
子どもが描く絵は、ただの遊び以上に、心の中にある感情や考えが現れています。子どもが描く絵の中で、動物が主役になっているとき、それはうちのペットだったり、絵本やテレビで見た動物だったり、時には空想上の生き物かもしれません。これには子どもの豊かな感性や思いやりが現れています。動物を描く子どもの心を読み解きながら、やさしい心をさらに伸ばすための方法をご紹介します。
1. 子どもが動物を描く3つの理由
① 共感とやさしさの表れ
ペットは子どもにとって「守りたい存在」。日々のふれあいやお世話を通じて愛情を深め、それが絵として表現されます。ペットを飼っている場合など、日常の中で世話をしたり、一緒に遊んだりする中で芽生えた愛情が、絵を通じて表現されるのです。特に、犬や猫が楽しそうにしている絵は、子どもの観察力とやさしさがたっぷり詰まっています。
ポイント
- ペットの世話をすることで、子どもの共感力が育つ
- 絵の中の動物が楽しそうなら、子ども自身も前向きな気持ち
② 安心感を求める気持ち
家庭環境の変化や不安があると、子どもは絵を通じて心のバランスを取ろうとします。そんなときに子どもは安心できる存在としてペットを描くことがあります。特に、ペットと寄り添う絵は「そばにいてほしい」という心のサインかもしれません。日本心理学会のデータでも、家庭環境の変化が絵に表れることが示されています。
サインを見逃さないために
- 最近の子どもの様子に変化がないか観察する
- 家庭環境の変化(引っ越し・親の忙しさ)が影響していないかチェック
③ 創造力と空想の広がり
「翼のある猫」や「角の生えたウサギ」など空想の動物を描くのは、創造力の豊かさの表れ。子どもが自由に世界を広げている証拠です。自由な発想は、子どもの心が開かれている証拠です。これは、自分の世界を楽しんでいるポジティブなサインともいえます。
こんな言葉をかけよう!
- 「この動物の名前は?」
- 「どんなところに住んでるの?」
- 「どんなお話があるのかな?」
→ 子どもの想像力を伸ばす会話のきっかけに!

こんなテーマで描かせると心理がわかる!お絵かきワーク⑥好きな動物を描いてみよう! – itti-blog
2. 描く動物の選び方と心理状態の関係
描く動物の選び方と心理状態の関係
動物の種類 | 特徴 | 心理状態・背景 |
---|---|---|
うちのペットを描く場合 | 実際に飼っているペットをリアルに描く | ペットへの愛情、日常のお世話で得た達成感や楽しい思い出が反映される |
好きな動物を描く場合 | 絵本やテレビで見た動物(例:ライオン、ゾウ) | 憧れや興味、強さや冒険心への憧れが感じられる |
空想上の動物を描く場合 | 翼のある猫や角のあるウサギなど、実在しない動物 | 理想の友達や、自分を助けてくれる存在への願望が表れる |
野生動物を描く場合 | 森やサバンナの動物(例:キリン、シマウマ) | 自然への興味や、自由でワイルドな一面への憧れが現れる |
飼育してみたい動物を描く場合 | 普段は見られない動物(例:ペンギン、アルパカ) | 未知への好奇心や、理想の生活環境を夢見る気持ちの表れ |
3. 親ができるサポート方法
絵を見ながら子どもの気持ちを聞く
「どうしてこの動物を描いたの?」と尋ねると、子どもは自分の思いを話してくれることがあります。絵の技術ではなく、気持ちにフォーカスしてあげましょう。
親の声掛け例
シチュエーション | 声掛け例 |
楽しそうな絵を描いている | 「このワンちゃん、すごく楽しそうだね!」 |
ちょっと寂しそうな絵を描いている | 「この猫ちゃん、どんな気持ちかな?」 |
空想の動物を描いている | 「この動物、すごくユニーク!名前は?」 |
実際に動物と触れ合う時間を作る
動物園や水族館に行くのはもちろん、ペットがいる家庭では一緒にお世話をすることで、より深い愛情を育めます。実際の動物に触れることで、子どもは絵で見た理想と現実のつながりを感じられます。

家族で動物の絵本を楽しむ
動物に関する絵本を一緒に読むことで、子どもの関心を広げることができます。
おすすめの動物絵本リスト
タイトル | 作/絵 | 特徴 |
はらぺこあおむし | エリック・カール | カラフルなイラストで食べ物と成長の楽しさを学べる |
ぐりとぐら | 中川李枝子 / 山脇百合子 | 協力と友情の大切さを伝えるストーリー |
しろいうさぎとくろいうさぎ | ガース・ウィリアムズ | 愛情と友情の温かさが感じられる |
必要に応じて専門家に相談
子どもの絵が急に変わったり、不安な要素が強く出ている場合は、スクールカウンセラーや心理士に相談するのも選択肢のひとつです。
危険サイン?それとも個性?子どものアートチェックリスト – itti-blog
4.まとめ
動物を描くことは、子どもにとって「やさしさ」や「安心感」を表現する手段の一つです。絵を通じて子どもの心を読み取り、さらにその気持ちを育む活動を親子で楽しんでみてください。絵の上手さではなく、子どもの思いやりや創造力を大切に見守ることで、子どもの豊かな感性がますます広がっていくはずです。
ペットや動物が主役の絵は、子どもたちのやさしい心の鏡。ぜひ、そんな心に寄り添う時間を楽しんでくださいね。
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48 thoughts on “【子どもの絵にペットが主役!】それが表す本当の意味とは?”