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子どもの絵を見て、
「なんだか暗い気がする」
「前より激しくなった?」
そんな違和感を覚えたことはありませんか。
子どもは、気持ちを言葉で説明するのが難しいとき、
感情そのものを“絵の雰囲気”として表現することがあります。このページでは、
子どもの絵にあらわれやすい
感情・心理サイン(不安/安心/怒り/疲れなど)を軸に、
「心配しすぎないための見方」をまとめています。
子どもの絵に「感情」が出やすい理由
子どもは、
- 何を感じているか
- なぜそうなったのか
を、まだうまく言葉にできません。
その代わりに
✔ 色
✔ 強さ
✔ 描き方
✔ モチーフの扱い方
として、感情のエネルギーが絵にあらわれます。
大切なのは、
一枚で判断しないこと。
この一覧は「診断」ではなく、気づくための地図です。
お子さんの絵は今どんな気持ち?
かんたん気持ちチェック(診断ではありません)
このチェックは、子どもの絵から今の気持ちに気づくための目安です。医学的・心理的な診断ではありません。
STEP1|最近の絵の「全体の印象」に近いものは?
- □ 暗い色が多く、静か・さみしそうに見える
- □ 明るい色が多く、のびのびしている
- □ 線が強く、迫力や激しさを感じる
- □ 描く量が少ない/途中でやめることが多い
STEP2|よく出てくる描き方・モチーフは?(近いものを選んでください)
- □ 雨・雲・夜・小さな人物
- □ 花・虹・星・太陽
- □ 火・怪獣・爆発・ぐるぐる線
- □ 同じ絵を何度も描く/表情のない人物
チェック結果の見方
🟦「暗い色・雨・小ささ」が気になった方
→ 不安がたまっているサインかもしれません
不安は「助けてほしい」「安心したい」という気持ちの裏返しです。
▶ 関連記事:子どもの絵にあらわれる「不安」の見分け方
🌱「明るい色・花・虹」が多かった方
→ 安心・回復のサインが出ている状態
心が落ち着き、気持ちを外に出せている可能性があります。
▶ 関連記事:子どもの絵にあらわれる安心感の特徴
🔥「強い線・激しいモチーフ」が目立つ方
→ 怒り・強いエネルギーをためている状態
怒りは悪い感情ではなく、自分を守る力でもあります。
▶ 関連記事:怒りが出ている絵の読み取り方
😞「描かない・同じ絵ばかり」の方
→ 疲れや我慢がたまっているサイン
がんばりすぎているとき、表現のエネルギーが下がります。
▶ 関連記事:元気がない絵が続くときの見方
それでは子どもの絵にでる感情サインを具体的に見ていきましょう👇
不安があらわれやすいサイン
😟 こんな特徴が見られることがあります
不安は、
「助けてほしい」「安心したい」という気持ちの裏返しです。
👉 関連記事
- 子どもの絵にあらわれる「不安」の見分け方
- 黒い絵・暗い絵ばかり描くときの心の状態
👉 あわせて
安心・回復のサイン
🌱 こんな変化が見られることがあります
安心のサインは、
「落ち着いてきた」「気持ちが回復してきた」サイン。
👉 関連記事
- 虹を描く子どもの心理|希望と癒しのサイン
- 子どもの絵にあらわれる安心感の特徴
👉 モチーフから見る
- 安心・回復が出やすい絵のモチーフ一覧
怒り・強いエネルギーのサイン
🔥 こんな描き方になることがあります
怒りは「悪い感情」ではありません。
自分を守ろうとする力でもあります。
👉 関連記事
👉 あわせて読む
- 「この絵、危ない?」と感じたときに読むページ
疲れ・我慢がたまっているサイン
😞 こんな特徴が出ることがあります
- 同じ絵を何度も描く
- 表情がない人物
- 描く量が極端に減る
疲れは、
「もう少し休みたい」「がんばりすぎている」サイン。
👉 関連記事
- 元気がない絵が続くときの見方
- 描かなくなった子どもの気持ち
混乱・葛藤があるときのサイン
🌀 こんな絵になることがあります
- ごちゃごちゃしている
- モチーフの意味が分かりにくい
- 途中でやめることが多い
気持ちが整理できないとき、
絵も「まとまらない形」になります。
👉 関連記事
- 意味が分からない絵を描くときの心理
- 思春期に絵が変わる理由
子どもの絵にあらわれる感情サイン|早見表
以下の表は、不安/安心/怒り/疲れの4つの感情が、子どもの絵にどのように表れやすいかを一望できる早見表です。1枚の絵で断定せず、「変化」と「継続」を前提に読み取るための参考として活用してください。
| 感情 | 絵にあらわれやすい特徴 | よく見られるモチーフ・表現 | 親の受け止め方のポイント |
|---|---|---|---|
| 不安 | 色が少ない/暗い色が多い/小さく描く/余白が広い | 黒・灰色、隅に寄った人物、消し跡が多い | 1枚で判断せず継続を見る。原因探しより安心感の回復を優先 |
| 安心 | 色が増える/線が安定/大きく伸びやか | 太陽、家、家族、草木、丸い形 | 評価せず事実を言葉に。描く意欲を保つ関わりを続ける |
| 怒り | 線が強い/勢いがある/描き殴り | 赤、尖った形、爆発・怪物 | 否定せず感情の出口として受け止める。安全な発散を用意 |
| 疲れ | 描き込みが少ない/単調/変化が乏しい | 同じ形の繰り返し、未完成 | 休息と余白を確保。描かない選択も尊重する |
使い方の目安
- 単発ではなく連続性を見る
- 生活面(睡眠・食事・会話量)とセットで確認する
- 変化の兆し(色が1色増える等)を小さく拾う
※この表は診断ではありません。心配が強い場合や生活に支障がある場合は、専門家への相談も選択肢に含めてください。
感情サインを見るときに大切な3つの視点
1️⃣ 続いているかどうか
→ 一時的なら心配しすぎない
2️⃣ 生活の変化と重ねて見る
→ 学校・友達・環境の影響
3️⃣ 問い詰めない声かけ
×「なんでこんな絵?」
○「今こんな感じなんだね」
感情が気になったときの親の関わり方
- 無理に意味づけしない
- 描くことを止めない
- 直そうとしない
👉 実践編
- 子どもの絵が気になったときの親の関わり方まとめ
モチーフからも感情は見えてくる
感情サインは、
モチーフ別記事とあわせて見ると、
より立体的に理解できます。
👉 あわせて読む
まとめ|感情は「問題」ではなく「サイン」
子どもの絵にあらわれる感情は、
✔ 心がちゃんと動いている証
✔ 表現しようとしているサイン
不安になる前に、
「今、どんな気持ちかな?」
と立ち止まるきっかけとして、
このページを役立ててもらえたら嬉しいです。
- ▶ この絵、大丈夫?と感じたときに読むページ
- ▶ 思春期の子どもの絵に隠された心理
- ▶ 親がやってはいけないNG対応
📚 子どもの自信と安心をそっと育てるガイド
子どもが「できたかも」と感じられたり、ほっとできる時間が少しずつ増えていくための関わり方をまとめています。
ゆっくり全体を見たいときにどうぞ。
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。




