何度も描く(好きなアニメやヒーロー)
- 乗り物の細部にこだわる(電車・車・ロケットなど)
- ストーリー性のある絵を描く(同じ構図で物語を作る)
意味:好きなものを深く理解し、表現力を広げる時期。
7歳〜:テーマの探求期
- 細かいパターン(迷路や建物の設計図のような絵)
- 進化バージョン(「もっとかっこよく」「もっとリアルに」)
- 漫画のような構成を考える
意味:「自分の世界」を確立し、想像力を深める段階。
子どもの絵の成長チェックリスト
3歳:ぐるぐる線を描いている(手の動きを楽しむ段階)
4歳:好きなキャラを何度も描いている(観察力&こだわりUP)
5歳:背景や細かい部分までこだわり始めた(想像力が発展)
6歳:物語性のある絵を描いている(表現力&構成力が向上)
子どもの絵の才能を伸ばすには?繰り返し描くことの意外な効果
繰り返し同じ絵を描くことは、子どもの成長の大切なプロセス です。無理に違うものを描かせるのではなく、「好き」を活かして広げていくのがポイント!
1. 「少しだけ変化を加える提案をする」
「このキャラクター、今日はどんなポーズにしよう?」
「電車の背景に、駅を描いてみるのはどう?」
小さな変化を加えることで、表現の幅が広がります
2. 関連する体験を増やす
好きなものに関連する体験をすると、絵の表現がさらに豊かになります。
電車好きな子なら…
- 実際に電車を見に行って、色や形を観察する
- 図鑑を見せて、細かい部分を一緒にチェック
キャラクター好きな子なら…
- 絵本のイラストを見せて、「どうやって描かれているのかな?」と話す
- 一緒にそのキャラクターを作る(折り紙や粘土など)

実物を見たり触れたりすることで、新しい視点が生まれます
子どもの絵のタイプ診断
A:「いつも同じキャラを描く」 → こだわり型アーティスト(観察力&集中力が高い)
B:「背景や細かい部分を描くのが好き」 → 探求型クリエイター(細部までこだわる職人タイプ)
C:「いろんな色を試す」 → 表現派アーティスト(自由な発想&感性が豊か)
3. 道具を変えてみる
クレヨンや色鉛筆だけでなく、違う画材を試す ことで、新しい発見があることも。
- 水彩絵の具(にじみや混ざる色を楽しむ)
- 黒い紙に白いペン(影や光の表現を学ぶ)
- 切り絵やコラージュ(形や構成力を育てる)

いつもと違う表現方法を試すことで、創造力が刺激されます!
まとめ:「好き」を大切にしながら成長を見守ろう
子どもが同じ絵を繰り返し描くのは、発達・安心感・こだわり の表れ。「同じものばかり描いて大丈夫かな?」と心配になることもあるかもしれませんが、それは 成長の大事なステップ です。無理に変えようとせず、「好き」を活かしながら新しい発見へとつなげていきましょう
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