
〜子どもの「好き」の根っこを育てよう〜
「こんなに集中してるの、初めてかも…?」
絵に夢中な子どもの姿には、
「好きの根っこ」が育つヒントがつまっています。
〜その「描きたい!」は、心のメッセージかもしれません〜
「また絵を描いてるなあ…」
「最近、毎日ハサミやのりを使いたがる」
そんな様子に、心あたりはありますか?
子どもがなにかに“夢中”になっているとき、
そこには心のエネルギーが大きく動いている証があります。
それは決して「暇だから」「なんとなく」ではありません。
■ なぜ、子どもは“描くこと・作ること”に夢中になるのか?
アート活動には、子どもの自己肯定感・自己表現・問題解決力を育てる要素が詰まっています。
それだけでなく、実は「その時その時の心の課題」にも向き合っているのです。
たとえば──
● 自分の“内側”とつながる時間
まだ言葉で表現しきれない幼児期は、
「気持ちを絵で出す」ことが自然な自己表現になります。
🖍「大好きな人をいっぱい描く」=愛情を感じたいとき
🖍「同じ模様を繰り返す」=安心感を自分で作っているとき
🖍「黒で塗りつぶす」=不安や怒りを消化しようとしているとき など
絵や工作には、子どもなりの“こころの整理”が表れていることがよくあります。
● 大人の目には「遊び」に見えることの中に…
元教諭としてよく感じていたのは、
「アート=おまけの時間」と受け取られがちなこと。
でも、実際にはこんな力が育っています。
- 見立て・創造:何もないところから「こんなのあったらいいな」を想像する力
- 試行錯誤:思った通りにいかないときの粘りや工夫
- 達成感・自己効力感:「できた!」という経験の積み重ね
これらは、実はすべて学びの土台なんです。
■ 親にできることは、“教える”より“見つける”
アート活動でいちばん大事なのは、
「上手に描けたか」ではなく、その子が“何を感じていたか”。
親にできるサポートは、「評価」ではなく「気づくこと」です。
💬 こんなふうに声をかけてみてください
NGワード | OKワード |
---|---|
「上手だね!」 | 「この色、好きなんだね」「ここ、どうやって作ったの?」 |
「何を描いたの?」 | 「これはあなたの“気持ちの絵”なんだね」 |
「もっと丁寧にしなさい」 | 「これ、自分で思いついたの?すごいね」 |
→ “完成品”ではなく“過程”に寄り添う言葉かけが、心の栄養になります。
🏡 家庭でできる!子どものアート活動をサポートするコツ

1. 環境を整える
- すぐに取り出せるクレヨンや色鉛筆を用意する
- 汚れてもOKなスペース(新聞紙を敷くなど)を作る
- 作品を飾る場所を決めて、子どもの努力を認める
2. 正解を求めすぎない
- 「青い木は変だよ」ではなく、「面白い色使いだね!」と肯定的に声かけ
- 上手・下手よりも「楽しむこと」にフォーカスする
3. 親も一緒に楽しむ
- 「何を描いたの?」ではなく「どんな気持ちで描いたの?」と会話を広げる
- 一緒に絵を描いたり、工作を楽しむことで親子の時間が増える
4. いろいろな素材に触れさせる
- 色鉛筆や絵の具だけでなく、折り紙や粘土、段ボールなども活用
- 触感や形の違いを楽しみながら、創造力を刺激する
🔗おうちで簡単!年齢別にわかる造形遊びのねらいと効果 – itti-blog
子どものお絵描き、アナログとデジタルどっちがいいの?
子どもが夢中になる「お絵描き」。クレヨンや色鉛筆を使うアナログアートも楽しいし、最近はタブレットでデジタルアートに挑戦する子も増えてきました。でも、「どっちのほうがいいの?」と迷うこともありますよね。
結論から言うと、どちらにも魅力があるので「どっちも楽しめる環境を作る」のが理想的!この記事では、それぞれの特徴と、親としてどう取り入れるといいかを紹介します。😊🎨
① アナログアート:自由に表現する楽しさを大切に
おすすめのアナログアート
- クレヨン・色鉛筆・絵の具でお絵描き
- コラージュ(雑誌の切り抜きや折り紙を貼る)
- 粘土や工作で立体的な表現を楽しむ
アナログアートの魅力
✅ 手を使って描くことで、感触や筆圧のコントロールを学べる
✅ 素材の違いを体感しながら、偶然の表現の面白さに気づける
✅ 失敗を恐れずにのびのびと表現できる
ポイントは、「上手に描くこと」よりも「自由に表現すること」を大切にすること。子どもが思いっきり楽しめる環境を作ることが大切です。
② デジタルアート:手軽に始められる新しい表現
最近では、ペンタブレットやタブレット端末を使ったデジタルアートも注目されています。
おすすめのデバイスとアプリ
- ペンタブレット(Wacom、XP-Pen など)
- タブレット端末(iPad + Apple Pencil)
- お絵描きアプリ(Procreate、ibisPaint など)
デジタルアートの魅力
✅ 「やり直しができる」ので、試行錯誤しながら描ける
✅ 「色を無限に使える」ため、自由な発想で表現ができる
✅ 「片付け不要!」気軽にどこでも描ける
デジタルは、「色を混ぜる」「レイヤーを使う」など、アナログではできない表現が可能です。特に「やり直しができる」点は、子どもが試行錯誤する上で大きなメリットですね。
③ どっちを選ぶ?親ができる工夫
どちらも魅力的なアナログ&デジタルアート。「どっちがいいか?」ではなく、「どっちも試せる環境を作る」のがベスト!
👩🎨 こんな工夫がおすすめ!
- テーマを決めて、アナログとデジタルで描いてみる
- 例:「おうち」をクレヨンとタブレット両方で描いてみる
- アナログで描いたものをデジタルでアレンジ
- 例:紙に描いた絵をスキャンして、アプリで色を塗る
- 子どもの好みに合わせて選ぶ
- 絵の具や粘土が好きならアナログ多め、細かい描写が好きならデジタルも◎
どちらの方法でも、子どもが「表現する楽しさ」を感じられることが何より大切。😊🎨
アナログとデジタル、それぞれの良さがあるからこそ「どっちも試してみよう!」という気持ちで向き合うのがベスト。
✔ アナログは「手の感触」や「偶然の表現」が楽しい!
✔ デジタルは「やり直し自由」&「どこでも描ける」が魅力!
✔ どっちも取り入れることで、より豊かな表現を楽しめる😊
親としては、子どもの興味や環境に合わせて、どちらも試せる機会を作ってあげるのがポイントです。自由な発想で、のびのびお絵描きを楽しめる時間を大切にしましょう!🎨✨

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✅ こんなときはどうする?親の疑問Q&A
Q. うちの子、同じ絵ばかり描くんだけど…? 👉 何度も描くことで「好き」を深めたり、安心感を得ています。興味が続く限り見守ってOK!
Q. すぐに飽きちゃうんだけど…? 👉 無理に続けさせず、「次はこれ使ってみる?」と新しい素材を提案すると興味が復活することも。
Q. 作品をどう残せばいいの? 👉 すべて取っておくのは大変なので、写真に残して「作品アルバム」を作るのもおすすめ!
🔗子どもの絵をアート作品の保存方法とおしゃれな飾り方。フレームからライトまで – itti-blog
■ アートの中に見える“心のサイン”
元教諭時代、「あれ?」と感じる子の絵が、
その後の心の変化を教えてくれることが何度もありました。
🖍 黒を多用するようになった子
→ 学校での人間関係に疲れていた時期。気持ちの整理が黒に表れていた。
✂️ 細かく切ることにこだわっていた子
→ 家庭でのストレスが強く、「コントロールできるもの」を求めていた。
そんなふうに、絵や工作は子どもの無意識からのメッセージでもあります。
■ まとめ:子どもは「描くこと」で心を整えている
アートに夢中になる子どもは、
「遊んでいる」ようでいて、実は自分の心と対話していることもあるんです。
だからこそ、親にできるのは
- 見守ること
- 声をかけること
- そのまま受け止めること
どれもシンプルですが、どれもとても深い“関わり”です。
今日も、描かれた一枚の中に
その子らしい心の声がきっとありますよ🍀
「うちの子、こんなアート活動が好きだった!」というエピソードがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね😊🎨✨

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2 thoughts on “【子どもの心理】なぜ夢中になる?おうちでできるアート活動のヒント”