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「保育園の制作で“自画像”を描く日、うちの子だけ白紙のままでした…」
そんな体験をしたママ・パパも多いのではないでしょうか。
「自画像を描かないのはうちの子だけ?」「発達に問題があるの?」と感じる方も多いですが、実は“描かない”ことにも大切な心のサインが隠れています。
「自画像を描かない」ことには、子どもの自己認識や恥ずかしさなど、心の成長と深く関わる理由があるのです。
「描けないのかな?」「描きたくないのかな?」と心配になるかもしれませんが、実はそれにはいくつかの理由があります。
「なぜ?」「うちの子だけ?」と不安になる前に、子どもの内側にある気持ちを知ってみませんか?

本記事では、子どもが自分の顔を描かない背景と、その時にできる親の関わり方を、発達の視点からわかりやすく整理していきます。
自画像を描かないとき、「どうして?」と感じるのは自然なことです。ここでは、その背景にある“心の発達”のステップを見ていきましょう。
なぜ子どもは自画像を描かないの?|幼児期の心の発達
「顔を描かない」「描きたくない」と感じる背景には、自己理解や自己肯定感の発達が関係しています。幼児期の子どもにとって、自分の顔を描くことはまだ難しく、少し恥ずかしさを感じることもあります。
実は自分の顔を描かないその裏には、単純な「描きたくない」だけではなく、いくつかの心の動きが隠れています。
1. 自分を客観視する力がまだ育ちきっていない
「これは自分だ」と認識して絵に表すには、ある程度の自己理解が必要です。
幼児期はまだ“自分”と“他人”を行ったり来たりする時期。鏡に映る自分と写真の自分が違って見えて、混乱するのも自然なことです。
2. 「見られるのが恥ずかしい」気持ち
自画像は「他の人に見せる可能性があるもの」。
「変だと思われたくない」「下手だと思われたくない」──そんな気持ちが強くなると、描くこと自体を避けてしまいます。特に6歳前後からは、他人の目を強く意識し始めるので、この傾向はよく見られます。

3. 完璧に描けない自分を見せたくない
「どうせうまく描けないなら描かない」
これは怠けているのではなく、実は小さな自己防衛の一つです。未熟な自己評価と完璧主義がぶつかり、「失敗した自分を直視したくない」という心の声につながっています。
4. 大人の言葉がプレッシャーになることも
「描きなさい」「上手に描こうね」
親や先生のこんな声がけは、子どもにとって「自由な遊び」ではなく「やらされる課題」に変わってしまうことがあります。主体性が奪われると、あえて描かないという形で抵抗を示す子も少なくありません。
🔗 「友達を描かない」子どもの心理|孤独・安心のサインを読み取る方法
家族や文化の影響も大きい

家庭での会話や作品の扱い方も、子どもの表現意欲に影響します。
「上手」にこだわりすぎると結果ばかりを気にするようになり、逆に何でも過剰に褒めてしまうと評価の基準を失いやすい。
大切なのは、絵を「上手・下手」で測るのではなく、「大切に扱ってもらえた」という体験を積み重ねることです。
🔗 子どもの絵の“目”でわかる心の変化|見えない気持ちを読み解く方法
「年齢のせいかな?」「うちの子は遅れてる?」と感じたら、まずは年齢ごとの発達段階をチェックしてみましょう。
年齢別の“描かない理由”と心のサイン
👶【3歳ごろ】まだ“描く目的”が見つからない
この時期は、まだ「描く=何かを表す」よりも、線や形を動かす感覚を楽しんでいる段階です。
「描かない」ことよりも、「なぐり描き」「線を引く」などの動きがあればOK。
🧠 心のサイン:
- 感覚遊びに興味が移っている
- 手の動きや力のコントロールを練習中
- 言葉やごっこ遊びなど、別の表現力が伸びている
👩👦 親の関わり方:
「絵を描こう」よりも「クレヨンで線を走らせてみよう」など、感覚を楽しむ声かけが◎。
🧒【4〜5歳ごろ】“上手に描けない”もどかしさ
「思ったように描けない」ことが原因で、描く意欲が下がることがあります。
頭の中でイメージができている分、手の動きが追いつかずに「やーめた」となることも。
🧠 心のサイン:
- 自己評価が育ち始めている
- “上手・下手”の基準を意識し始めた
- 周囲(友達・大人)との比較が増えている
👩👦 親の関わり方:
「上手だね」よりも「その色きれいだね」「楽しそうに描いてるね」とプロセスを褒めるのがポイント。
👧【6〜7歳ごろ】心が“現実”を求める時期
小学校に上がると、「何を描いたの?」と聞かれる場面が増え、
“上手に描くこと”を求められるようになります。
その結果、「絵=評価されるもの」と感じて避けるケースも。
🧠 心のサイン:
- 自己表現が内向的になる
- 現実的な思考が育ち、空想より「正しさ」を重視
- 勉強・友達関係など、心が忙しくなっている
👩👦 親の関わり方:
無理に「描かせよう」とせず、
「○○の思い出を描いてみようか」など、体験から描くきっかけを与えると自然に戻ります。
子どもの「描かない」には理由があります。大切なのは“描かせる”より“寄り添う”こと。安心を与える関わり方を紹介します。
親ができる関わり方と声かけ例
親の対応で安心感が変わる|見守り方と声かけのヒント
子どもが自画像を描かないときは、「なんで描かないの?」と焦らず、安心感を与えることが大切です。たとえば「描きたくなったらでいいよ」と伝えるだけで、表現への抵抗感がやわらぎます。
避けたい言葉
- 「ちゃんと描きなさい」
- 「なんで描かないの?」
代わりにかけたい言葉
代わりにこんな声かけがおすすめです。
- 「描きたくなったらでいいよ」
- 「今日はここまでにしてもいいね」
- 「その色、いいね!どうして選んだの?」
- 「描かなくても、あなたの考えてることはちゃんと伝わってるよ」
- 「描きたくない日もあるよね」
子どもが自分のペースで表現できるよう、安心感を与える見守り方が大切です。
無理に描かせるよりも、「描きたくなったらいつでも描けるよ」と伝えることで、自己肯定感や自己理解が少しずつ育っていきます。
🔗 自己肯定感を育てる声かけ習慣|「描けない」時こそ大事な関わり方
遊びながら「自分を描く」きっかけを作るワーク
子どもが自画像を避けるときも、ちょっとした工夫で「描くこと」を遊びに変えられます。10分以内でできる取り組みをご紹介します。

1. 鏡の観察ゲーム(5〜10分)
- やり方:小さな鏡を持って一緒に顔を見ながら遊びます。
例:「笑ってみて!眉はどうなるかな?」と表情ごとに名前をつける。 - 効果:自分の顔を意識するきっかけになり、表情と言葉をつなげる練習に。
🪞 鏡遊びにも使えるかわいいドレッサー
ドレッサー コンパクト 化粧台 鏡台白を基調としたかわいい卓上ドレッサー。
鏡遊びや自画像づくりの導入にもおすすめです。
安全な角丸設計で、子どもの観察遊びにも◎。
2. 部分だけチャレンジ(約10分)
- やり方:「今日は“目だけ”描こう」などテーマを絞る。大きさや色を自由に選ばせる。
- 効果:全部を仕上げなくてもOKなので、ハードルが下がり達成感を得やすい。
📸 写真で“自分”を楽しむキッズカメラ
キッズカメラ 子供用カメラ撮ってすぐ見られるチェキ感覚カメラ。
表情やポーズを楽しく記録でき、自分を客観的に見る力が育ちます。
動画やゲーム機能付きで、撮影体験も楽しく。
3. 親の“へん顔”ミニ劇場(3〜5分)
- やり方:親がわざと変な顔を描いて子どもに見せる。子どもを誘って一緒に真似してみる。
- 効果:「絵は遊び」というメッセージを伝えられ、正解探しから解放される。
4.親子で一緒に作る“共同制作”
1枚の紙を親子で分担して描くのもおすすめです。
- 例:親が輪郭を描き、子どもが髪や色を担当。
- 出来上がった作品に「親子共同作品」「一緒につくったよ」と書いて飾ると、子どもは誇らしい気持ちになります。
✏️ 描く意欲を引き出す色鉛筆セット
Shuttle Art 色鉛筆 80色セット発色がよく折れにくい80色セット。
子どもの創作意欲を高め、「描いてみたい!」を後押しします。
家族でのアートタイムにもぴったり。
作品を大切に扱うことで育つ自己肯定感
子どもが描いた絵は、ただの作品ではなく「心の記録」です。
完成度よりも「そのとき何を感じていたか」「どんな気持ちで描いたか」に目を向けることで、子どもは「自分の表現を大切にしてもらえた」と感じます。
そんな気持ちが積み重なると、自己肯定感や「また描いてみよう」という意欲につながっていきます。
絵を飾るときや保管するときは、次のような工夫がおすすめです。
- 額に入れて飾る(「あなたの絵が家を明るくしてくれるね」と声をかける)
- ファイルにまとめて「作品アルバム」を作る
- 季節ごとに入れ替えて、家族みんなでギャラリー風に楽しむ
どんな小さな作品も、親が宝物として扱う姿勢が、子どもにとって何よりの“心の安心”になります。
場面別の声かけ
- 拒否したとき:「描きたくないんだね。他の絵にする?それとも一緒に見てみる?」
- 困っているとき:「どの部分が難しい?一緒にやってみようか。」
- できあがったとき:「この色の組み合わせ面白いね!どうやって思いついたの?」
📘 自己肯定感を育てたいママへおすすめの1冊
💬「そんな言い方でもよかったんだ」と気づける、親子の会話がやさしく変わる本。
日々の声かけを少し変えるだけで、子どもの心がグッと安定します。
💬 親が気になるQ&A|「自画像を描かない」子どもの心理と発達
Q1. 自画像を描かないのは発達の遅れですか?
多くの場合、発達の個性です。
子どもが自分を客観的に見る力(自己認識)は、少しずつ育っていく途中の自然なプロセス。
「顔を描かない=遅れている」ではなく、心の成長段階の違いと考えて大丈夫です。
Q2. 無理に描かせたほうがいい?
無理強いはNGです。
「描かない」ことも表現のひとつ。
遊びやお絵かきの中で「描いてみたい」と思えるような安心できる環境づくりが大切です。
親が焦らず見守る姿勢が、のびのびとした自己表現につながります。
Q3. いつまでに描けるようになるの?
一般的には5〜7歳ごろに「自分の顔を描く楽しさ」が自然に芽生えてきます。
そのころには自己肯定感や「自分を表現したい」という気持ちも一緒に育っていきます。
💡 親が安心できるチェックリスト|「発達」「心配」「関わり方」の目安に
以下のような様子が見られれば、心配しすぎなくても大丈夫です。
お子さんは自分なりの方法で、しっかり心の成長を進めています。
- ✅ 動物や人を自由に描いている(観察力と想像力が発達している)
- ✅ 絵以外の表現(ブロック・ごっこ遊び)が豊か
- ✅ 感情表現が増えてきている(話す・笑う・工夫するなど)
- ✅ 「描きたい気持ち」が少しずつ出てきている
どの子にも「描く時期」はちゃんと訪れます。
焦らず、「表現したい」と思えるタイミングを温かく待ってあげましょう。
専門家に相談を考えるタイミング
たいていの場合は見守りで十分です。けれど、次のような様子が見られたら専門家に相談してみましょう。
- 遊び全般への興味が極端に少ない
- 言葉や対人交流に明らかな遅れ、不安がある
地域の保健センターや発達支援の相談窓口は、「診断のため」だけでなく、日常での関わり方を一緒に考えてくれる場所でもあります。
「描かない」時期は、実は心が育っているサインでもあります。
🔗 『「描きたくない」は成長のサイン?絵から見える自己理解の深まり』も合わせて読んでみてください。
おすすめアイテム
・鏡遊びに:幼児用ミラー(割れない)
・写真で観察:Fyhuioo プリントカメラ(キッズ)
・保存・デジタル化:ZINT ハンディスキャナー
・描画ツール:Shuttle Art 色鉛筆(172色)
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