「最近、うちの子、またおばけ描いてる……」「怪獣が火を吹いてる絵ばっかり!大丈夫かな?」
黒や赤を多く使ったり、牙やツノがついていたりすると、つい「怖い」「ストレスがあるのでは?」と心配になるものです。
でも実は——おばけや怪獣の絵には、子どもの心の中の大切な動きが隠れています。怖さと向き合おうとする勇気、強さへのあこがれ、想像の世界が広がっている証拠。多くの場合は成長のサインです。
この記事でわかること:
- 子どもがおばけや怪獣を描く3つの心理的な理由
- 繰り返し描くのは危険?安心の見極め方
- 年齢別(3歳・4〜5歳・6歳前後)の絵の変化
- 注意が必要なサインと、安心して見守れるサインの違い
- 絵を否定しないやさしい声かけの例

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子どもがおばけや怪獣を描く3つの心理的な理由
子どもが怖いものを描く理由はひとつではありません。でも根底にあるのはいつも、「怖いものを理解したい」「自分の力で扱いたい」という気持ちです。
① 「怖いけど気になる!」——好奇心のあらわれ
子どもにとって”怖いもの”は禁断の世界。怖いけれど、どうしても気になってしまう対象です。絵に描くことで、子どもはその”未知の存在”と少しずつ距離を縮めようとしています。「怖いものを描く」という行動は、怖さに支配されるのではなく、自分の手の中で扱う練習なんです。
② 想像の世界が広がる発達のステップ
4〜6歳ごろになると、子どもの頭の中では「現実」と「空想」の境界がゆるやかになります。まるで心の中に映画館ができたように、次々と物語やキャラクターが浮かんでくるのです。「ぼくの怪獣は100本の牙がある!」「このおばけは人を助けるんだよ!」——怖い存在を”自分流”に作り変えることで、子どもは世界を理解し、自分の力を感じています。
③ 不安やストレスを整理する方法として
子どもはまだ、言葉で自分の気持ちをうまく伝えられません。「怖かった」「びっくりした」「怒られた」などの体験を、言葉の代わりに絵で表現していることがあります。テレビで見た怖い場面、幼稚園で感じた緊張、叱られた後のモヤモヤした気持ち——こうした体験がおばけや怪獣の姿になって出てくることも。でもそれは”悪いサイン”ではなく、心を回復させるための自然な行動です。
繰り返し描くのは危険?安心の見極め方
「このところ、おばけの絵ばかり描いてる」「前も怪獣だったのに、また同じような絵を描いてる……」そんなとき、親としては少し心配になりますよね。
でも同じモチーフを繰り返し描くのは、子どもが”心の中のテーマ”を整理している証拠でもあります。子どもは「怖い」「強い」「不思議」といった気持ちを、まだ言葉でうまく説明できません。その代わりに、何度も何度も絵を通して”確認”しているのです。
安心して見守れるサイン
以下が当てはまれば「心は安定中」として見守ってOK
- 絵を描くこと自体を楽しんでいる
- 「怖いけどね」と笑顔で説明してくれる
- 怖い絵のほかにも、日常の絵やカラフルな絵を描く
- 日常生活(食欲・睡眠・会話)に変化がない
少し気をつけたいサイン
複数が重なるときは、生活全体を振り返るきっかけに
- 黒や赤で塗りつぶす絵ばかりが1〜2週間以上続く
- 絵の中の人の表情が暗く、説明したがらない
- 暴力的・破壊的なモチーフを繰り返す
- 表情のない人物ばかり描く

お風呂の時間を、そのまま自由なアトリエに
- お風呂の壁や浴槽に滑らかに描けて、シャワーで綺麗に流せます
- 持ちやすい太めの形状で、小さなお手てでもしっかり握れます
- 水に濡れてもドロドロに溶けにくく、お片付け用のネットも付属
年齢別|おばけや怪獣を描く時期と心のテーマ
多くの子どもが「おばけ期」「怪獣期」を迎えるのは3〜6歳ごろ。ちょうど空想の世界が豊かになり、現実と想像の境があいまいになる時期です。
| 年齢 | よく描くモチーフ | 心のテーマ |
|---|---|---|
| 3歳ごろ | 顔だけのおばけ・丸い怪獣 | 「怖い」への興味が芽生える |
| 4〜5歳 | 戦うおばけ・ヒーローと怪獣 | 「強さ」「勇気」を学ぶ時期 |
| 6歳前後 | ストーリー性のある怪獣絵 | 善悪・感情の整理を始める |
タイプ別|怖い絵を描く子どもの心理傾向
| タイプ | 特徴 | 心のテーマ |
|---|---|---|
| 想像力豊かなタイプ | ストーリーを作って描く | 自分の世界を広げたい |
| 敏感で繊細なタイプ | 音や表情に敏感・怖がり | 恐怖との折り合いを学びたい |
| 負けず嫌い・がんばり屋タイプ | 戦いのシーンが多い | 強さや正義への憧れ |
どれも「成長の途中」に見られる健全な心の働きです。「また怪獣か〜」と思っても、その繰り返しの中に心の成長があるのです。
絵を否定しない関わり方・声かけ例
絵の内容に驚いたり、少し怖く感じることもあるかもしれません。でも「そんな絵はやめなさい」と止めてしまうと、子どもの心の出口をふさいでしまいます。

やさしい声かけの例
- 「このおばけ、どんな性格してるの?」
- 「こわそうだけど、ちょっとかわいいね」
- 「今日はおばけの家族を描いてみる?」
- 「怪獣がお散歩してるところも見てみたいな」
絵を否定せず興味を持って聞くことで、子どもは”怖い”気持ちを言葉に変える練習ができます。また「描けている」ということは、もう怖さを外に出せているということ。その絵は、子どもが自分で心を回復させている途中のサインです。
NG対応と心が開く関わり方
✗ 避けたい関わり方
- 「そんな絵はやめなさい」と禁止する
- 「怖いから描かないで」と否定する
- 無理に卒業させようとする
✔ 心が開く関わり方
- 「どんなおばけかな?」と物語として聞く
- 絵を飾って「受け止めてもらえた」と伝える
- 「今日はどんな気持ちで描いたの?」と聞く
よくある質問(Q&A)
Q:おばけばかり描くのはストレスですか?
A:多くの場合、怖さと向き合う練習です。心が安定しているからこそ、安全に”怖い絵”を表現できます。描いた後に楽しそうにしていれば心配不要です。
Q:教育的に悪影響はありませんか?
A:むしろ表現力や自己理解を深めるチャンスです。怖い絵には「心の整理」や「不安の解放」というプロセスが隠れています。否定せず、絵を通したコミュニケーションの入口として受け止めましょう。
Q:いつまで続くの?
A:3〜6歳ごろの発達段階では自然な過程です。多くの子は「怖いけど勝てた!守れた!」という達成感の絵を描けた頃に、自然とおばけや怪獣の絵を卒業していきます。
Q:やめさせた方がいい?
A:無理にやめさせるのはおすすめしません。心の中で整理しきれていないテーマが残ったままになり、夜泣き・反抗・不安という別の形で出てくることもあります。
Q:本当に注意が必要なのはどんなとき?
A:黒や赤で塗りつぶす絵が1〜2週間以上続く、絵を描くときに泣いたり怒ったりする、「こわい」「やだ」などの言葉が増えた——これらが重なるときは園の先生や子育て相談窓口に話してみてください。


✅ まとめ:おばけや怪獣の絵は「成長の証」
- おばけや怪獣を描くのは、心が不安だからではなく「怖さと向き合える力」が育っている証拠
- 子どもが怖い絵を描く理由は主に3つ:好奇心・発達による空想力の爆発・感情の整理。どれも成長のサイン
- 繰り返し描くのも「心のテーマを整理している途中」。繰り返しの中に成長がある
- 安心して見守れるのは「楽しそうに描いている・日常は元気・説明してくれる」。複数のサインが重なるときだけ注意
- 「そんな絵はやめなさい」より「どんなおばけかな?」——絵を否定しない声かけが、子どもの感情を言葉に変える力を育てる
- 「描けている」ということは、すでに怖さを外に出せているということ。その絵は、心が自ら回復している途中のサイン
絵の向こうには「怖いけれど立ち向かいたい」という、子どもの健気な勇気があります。そっと受け止めてあげることが、何よりのサポートです。
- 好みの長さに調節できて折れにくい繰り出し式
- 弱い筆圧でもスムーズに描ける優れた発色
- 描いたあとにすぐ乾く、にじみ防止仕様
- 色が綺麗に重なり、表現の幅が広がる

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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
いっちー
元小学校教員(15年)
ベビー&キッズ専門フォトグラファー
小学校で15年、子どもたちの育ちを間近で見てきました。その経験から、ベビー&キッズ専門フォトグラファーへ転身。
レンズを通して感じる毎日——
かわいい。謎い。純粋すぎる。
「うちの子、大丈夫かな」という不安がそっとほぐれるような記事を書いています。
この場所で書いていること
・ 子育てあるある
・ 毎日の小さな楽しみを見つけるヒント
・ 絵や行動から読み取る子どもの心


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