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子どもが同じ絵ばかり描く心理とその理由【元教諭が解説】
「また同じ絵?」
「昨日も描いてたじゃん、他の絵も見たいな…」
親としては、つい口に出してしまうこともありますよね。でも、実はその「同じ絵ばかり描く現象」には、子どもの心の成長がしっかりと表れています。この反復にはただの遊び以上の深い意味があるんです。
この記事では、子どもの心理と成長のサインを元教諭の視点からやさしく解説します。
なぜ同じ絵を描くのか?その理由とは
子どもが同じ絵を繰り返し描く理由には、以下の3つの大切な意味があります。

① 安心感を得るための「定番メニュー」
繰り返し描く絵には、子どもが安心感を得るための重要な役割があります。子どもは描き慣れたものに安心感を覚え、「これならうまくいく」と思うからこそ、同じ絵を描き続けるのです。これはまるで毎日食べる定番の朝食のように、心のルーチンを作り、安定感を求めている証拠です。
② 成長過程での「テーマ研究」
子どもは「ハマると深掘り型」。一つのテーマに興味を持つと、そのテーマを深く掘り下げて学ぼうとします。「またそれ?」と思うかもしれませんが、子どもはそのテーマで観察力や再現力を養っています。例えば、ウサギの絵を描いている場合、そのウサギの形や色にこだわりがあるのです。
🔗関連記事:車ばかり描く子どもの心理|ハマる理由と成長のサイン
③ 「伝えたい」ことがまだ未完成
同じ絵でも、少しずつ変化していることに気づきませんか?ウサギの表情が笑顔になったり、太陽の形が丸くなったり。これは子どもが自分の思いを少しずつ言葉にできるようになりたいという心理が反映されています。絵を通して、自分の心を整理して伝えようとしているのです。
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④ 絵のテーマに変化がないときに気をつけたいこと
ずっと同じ絵を描いているときは、心の安定期であることが多いですが、感情表現が閉じているサインの場合も。言葉や表情、遊び方に変化がない場合は、少し気にかけてみましょう。
⑤ 絵を通して子どもの気持ちを受け取るコツ
「どんな気持ちで描いたの?」と聞くより、「この絵、なんか元気な感じがするね!」と感想で返すと、子どもは安心して自分の世界を広げられます。
✏️ 同じ絵ばかり描く子の心理と特徴
① 安心したい・気持ちが安定しているタイプ
子どもが同じ絵ばかり描くのは、実は “自分の世界に安心できているよ” というサイン。
お気に入りの絵を繰り返すことで、心が落ち着き、安心感が育ちます。
- 決まったパターンが落ち着く
- 一度「好き!」になるととことんハマる
- コツコツ同じことを続けられる
- 慣れた環境のほうが力を発揮しやすい
→ このタイプの子は、丁寧さや集中力が高いことが多く、じっくり取り組む力がすてきです。
② イメージを深めるのが上手なタイプ
子どもは頭の中で「絵の世界」を育てています。
同じ絵を繰り返すうちに、少しずつ色や形が変わっていくのは、まさに心の発達が進んでいる証拠。
- 今日は色が増えた
- 明日は背景がついた
- 数週間すると描く順番が変わることも
→ 成長すると、想像力が豊か・ストーリー作りが得意なタイプに育ちやすいです。
③ 繰り返し(ルーティン)が発達を支えるタイプ
発達の世界では、同じ動作を繰り返すことは脳を安定させる重要なプロセスといわれています。
「同じ絵を繰り返す」ことは、まさに子どもの発達を支える大切な時間。
- じっくり練習して自分の形を作っていく
- “できた!”という達成感を重ねられる
- 変化に気づくと自信につながる
→ 後々、継続力やこだわりを形にする力が伸びていくタイプです。
🌱 少し成長すると、こんな力が伸びてくる
「同じ絵」を続ける時期を経ると、子どもたちにはこんな変化が見られます。
- 描く線が安定してくる
- 色のバリエーションが増える
- 顔や体のパーツが細かくなる
- 気持ちを絵で表現し始める
- 「こうしたい」という意図がはっきりしてくる
これはまさに絵の変化=成長が見える瞬間。
同じ絵を描く時間には、安心感・集中力・想像力・発達の伸びしろがたっぷり詰まっています。
✨ 同じ絵を描く子は、こんなすてきなタイプ
- コツコツ型
- 想像力が豊か
- 世界観を大切にする
- 自分のペースでしっかり成長していく
親御さんがそっと見守ることで、子どもの“好き”がぐんと伸びていきます。
同じ絵ばかり描く姿は、心の発達が進んでいる証拠なんですね。
🔗子どものぬりえと発達心理|黒ばかり・ぐちゃぐちゃ・同じ絵を繰り返す意味
親はどう対応すればいい?見守り方と声かけのコツ
「また同じ絵?」と感じる親心、よくわかります。でも、心配しなくても大丈夫です。同じ絵を繰り返し描くことは、子どもにとって心の成長の証です。親としては、その成長を温かく見守ることが大切です。
◎ 無理に止めさせなくてOK
「またそれ描いてるの?」と声をかけたくなる気持ちもありますが、子どもが繰り返し描くことには、発達過程での重要な意味があります。無理に止めさせる必要はありません。
◎ 親の声かけは「実況中継」
「今日もお花の絵だね」「あ、この前より花びらが多いかも?」
子どもが描く絵の過程に注目し、「どんな変化があったのか」を実況中継するように声かけをすることで、子どもは見てもらえていると感じ、安心します。
◎ 飽きたら次に進むサイン
繰り返し描くことがピタリと止まった時、それはそのテーマに飽きて、次のテーマに進む準備ができたサインです。子どもは次の成長段階に進んでいるのです。
🔗関連記事:子どもの繰り返し行動、実は学びのチャンス!絵本・アニメの重要性とは
「またそれ?」の裏にある心の成長ストーリーとは
「またそれ?」と感じても、実はその中には「まだこれ!」という強い気持ちが隠れています。子どもは絵を通じて少しずつ心の変化を表現し、成長しています。
親としては、その小さなこだわりを面白がりながら、じっと見守ることが大切です。その姿勢こそが、子どもの「好き」「伝えたい」「やってみたい」という気持ちを育てる基盤となります。
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Q&A:親が気になる「同じ絵ばかり描く子」への対応
Q1:ずっと同じ絵ばかり描いているけど大丈夫?
A:問題ありません。子どもは「安心できる形」を通して自己表現を深めています。ただ、絵の内容が極端に変わらず元気もない場合は、少し寄り添い観察を。
Q2:描かせすぎるのはよくない?
A:制限する必要はありません。飽きるまでやり切る経験が、次の創造性を生みます。
見守りチェックリスト
- ✔ 同じ絵でも少しずつ変化がある
- ✔ 描いているときはリラックスしている
- ✔ 絵を見せるときに笑顔がある
- ✔ 次に描くテーマが自然に変わってきた
これらが当てはまるなら、安心して大丈夫です。
🎨 子どもの「好き」を伸ばすおすすめアイテム
同じ絵をじっくり描く時期は、子どもの集中力や想像力がぐんと伸びる大切な時間。そんな時間をもっと楽しくしてくれる、おすすめのお絵かきアイテムを紹介します。

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親が焦らなくて大丈夫。繰り返し描くのは“安心”の証
「また同じ絵〜!?」と思ってしまう日も、
「今日もこれかぁ…」とため息をついた日も、
その気づきとまなざしが、実は子どもにとっては大きな支えになっています。
子どもの表現を面白がり、じっくり見守ることが大切です。子どもの心に根っこを伸ばすために、私たち大人のサポートは欠かせません。
🔗 【またそれ描いてるの?】同じ絵ばかり描く子の「意外な才能」とは?
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
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