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「友達を描かない」子どもの絵に潜む気持ちをやさしく理解するコツ
「最近、うちの子の絵にお友達が出てこない」
「友達を描いてみようと言っても、なんだか嫌がる」
「描いたとしても、友達がとても小さくて、ちょっと寂しそうに見える」

そんなことに気づいて、ふと胸がざわついたことはありませんか?
絵は、子どもにとって“心のことば”。
言葉で説明できない気持ちを、無意識のうちに映し出す鏡のようなものです。
だからこそ「友達を描かない」「描いても小さい」「楽しそうに見えない」――そんな絵を目にすると、
「うちの子、もしかして学校や園でうまくいってないのかな?」と不安になってしまうのは、自然なことです。

でも大切なのは、「すぐに心配=問題」と決めつけないこと。
子どもが絵に込めるサインは、一人ひとり違います。
・ただ今は自分の世界を大切にしている時期かもしれない。
・友達との関係をどう表したらいいか、まだ言葉や絵に落とし込めていないだけかもしれない。
・あるいは「ちょっと距離をとりたい」という、その子なりの心の地図が描かれているのかもしれません。
この記事では、元教員の視点から、
「子どもが絵にお友達を描かない・小さく描く・楽しそうに見えないとき、そこにはどんな心のサインがあるのか」
そして「親はどう受け止め、どんなふうに寄り添えばいいのか」を、やさしく解説していきます。
お友達を「描かない」ときの心理
子どもが絵に友達を描かないからといって、すぐに「友達がいない」「仲間に入れていない」と結びつける必要はありません。

実はその背景には、こんな理由が隠れていることがあります。
- 自分の世界に集中している
好きなものや気になるものを夢中で描きたい時期。絵の中心はあくまで「自分」であり、周囲をあえて描かないことで、自分の気持ちを強く表現しています。 - 友達の姿を描くのがまだ難しい
「人を描く」こと自体が、子どもにとっては高度な表現です。実際には仲良く遊んでいても、絵に落とし込むのはまだ難しい場合もあります。 - 心の距離感をそのまま表している
関係ができ始めたばかりの頃は、「描かない」ことで“まだ少し遠い存在”として捉えていることも。
つまり「描かない」は必ずしも“ネガティブ”ではなく、今の心の位置を正直に映しているだけなのです。
友達を「小さく描く」ときの心理
「お友達を描いてみよう!」と声をかけても、子どもが描いた友達がとても小さくて驚くこともありますよね。
実は、この“サイズの違い”にも意味があります。
- 自分の存在を強く感じているとき
絵の中で自分を大きく、友達を小さく描くことは「今の自分を中心に見ている」表れ。決して「友達を大事にしていない」という意味ではありません。 - 友達との距離を量っているとき
小さく描くことで「ちょっと遠い存在」「まだ近づききれていない関係」を表すことがあります。 - 友達をどう表したらいいか迷っているとき
絵に人を描く経験が少ない場合、単純に“描きやすさ”から小さくなることも。
大切なのは「小さい=関係が悪い」と短絡的に考えず、「今の子どもの目には、そう映っているんだな」と受け止めることです。
🔗“じぶんだけ”の絵を描く理由。自己中?それとも自信? – itti-blog
友達が「楽しそうじゃない」ときの心理
ときどき、絵の中の友達の表情が暗かったり、笑顔がなかったりすることがあります。
そんなとき、親としては「何か嫌なことがあったのかな?」と気になってしまいますよね。
- 表情を描くのがまだ難しい
そもそも「にこにこ顔」を描くのは、子どもにとって簡単ではありません。実際には楽しく過ごしていても、絵にそのまま反映されないことも多いのです。 - その日の気分が映っている
「今日はちょっと疲れた」「少し寂しい気分だった」――その一瞬の気持ちが、友達の表情に投影されることもあります。 - 人間関係に揺れを感じている
学年が上がるにつれ「友達と意見が合わない」「仲間に入りにくい」といった経験をしやすくなります。楽しそうじゃない絵は、そんな心の葛藤を表しているのかもしれません。
ここで大切なのは、絵を見てすぐに「何があったの?」と問い詰めるのではなく、
「今日はこういう気分だったのかな?」と共感ベースの言葉をかけることです。
年齢別に見える「友達を描かない・小さく描く」背景

子どもが絵に友達をどう描くかは、年齢によっても変わります。
- 小学1年生前後
その場にいる子と自然に遊ぶことが多く、特定の友達に強くこだわらない時期。絵には「自分+お気に入りのもの」が中心になることも多いです。 - 小学2~3年生
「誰と一緒にいるか」を強く意識し始める時期。仲良しの友達が絵に登場するようになりますが、逆に描かないことが“距離感”を示すこともあります。 - 小学4年生以降
心のつながりや関係性の複雑さを理解し始めます。描かない・小さく描くといった表現は、関係にゆれがあるサインの可能性も。
このように、絵は「今どの段階にいるか」を知るヒントにもなるのです。
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「描かない」ことに気づいたら、まず大切にしたいこと
子どもの絵を見て「友達がいないのかな?」「仲間に入れてもらえてないのかな?」と心配になるのは自然なことです。
でも一番大切なのは、 「絵だけで判断しない」こと。
絵はあくまで“心の断片”。
その日の気分や描くタイミングによって、大きく変わることもあります。
まずは「この絵には、今の気持ちが表れているんだな」と受け止めるだけで十分です。
親にできる安心の伝え方
子どもが「友達を描かない/小さく描く/楽しそうじゃない」絵を描いたとき、こんな言葉かけが効果的です。

- 「この色きれいだね。ここを工夫したんだね」
👉 絵の“表現そのもの”を認めることで、安心感につながります。 - 「今日はひとりの絵なんだね。そういう気分のときもあるよね」
👉 状況を肯定的に受け止めてあげると、子どもは「自分はそのままで大丈夫」と感じられます。 - 「ここに小さいお友達がいるんだね。どんな子なの?」
👉 無理に聞き出さず、自然に会話を広げるきっかけに。
親が「描かない=不安」と決めつけるのではなく、その子のペースを尊重する姿勢が大切です。
行動の裏にある「伝えられない気持ち」へ
自己肯定感を育てる親の声かけ・かかわり方
今日から使える具体フレーズで、叱る前に「気持ちを受け止める」関わりへ。 家の中に「安心できる場所」を増やしましょう。

新しい環境に入ったばかりのときは
入園・入学・転校など、新しい場所に慣れるまでの時期は、とくに「友達を描かない」ことが増えます。
でも、それは まだ心の中で整理している途中 にすぎません。
このとき親にできることは――
- 「声をかけてごらん」と急かさない
- 「まだ慣れてないだけだよ、ゆっくりでいいんだよ」と伝える
- 「ドキドキするよね」と気持ちを代弁してあげる
それだけで、子どもは安心して自分のペースで一歩を踏み出せるようになります。
🔗子どもの絵に出る心のサイン|入園・進学・転校など環境の変化との関係とは? – itti-blog
絵を通して「心の地図」を眺める時間を
子どもは、まだ自分の気持ちを全部言葉で表すことはできません。
でも、絵の中には確かに「今の気持ち」「人との距離感」が映し出されています。

だからこそ――
- その絵を一緒に眺める
- 描いた気持ちを否定せず受け止める
- 「今日もこんな絵を描いてくれたんだね」と声をかける
そんな小さな積み重ねが、子どもにとって大きな安心になります。

🌟 子どもの絵から読み取るサイン・親のチェックリスト
子どもが絵に友達を描かない・小さく描く・楽しそうじゃないときに、親が確認したいポイントをまとめました。

1️⃣ 絵の「誰が描かれているか」をチェック
- 自分だけが大きく描かれている
- 友達は小さく描かれている
- 人物は描かれていない
→ 「今の自分の世界に集中している」「距離感を測っている」サインかもしれません。
🔗「お母さんが一番大きい」のはなぜ?子どもの絵に隠れた心理とは – itti-blog
2️⃣ 絵の表情や雰囲気を観察
- 友達の表情が暗い/笑顔が少ない
- 色使いが落ち着いている/暗め
- 描いた本人も楽しそうに見えない
→ 「その日の気分が反映されている」「人間関係に少し揺れがある」可能性があります。
🔗子どもの絵が気になる!ぐるぐる・すみっこ・グチャグチャ絵に隠された心の声 – itti-blog
3️⃣ 描きたがらないときの対応
- 無理に「友達を描いてみよう」と促さない
- 「今日は自分の絵なんだね」と気持ちを受け止める
- 「まだ慣れてないだけだよ」と安心を伝える
→ 子どものペースを尊重することで、自然に心が開きます。
4️⃣ 年齢別の発達を意識
- 小学1年生前後:その場の遊びを楽しむ時期、特定の友達にこだわらない
- 小学2~3年生:誰と一緒にいるかを意識し始める
- 小学4年生以降:関係性の複雑さを理解、描かない/小さく描くことも
→ 年齢に応じた「描き方の特徴」を知るだけで安心できます。
🔗5歳で絵を描けないのは心配しすぎ?発達段階に合わせた親のサポート法 – itti-blog
5️⃣ 絵を通して伝える安心
- 「描いた気持ちを否定せず、一緒に眺める時間を作る」
- 「色や形の工夫をほめる」
- 「今のままで大丈夫」と声をかける
→ 絵を見ながら親子で小さな対話を重ねることが、子どもの安心につながります。
このチェックリストを参考にすれば、
「描かない」「小さい」「楽しそうじゃない」というサインに気づいても、焦らず、優しく寄り添えるようになります。
❓ よくある質問(Q&A)

Q1:友達を全然描かないけど、友達と遊んでいますか?
A: 絵に描かない=友達がいない、ではありません。
子どもはその時の気分や表現力に応じて描く内容を選んでいます。絵の中で描かなくても、実際には仲良く遊んでいることも多いです。
Q2:友達が小さく描かれているのは嫌われているから?
A: そうとは限りません。
絵の中で自分を大きく、友達を小さく描くのは「自分中心の世界」を表したり、「関係の距離感」を測っているだけの場合があります。決してネガティブな意味ではありません。
Q3:楽しそうに描いていないのは問題ですか?
A: 絵の表情は、その日の気分や描く力に左右されます。
学年が上がるにつれ、人間関係を複雑に感じることもあり、「楽しそうじゃない」絵になることもあります。焦らず共感的に受け止めることが大切です。
Q4:無理に友達を描かせたほうがいい?
A: 無理に描かせる必要はありません。
「描かなくてもいいんだよ」という安心感を伝える方が効果的です。描いたら褒める、描かなくても受け止める。この積み重ねが安心につながります。
Q5:新しい環境で友達ができていない場合は?
A: まずは子どものペースを尊重しましょう。
「まだ慣れてないだけだよ」「少しずつでいいんだよ」と声をかけることで、子どもは安心して自分のタイミングで関係を築けます。
Q6:どうやって子どもに寄り添えばいいですか?
A: 絵を一緒に眺めながら、描いた気持ちを否定せず受け止めること。
色や形の工夫をほめたり、「今のままでいいよ」と声をかけることが、子どもにとって安心の源になります。
☕ おわりに:あなたのまなざしが、もう愛情
この記事を読んでくださっているあなたは、
「うちの子は今どんな気持ちでいるんだろう?」と、
子どもの心を大切に思う人です。

そのまなざしこそが、子どもにとって一番の支え。
今日も子どもの絵に、そっと目を向けてみてください。
きっとその中に、その子らしい“心の声”が見つかりますよ。
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