「せっかく買ったのに、積むだけ?」「車を走らせずに並べてるだけ…」
そんな“遊び方”に戸惑ったこと、ありませんか?
実はそれ、子どもが今まさに育っているサインかもしれません。
子どもが見せる“ちょっと不思議な行動”には、発達段階や脳の成長、個性がしっかり関係しています。この記事では、元教諭の視点から、その行動に隠された「育ちの意味」をやさしく解説します。
目次(リンクなし)
- 子どもの遊び、「うちの子だけ?」と思ったら
- 謎な遊び方にこそ、意味がある
・車は並べるだけ?
・ブロックは積むだけ? - 子どもの遊びタイプ別・感じ方のクセ
- 親ができる声かけと関わり方
- 年齢別おすすめブロックと関わり方
- まとめ:子どもの謎行動は“育ちの種”
1. 子どもがブロックを積むだけ・車を並べるだけ…これって大丈夫?
- ブロックを高く積むだけで満足
- 車のタイヤを全部外して並べる
- おもちゃをじーっと見つめて動かさない
これ、実は子どもによくある遊び方なんです。
2. 子どもの“謎な遊び方”に隠れた意味と発達のサイン
「なんでそう遊ぶの…?」と思ってしまうような子どもの行動。でも実は、すべての遊びには発達的な意味があります。
たとえば、うちの子がハマっていたのが、トミカのタイヤを全部外して、車を縦一列に並べ、横からじーっと眺めるという遊び。
大人から見ると、「走らせないの?」「壊れてない?」と気になってしまうけれど、子どもの脳はとっても忙しく動いているんです。
- タイヤを外す → 構造への興味や操作力の育ち
- 一列に並べる → 規則性や秩序感覚、自分の世界を整えたい欲求
- 横から眺める → 視覚情報を処理する力、観察・集中の力
つまり、「遊んでないように見える」瞬間にも、子どもは遊びながら学び、育っているということ。
🔍 特に、視覚優位のタイプの子は「観察すること自体が遊び」。
目の前の情報をじっくり眺めて整理する時間が必要なのです。
「ブロックは積むだけ」…それってアリ?
「もっと何か作らないの?」「ロボットとか、飛行機とかにしないの?」
——そう思ってしまう親ごころ、よくわかります。
私自身、ブロックは横に展開して“何かを作る”ものだと思い込んでいて、最初はロボットや車を組み立てやすいタイプのブロックを買いました。でも、うちの子が夢中になるのは“上に積んでいくこと”ばかり。結局、縦に積みやすいニューブロックを買い直すことに。
「作らないの?」「壊すだけ?」と思えても、その背景には、
- 挑戦したい気持ち(どこまで高く積めるか)
- 崩れるドキドキと達成感
- 粗大運動(大きな体の動き)を楽しむ発達段階
など、子どもならではの心理と成長のサインがあるんです。
🔍 特に3歳ごろは、前頭葉が未発達な時期。目の前の刺激に反応しやすく、「高く積んで崩れる」という単純な出来事がとても魅力的なんですね。
✅ うちの子はレゴブロックでどこまでも高く積もうとするのですが、ある程度の高さになると下の段が重さに耐えきれず崩れてしまいます。セットについていたライオンやゾウには見向きもせず、ただ積むだけ。でもある程度で崩れてしまうのがストレスだったようで、お怒りモード。大きなブロックを買い直しました(笑)↓こちらのブロック、何度も買い足し、ぼろぼろになるまでよく遊びました。
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3. 遊び方でわかる!子どもの個性と育てたい力の見つけ方
子どもの遊び方には、その子の感じ方・考え方のクセが現れます。
- 感覚派 … 見る・触る・並べるのが好き
- 構造派 … 積む・崩す・組み立てが好き
- 表現派 … 動かす・ごっこ遊びが好き
それぞれのタイプに合わせた関わり方で、子どもの良さをもっと伸ばせます。
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4. ブロックや車の“並べるだけ遊び”にどう関わる?親ができる声かけとサポート
よくある親のモヤモヤ
- 「せっかく買ったのに、思った遊び方じゃない…」
- 「同じことばかりしていて心配」
でも、実はそれこそが今の発達段階にぴったりの遊びだったりします。
NGになりがちな声かけ例
- 「もっとちゃんと遊んで」
- 「走らせてみたら?」
→子どもなりに集中していることを中断させてしまうことも。
試してみたい声かけ例
- 「どこまで高く積めるか一緒にやってみようか」
- 「このタイヤ、どれが一番大きいかな?」
- 「なんでこれが好きなんだろうね?」
こんな声かけで、子どもの世界がぐっと広がることも。
5. 年齢別おすすめブロック&遊びを伸ばす関わり方
年齢 | おすすめブロック | 向いている子 | 親の関わり方 |
---|---|---|---|
1〜2歳 | レゴ デュプロ、ボーネルンド | 手先が未発達な子 | 壊す・積むを一緒に楽しもう |
2〜3歳 | Gakkenニューブロック | 高く積むのが好き | 挑戦を応援!崩れても笑おう |
3〜4歳 | ピタゴラスプレート、LaQ | 形への興味が出てくる | 「これは何に見える?」と発想を広げる |
4〜6歳 | レゴクラシック、マグフォーマー | 細かいパーツが好きな子 | 「すごい仕組みだね!」と声かけ |
6歳以上 | KAPLA、レゴテクニック | 仕組み・構造が好きな子 | 「もっと工夫するには?」と問いかけ |
まとめ:子どもの”謎な行動”は、成長の種かもしれない
「なんでそんな遊び方?」と思うときこそ、子どもの内面をのぞくチャンスです。
その行動には、
- 発達段階の特性
- 脳の成長のタイミング
- 子どもなりの楽しみ方
がぎゅっと詰まっているのかもしれません。
🌱 親の視点を少し変えるだけで、 「遊び=育ちの場」に見えてくる。
今日も子どもの不思議な世界を、ちょっとだけのぞいてみませんか?
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「せっかく買ったのに…また遊ばない」
▶︎もうそんな悩みとはサヨナラしよう。

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