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黒ばかりで怖い
血や包丁を描いている
なんだか病んでる気がする
サイコパスって検索してしまった…
そんなあなたへ。
でも、子どもの絵は
「危険だから描く」のではなく、
安全だから描けている場合がとても多いのです。
このページでは、
不安ワードをひとつずつ丁寧にほどき、
必要以上に怖がらなくていい理由と
本当に注意が必要なサインを整理します。
まず知っておいてほしい大前提
絵だけで「危ない子」と判断することはできません
- 絵 ≠ 性格
- 絵 ≠ 診断
- 絵 ≠ 未来予測
👉 絵は「状態」を映すもの。
人格や危険性を決めるものではありません。
検索されやすい「不安ワード」は誤解されやすい
「サイコパス」「病んでる」「残酷」などの言葉は、
検索ではよく使われますが、
子どもの絵の心理を正しく表しているとは限りません。
ここでは、誤解されやすい不安ワードと、
専門的に見たときの本当の意味を整理します。
❌ サイコパスの絵?
結論から言うと、
子どもの絵だけで人格障害や性格傾向を判断することはできません。
「怖い」「残酷」「感情がないように見える」絵は、
大人の価値観で見ると強く不安を感じやすいですが、
- 善悪の理解が発達途中
- 刺激の強いイメージへの興味
- 空想と現実の区別を学んでいる途中
といった、年齢相応の認知発達で説明できることがほとんどです。
💡 子どもの絵は「性格診断」ではなく、
その時点の心の動きの断片にすぎません。
❌ 病んでる絵?
暗い色、激しい表現、感情の強い絵を見ると、
「心が不安定なのでは?」と感じることもあります。
ですが心理的には、
- 感情を外に出せている
- ストレスを表現で処理している
- 内側に溜め込まずに発散できている
という、むしろ健全な状態である場合も少なくありません。
言葉で表現しきれない感情を、
絵という形で外に出せていること自体が、
心の安全弁になっていることもあります。
❌ 残酷・怖い・血の絵
血・死・攻撃的な場面などを描くと、
強い不安を感じる親御さんは多いです。
しかし多くの場合、これらは
- 怖さという感情を理解しようとしている
- 命・痛み・強さへの興味
- 頭の中のイメージを整理している
といった、想像力と感情の整理過程です。
💡 描くことで「怖さをコントロールする」
という心の働きが起きていることもあります。
👉 詳しく
よくある「危ない?」と誤解される絵の例
黒ばかりの絵
黒は大人にとって「不安・暗さ」を連想しやすい色ですが、
子どもにとっては意味が異なることも多いです。
- 集中して描いている
- 形や輪郭を意識し始めている
- 落ち着く色として選んでいる
つまり、安心や集中のサインであることも珍しくありません。
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包丁・火事・武器
危険な物を描くと、
「攻撃的なのでは?」と感じがちですが、
- 強さへの憧れ
- 怖いものを理解したい気持ち
- 自分でコントロールしたい感覚
といった、力や恐怖との向き合いが背景にあることが多いです。
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泣いている人・顔のない人
泣いている人物や、顔の描かれていない人は、
- 言葉にできない感情
- 誰の気持ちかわからない感覚
- 自分の感情を隠したい気持ち
といった、複雑な心の状態を象徴することがあります。
特に成長途中では、
「気持ちはあるけど、どう表していいかわからない」
という状態が絵にあらわれやすくなります。
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年齢によって「怖い絵」は自然に出てくる
「怖い絵」「暗い絵」を見ると、つい心配になりますが、
多くの場合、それは成長の過程で自然に表れる表現です。
年齢によって、絵に込められる意味は大きく異なります。
-
幼児期:想像や不安の整理
見聞きした怖いもの・分からないものを、外に出して安心するために描きます。 -
小学生:感情の実験
怒り・怖さ・強さなどを「描いて試す」ことで、自分の感情を理解しようとします。 -
思春期:内面の吐き出し
言葉にしにくい気持ちや葛藤を、絵に逃がしてバランスを取る役割があります。
このように、「怖い絵」は必ずしもネガティブなサインではなく、
心が成長し、複雑な感情を扱えるようになってきた証として現れることも多いのです。
👉 参考
「危ない」と「助けが必要」はまったく違う
怖い絵=危ない、問題がある、というわけではありません。
ここで大切なのは、「排除すべきもの」か「支えが必要なサイン」かを混同しないことです。
- 危ない:すぐに止める・禁止する対象と考えがち
- 助けが必要:気づいて寄り添えばいいサイン
子どもの絵は、言葉にならない気持ちを代わりに伝えてくれる手段になることがあります。
怖い絵や暗い絵は、
・不安を外に出したい
・気持ちを整理したい
・誰かに気づいてほしい
という心の動きが、たまたまその形で表れただけかもしれません。
「描いちゃダメ」「そんな絵はよくない」と止めてしまうと、
助けを求める手段そのものを失ってしまうこともあります。
落ち着く、話せる、安心しているなら、その絵は「心を守る役割」を果たしています。
👉 感情理解へ
不安になったときの安全な向き合い方
① すぐに決めつけない
→ 検索しすぎない
② 絵を「証拠」にしない
→ 絵は訴えではなく表現
③ 関係性を優先
→ 声かけより空気
👉 実践編
それでも心配なときのチェックポイント
子どもの絵は、一枚だけで心の状態を判断できるものではありません。
ただし、次のポイントがいくつも重なって続く場合は、少し丁寧に様子を見る視点が役立ちます。
- 同じテーマの怖い・不安な絵が何週間も続いている
- 描いている最中や描いたあとに強い不安・興奮・無表情が見られる
- 絵の内容とあわせて、睡眠・食欲・登園しぶりなど生活面の変化がある
- 「描きたくない」「見ないで」と極端に拒否する反応が増えた
- 家庭や園・学校での大きな環境変化(引っ越し・入学・人間関係)が直近にあった
これらは「問題のサイン」ではなく、
心がSOSを出している可能性があるサインです。
原因探しよりも、まずは安心できる関わりを意識してみてください。
おすすめの関わり方
- 評価や解釈をせず、「描いてくれてありがとう」と受け取る
- 質問は最小限にして、感想中心の声かけにする
- 絵以外の遊び・会話・スキンシップも意識的に増やす
不安そうな絵が減るかどうかよりも、
子どもが笑ったり、話したり、甘えてくるかどうかを目安にしてみてください。
どうしても不安が拭えないときは、
園の先生や専門家に「絵を見せながら相談」するのも一つの方法です。
絵は、子どもの気持ちを共有するためのコミュニケーションツールとして活用できます。
まとめ|怖がらなくていい。でも、見守り続けていい
子どもの絵を見て
不安になるあなたは、
それだけちゃんと見ている親です。
怖がりすぎず、
でも目を離さず。
それが、
いちばん安全な距離感です。
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📚 子どもの自信と安心をそっと育てるガイド
子どもが「できたかも」と感じられたり、ほっとできる時間が少しずつ増えていくための関わり方をまとめています。
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
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