赤ちゃんの投げ癖はいつまで?発達段階と親ができる対応まとめ
最近「うちの子、やたらと物を投げるなぁ」と感じたことはありませんか?
おもちゃを手に持ったかと思えばポイッ、食事のスプーンもポイッ…。

拾っても拾ってもまた投げる姿に、「なんでわざとやるの?」「𠮟った方がいいの?」と戸惑う親御さんも多いものです。
実はこの「投げる」という行動、ほとんどの場合は赤ちゃんの自然な発達の一部。成長の階段を登る大切なプロセスなのです。
この記事では、
🍼この記事でわかること
- 赤ちゃんがいつ頃から物を投げ始めるのか
- 何度も投げる行動を繰り返す理由
- 放っておいていいのか、それとも𠮟るべきなのか
- その後の成長につながる親の対応のコツ
をじっくり解説していきます。
1. 赤ちゃんが物を投げるのはいつから?

赤ちゃんが「投げる」しぐさを見せ始めるのは、生後6ヶ月〜8ヶ月ごろが目安です。
この時期には手のひらを開いたり閉じたりする動きがスムーズになり、物をつかんで放すことができるようになります。
最初は「うっかり落とした」だけのように見えることもありますが、やがて意図的に「放す」「投げる」という動作を楽しむように。
特に 6ヶ月〜1歳半ごろは、何度も繰り返し物を投げる姿が見られる時期です。
なぜ繰り返すのかというと、赤ちゃんにとっては
🔍赤ちゃんが「投げる」ことで楽しんでいること
- 「落としたら音が鳴る」
- 「遠くまで飛んだ」
- 「ママが拾ってくれる」
といった結果がすべて新鮮で面白いから。
投げるたびに小さな発見を重ね、手先の器用さ・因果関係の理解・好奇心を育てているのです。
2. 赤ちゃんが物を投げる心理とは?

大人からすると「なんでわざわざ投げるの?」と不思議に見える行動ですが、赤ちゃんにとっては大切な学びが詰まっています。心理的な背景を整理すると、親としても「これは成長の証なんだ」と安心しやすくなります。
① 因果関係を学んでいる
赤ちゃんは投げることで、「自分が手を動かす → 物が飛ぶ/落ちる → 音が鳴る」という一連の流れを経験します。
これはまさに “原因と結果”を学ぶ第一歩。自分の行動が外の世界に影響を与えると気づくことは、知的発達において大きな意味があります。
② 探索と実験の連続

同じ物でも「机から落とす」「座ったまま投げる」「立って投げる」では結果が違います。
赤ちゃんはまるで小さな科学者のように、「どうなるかな?」と試行錯誤を繰り返しているのです。投げる行為は単なるいたずらではなく、探索と実験の一環なのですね。
③ 注意を引きたい気持ち
投げた時に大人が「ダメ!」と反応したり、拾ってくれたりするのも赤ちゃんにとっては面白い体験です。
「ママが笑った」「パパが来てくれた」など、投げることで大人の反応が返ってくると学び、繰り返すこともあります。これは 「関わりたい」「かまってほしい」気持ちの表れでもあります。
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④ 感情の表現としての“投げる”
1歳を過ぎて言葉がまだ十分に出ない時期は、感情を行動で表現することもあります。
「思い通りにならなくて悔しい」「もっと遊びたい」――そんな気持ちを、投げるという動作で伝えている場合もあるのです。
つまり「投げる」という行動の裏には、
- 世界を理解する知的な学び
- 感情を伝える表現の手段
- 大人との関わりを求めるサイン
が詰まっているのです。
👇投げるだけじゃなくて、落とすことも多い赤ちゃん。
よくいる場所にはこういったマットを敷いておくと安心です。
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3. 物を投げるのはいつまで続くの?
投げる行動は、成長とともに必ず落ち着いていきます。とはいえ「いつになったら終わるの?」と気になる親御さんも多いですよね。目安となる時期と、その変化を見ていきましょう。

① 1歳半ごろまでは“投げ期”のピーク
生後6〜8ヶ月ごろに始まった投げる行動は、1歳前後〜1歳半ごろが最も盛んです。
この時期は、手先の器用さがぐんと発達し、全身を使って「投げたい!」という欲求が強くなります。
何度も何度も同じ物を投げるのは、赤ちゃんにとって「飽きている」のではなく、「今まさに練習中だから」。
② 2歳ごろには回数が減っていく
2歳が近づくと、言葉や表現力が育ってきます。
すると「欲しい」「いやだ」「もう一回」など、投げなくても伝えられる手段が増えるため、投げる回数は自然と減少していきます。
③ 3歳以降は“遊び”としての投げへ
完全になくなるわけではなく、3歳を過ぎても「ボールを投げる」「紙飛行機を飛ばす」など、遊びの一部としての投げに変化していきます。
つまり、「投げる=悪いこと」ではなく、成長に応じて意味合いが変わる行動だと捉えると安心できます。
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💡 親の心構えポイント
- 「いつまで続くんだろう…」と不安になるのは自然なこと
- ほとんどの子は 2歳ごろを境に落ち着く
- 投げるのは一時的な成長段階だと理解しておくと、気持ちに余裕が持てる
4. 親はどう対応すべき?物を投げる行動への正しい対応法

「発達の一部だとわかっていても、やっぱり困る!」――これが正直な親心ですよね。
床に転がるおもちゃを何度も拾うのは大変ですし、食事中にスプーンやご飯を投げられると、ついイライラしてしまうこともあります。
ここでは、成長を妨げずに安全に見守れる対応のポイントを紹介します。
① 大きく反応しすぎない
赤ちゃんが投げた時に「こら!」「ダメ!」と強く反応すると、それ自体が“楽しいイベント”になってしまうことがあります。
大人のリアクションを面白がって「もっと投げよう」と繰り返すことも少なくありません。
👉 ポイントは、落ち着いて短く伝えること。
「投げると危ないよ」「そっと置こうね」と、シンプルに声をかけるだけで十分です。
② 投げていい物・だめな物を分けて伝える
すべてを禁止するのではなく、「これは投げてもいい」「これはダメ」 を区別することで学びにつながります。

例えば、
- 柔らかいボールやぬいぐるみ → 投げてもOK
- スプーンや硬いおもちゃ → 投げると危ないからNG
赤ちゃんは繰り返しの中で少しずつ理解していきます。
うちの子はこのボールをよく投げてました👇
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③ 投げる欲求を“安全な遊び”に切り替える

「投げたい!」という気持ちを無理に抑える必要はありません。
むしろ、安全に投げられる環境を用意してあげる方が、赤ちゃんも満足しやすいです。
例:
- 柔らかいボールでキャッチボール
- 洗濯かごをゴールにしてポイ遊び
- お手玉や紙を丸めたボールを使う
「危ないからダメ」ではなく「ここなら楽しくできるよ」と示すことで、行動の置き換えができます。
🧸 投げ遊びにおすすめの安全グッズ
赤ちゃんが「投げたい!」という衝動を安全に満たしてあげられるアイテムをピックアップしました。遊ぶ場面や年齢に合わせて選んでみてください。
④ 言葉が出てきたら“伝え方”をサポートする
1歳半〜2歳を過ぎると、「もっと!」「いや!」といった簡単な言葉で気持ちを表せるようになります。
この時期に「投げる」以外の表現をサポートすることで、行動も落ち着いていきます。
例:
- 投げそうになったら「もう一回って言ってみようね」
- 食事中に投げそうなときは「いらないときは“バイバイ”って言おうね」
感情を行動から言葉に切り替えていくのは、成長の大きなステップです。
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⑤ 危険な場合はしっかり止める
もちろん、安全を守ることが最優先。
- 硬い物を人に向かって投げた
- 食器を投げて割れそうになった
こうした場合は「危ないからダメ」ときっぱり伝え、行動を止めましょう。
「命やケガに関わることは絶対にしてはいけない」という線引きは、小さなうちから繰り返し伝えてOKです。
💡 まとめると
- 強く𠮟るよりも落ち着いて対応
- 投げたい気持ちは安全な遊びで発散
- 成長に応じて“言葉”へ切り替えていく
- 危険な時は毅然とストップ
こうした関わりが、やがて「投げる」を卒業し、次の発達へつながっていきます。
まとめ:物を投げるのは赤ちゃんの成長の一部
赤ちゃんが物を投げるのは、ただの「いたずら」や「わがまま」ではありません。
そこには、
- 手と目の協調を育てる練習
- 原因と結果を理解する学び
- 感情や欲求を表現する手段
- 大人との関わりを求めるサイン
といった、発達に欠かせない大切な意味が隠れています。
多くの場合、この時期を過ぎれば自然と落ち着いていきます。特に2歳前後になると「言葉」や「別の遊び」が少しずつ増えて、投げる回数は減っていくのが一般的です。
親にできることは「禁止」ではなく「導く」こと
「投げちゃダメ!」と頭ごなしに否定するのではなく、
- 投げてもいい物を用意する
- 危ない時は短く止める
- 言葉で伝える力をサポートする
こうした関わりが、赤ちゃんの次の成長段階につながっていきます。
親自身の気持ちも大切に
何度も繰り返されると、どうしても「もうやめて!」と疲れてしまうこともあるでしょう。
そんな時は「これは成長の一部なんだ」と一歩引いて考えると、少し心が軽くなります。
親のイライラや心配は自然なこと。完璧に対応しなくても大丈夫です。
💬 よくある質問
Q1. 赤ちゃんが物を投げるのは悪いことですか?
🗨️ 多くの場合は自然な発達の一部で、悪いことではありません。手先の発達や因果関係の理解、感情表現など大切な学びにつながっています。
Q2. 物を投げるのはいつまで続きますか?
🗨️ 1歳半ごろがピークで、2歳前後からは言葉や表現力が育ち、自然と落ち着いていくことが多いです。
Q3. 投げた時は叱った方がいいですか?
🗨️ 強く叱るよりも、落ち着いて「危ないよ」「そっと置こうね」と伝える方が効果的です。危険な場合だけはしっかり止めましょう。
Q4. 食事中にスプーンや食べ物を投げる時は?
🗨️ 「いらない時は“バイバイ”って言おうね」など、投げる代わりの表現を教えると落ち着いてきます。遊びのサインなら食事を一旦切り上げてもOKです。
Q5. 投げたい欲求はどうすればいいですか?
🗨️ 柔らかいボールや紙玉を使って遊ぶなど、安全に投げられる場を用意してあげましょう。
💡 最後に
赤ちゃんが物を投げる姿は、一見困った行動に見えますが、その裏には未来につながる大きな学びが隠れています。
「今だけの投げ期」と受け止めて、安全な環境を整えながら、成長のプロセスを一緒に楽しんでいきましょう。
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