
「ちょっとしたことで怒るようになった…」
「前は機嫌がよかったのに、急にかんしゃくを起こすことが増えた!」
子どもが突然怒りっぽくなると、「なんで?」と戸惑う親御さんも多いはず💦
「イヤイヤ期と違うの?」 「怒りっぽいのは成長の過程?」 「どう対応したらいいの?」今回は、子どもが急に怒りっぽくなる理由と、親ができる対応について詳しく解説していきます😊🍀
子どもの癇癪(かんしゃく)は個性や環境によって出やすい子とそうでない子がいます。
1. 気質(生まれつきの性格)
- 感受性が強い子 → 刺激に敏感で、思い通りにならないと強く反応しやすい。
- こだわりが強い子 → 自分のルールやこだわりが崩れると、感情が爆発しやすい。
- 自己主張が強い子 → 自分の意思をはっきり持っているため、納得できないと癇癪を起こしやすい。
2. 発達の段階
- 2~3歳(イヤイヤ期) → 自我が芽生え、「やりたい!」という気持ちと「できない…」のギャップで癇癪が出やすい。
- 4~5歳 → 言葉の発達が進み、感情表現が豊かになるが、まだ衝動的に怒ってしまうことも。
- 6歳以降 → 我慢や折り合いをつける力がつき、癇癪は減っていくことが多い。
3. 環境や育ち方
- 家庭の関わり方 → 甘えを受け止めてもらえているか、親が感情を落ち着かせる手本を見せているか。
- ストレスの有無 → 引っ越し、きょうだいの誕生、保育園や幼稚園での変化などが影響することも。
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癇癪が出やすい子とそうでない子の違いは?
✔ 出やすい子 → 感受性が強い・こだわりが強い・ストレスを抱えやすい
✔ 出にくい子 → 気持ちの切り替えが上手・言葉で表現しやすい・周りの影響を受けにくい
ただ、癇癪があること自体は悪いことではなく、感情を表現する手段のひとつ。少しずつ気持ちを伝える力を育てていけば、自然と落ち着いていきます。

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子どもが急に怒りっぽくなる理由🤔
子どもが突然怒りやすくなる背景には、いくつかの理由があります。
🔹 感情のコントロールが未発達
大人でも感情のコントロールは難しいもの。子どもは特に、思い通りにならなかったときに「どう対処すればいいのか」が分からず、怒ることで表現してしまいます。
🔹 成長の一環(自我の発達)
3歳以降になると、自分の考えややりたいことが増えてきます。しかし、「こうしたい!」と思ってもできないことが多く、その葛藤から怒りにつながることも。
🔹 環境の変化によるストレス
引っ越しや保育園の入園、新しい兄弟が生まれるなど、大きな環境の変化があると、子どもは不安を感じやすくなります。そのストレスが怒りとして表れることも。
🔹 親の反応を試している
「怒ったらママはどうするかな?」と、無意識に親の反応を試している場合もあります。「怒ることで何かが変わる」と学習すると、怒る行動が増えることがあります。
🔹 疲れや空腹によるイライラ
大人も疲れや空腹でイライラすることがありますよね。子どもは自分の体調の変化をうまく言葉で表現できないため、怒ることで気持ちを発散している可能性もあります。
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癇癪への対応
1. 冷静に受け止める(まずは親が落ち着く)
子どもが泣き叫んだり、物を投げたりすると親もひやひやしてしまいますが、こちらが感情的になるとさらに悪化します。
→ 「落ち着いて見守る」ことが大切!
→ 例えば、「すごく嫌だったね」「悔しかったね」と言葉で気持ちを代弁してあげるだけでも落ち着きやすくなります。
2. 言葉で伝えるのが難しいなら、代替手段を
「言葉で伝えられない→思い通りにならない→癇癪」の流れを断つために、
✔ ジェスチャーや指差しで伝える練習をする
✔ 「イライラしたらクッションをギュッとする」など別の発散方法を用意する
✔ 「この気持ちを言葉で伝えられたらすごいね!」と成功体験をつませる
3. 安全を確保し、距離を取る
・暴れたり物を投げたりする場合は、周りの危ないものを避ける。
・「落ち着いたらお話ししようね」と伝え、一度そばを離れるのもOK。
4. 落ち着いたら、シンプルに伝える
癇癪の最中に説明しても伝わりにくいので、落ち着いた後に「こういう時はこうしようね」と短く伝える。
癇癪が出ないようにする環境づくり
1. 生活リズムを整える
✔ 睡眠不足やお腹が空いていると癇癪が増えるので、できるだけ規則正しい生活を意識する。
2. 子どもの「○○したい」を事前に満たしておく
例えば、スーパーで癇癪を起こす子には、
✔ 出かける前に「今日はお菓子は買わないよ」と伝える
✔ お店でできる役割(カゴを持つ、野菜を選ぶなど)を与える
3. 「選択肢」を与える
「ダメ」と否定されると癇癪につながりやすいので、
✔ 「青い靴と赤い靴、どっち履く?」
✔ 「お風呂に入るのと歯磨き、どっちを先にする?」
といった形で選ばせると、スムーズに進みやすい。
4. 甘えを受け入れる時間を作る
日中たっぷり甘えさせると、安心感が生まれ、ストレスが減る。
5. できたことをしっかり褒める
✔ 「今日は怒らずに待てたね、すごいね!」
✔ 「イヤって言いたかったけど、言葉で伝えられたね!」
など、小さな成功を認めると、自信がついて癇癪が減っていく。我が家は寝る前に褒めるようにしています。
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親が毎回先回りして癇癪を防ぐことが、子どもの成長につながるのかどうか―
―答えは「場合による」です。
確かに、「子どもの負担を減らす」ための先回りは大事ですが、「すべてを親がコントロールしてしまう」と、子どもが成長する機会を奪ってしまうこともあります。
1. 癇癪の「予防」と「成長」のバランスを取る
子どもがどんなときに癇癪を起こしやすいか、だんだん分かってきますよね。
でも、そのたびに 「泣かないように先回り」することが正解とは限りません。
たとえば…
✔ 「眠いと癇癪を起こしやすい」→ 早めに寝かせる → OK!(生活リズムの調整は大切)
✔ 「スーパーでお菓子が欲しくて癇癪を起こす」→ 毎回買ってあげる → NG!(我慢する力が育たない)
つまり、「避けるべき癇癪」と「乗り越えるべき癇癪」を見極めることが大事なんです。
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2. 「乗り越えるべき癇癪」には付き合う
子どもにとって、「思い通りにならないことに折り合いをつける」のも成長の一つ。
少しずつ「どうすればいいか考える機会」を作ることが、癇癪を減らし、自立につながります。
例えば…
🟢 乗り越えさせるべき場面(子どもが成長できる癇癪)
❶ 「おもちゃを買ってもらえず怒る」
- 「〇〇くん、このおもちゃすごく欲しかったんだね。」(気持ちを受け止める)
- 「でも今日は買わないって決めてたよね。おうちにあるおもちゃで遊ぶのはどう?」(代替案を出す)
- 「欲しい気持ちはわかるよ。でも、お金には限りがあるんだよ。」(簡単にルールを伝える)
✔ 「ダメ!」と頭ごなしに否定しない(まず気持ちを受け止める)
✔ 「欲しい=すぐに手に入るわけではない」ことを学ばせる
✔ 「今あるものに目を向ける習慣」をつける
❷ 「遊びたいけど時間がきて癇癪を起こす」
- 「楽しいから帰りたくないよね。でも、お約束の時間になったよ。」(共感+ルールの確認)
- 「あと5分遊ぶ?それとも最後に1回すべり台して帰る?」(選択肢を作る)
- 「帰る前に、お花を見ながら歩いて帰ろうか!」(帰るのが楽しみになる工夫をする)
✔ 「時間だから帰るのは当たり前」と押しつけない
✔ 「自分で選べる」と思わせることで納得感を持たせる
✔ 帰ることにプラスの要素を加えてスムーズに切り替える
❸ 「自分でやりたかったのに親がやってしまって怒る」
- 「自分でやりたかったんだね!じゃあ、もう一回やってみようか?」(やり直す機会を作る)
- 「次からは、やる前に『やりたい!』って教えてね。」(次回のルールを伝える)
- 「難しいところは手伝うから、一緒にやろう!」(子どもが達成感を持てる形にする)
✔ 「もうやっちゃったから仕方ない!」と突き放さない
✔ 「自分でできることを増やすチャンス」と捉える
✔ 次回どうするかを伝えて、学びにつなげる
🔵 先回りしてもいい場面(親が環境を整えることで防げる癇癪)
❶ 「眠くて機嫌が悪くなる」
- 「そろそろ眠たくなりそうだから、お昼寝しようね。」(早めの声かけ)
- 「お昼寝の時間までに、静かな遊びに切り替える。」(興奮しすぎない環境づくり)
- 「抱っこやお気に入りのぬいぐるみで安心感を与える。」(スムーズな入眠)
✔ 「寝ぐずりの前に」リズムを整えることで防げる
✔ 毎日決まった流れでお昼寝に入るとスムーズ
❷ 「空腹でイライラする」
- 「お腹がすく前に、軽めのおやつを用意する。」
- 「活動の合間にこまめに水分補給をする。」
- 「ご飯までの時間が長くなるなら、おにぎりなど小分けで食べられるものを準備する。」
✔ お腹がすきすぎると、冷静な判断ができなくなる
✔ 機嫌が悪くなる前に、軽い食事や水分補給を意識する
❸ 「着替えを嫌がる」
- 「好きな服を2種類用意して、『どっちがいい?』と選ばせる。」(自分で決める)
- 「お気に入りのキャラクターの服を用意する。」(楽しい気分にさせる)
- 「お着替え競争しよう!」(ゲーム感覚にする)
✔ 「嫌がる前に」選択肢を用意することで自発的に動かせる
✔ 楽しい雰囲気を作ると、スムーズに進むことが多い
❹ 「お風呂を嫌がる」
- 「お風呂に入る前に、湯船で遊べるおもちゃを準備する。」
- 「『〇〇(好きなキャラ)もお風呂に入るよ!』と、子どもの好きなものを活用する。」
- 「お風呂の前に温かいタオルで体を拭いて、急な温度変化を和らげる。」
✔ 「お風呂=楽しい場所」にすることで入りやすくなる
✔ 温度差が原因で嫌がる場合は、事前に温める工夫をする
3.すべてを「先回り」するのではなく、子どもに「選ばせる」
完全に先回りすると、子どもは「自分で考えて解決する経験」ができません。
なので、「どうしたらいいか選ばせる」ことも成長につながります。
✔ 「お菓子を買いたい!」→「お小遣いで買う?それとも来週まで待つ?」
✔ 「帰りたくない!」→「あと5分遊ぶ?それとも1回だけすべり台?」
こうやって選択肢を作ることで、子どもは「自分の気持ちをコントロールする力」を身につけていきます。
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4. 癇癪が収まった後の「振り返り」が成長のカギ
癇癪が収まったあと、「こうしたらよかったね」と振り返る時間を作ると、次回に活かせるようになります。
例えば…
🗣 「今日、おもちゃが買えなくて悔しかったね。でも、おうちにはお気に入りのブロックがあるよね?」
→ 代わりの楽しみを見つける練習になる
🗣 「時間になったら帰る約束だったね。次はどうしたら気持ちよく帰れるかな?」
→ 時計を使って約束を守る練習ができる
このように、「次にどうするか」を考えさせることで、癇癪が減る方向に向かいます。
まとめ
✅ すべてを先回りすると、子どもが「我慢する力」や「解決する力」を育めなくなる。
✅ 「避けるべき癇癪(生活リズム調整)」と「乗り越えるべき癇癪(気持ちの整理)」を見極める。
✅ 選択肢を作り、子どもに「どうするか考えさせる」ことで成長を促す。
✅ 癇癪が収まった後に「どうしたらよかったか」を振り返ると、次につながる。
親がうまくバランスを取りながら関わることで、少しずつ子どもは「気持ちのコントロール」を覚えていきますよ😊
「怒ること=悪いこと」と捉えずに、気持ちを受け止めながら、適切な発散方法を教えていくことが大切ですね。
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