
「バカって言わないの!」と注意しても、また言ってる…
そんな経験はありませんか?
でも、頭ごなしに「言葉遣い気を付けよう」と言っても、その時だけ「はーい。」と言って響かなかったり、かえって反発されたり、こっそり使うようになったりすることも…。
子どもはなぜ、乱暴な言葉を使いたがるのか?
それには、子どもなりの「理由」があります。
この記事では、 なぜ子どもは乱暴な言葉を使うのか?(心理的背景)
どうすれば言葉を選ぶ力が育つのか?(具体的な方法) について解説していきます。
1. なぜ子どもは乱暴な言葉を使うの?
子どもはさまざまな場面で言葉を学びます。特に影響を受けやすいのは以下のようなものです。
- 周りの影響を受けている
テレビやYouTube、友達などから聞いた言葉をそのまま使っていることが多いです。意味を理解せずに使っていることも。 - 注目を引きたい
強い言葉を使うと大人が反応してくれるため、わざと使うこともあります。 - 感情を表現する手段として
自分の気持ちをうまく伝えられないときに、強い言葉を使ってしまうことがあります。
言葉遣いに影響を与える要因
カテゴリー | 具体的な影響 |
---|---|
・言葉遣いが荒いYouTuberや論破系動画 ・コメント欄の攻撃的なやりとり |
|
・チャット機能での言葉のやりとり ・ボイスチャットでのフレンドの影響 |
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・キャラクターの口調 ・ネットスラングや流行語 |
|
・クラスメートの話し方をマネする ・いじめやからかいの影響 |
|
・親の言葉遣い(無意識にマネする) ・兄弟姉妹とのやりとり |
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2. 「言葉遣い気を付けよう」では伝わらない?どう話せばいい?
「その言葉、使っちゃダメ!」と禁止するだけでは、子どもは納得しにくいもの。むしろ「なんでダメなの?」と反発することも。
そこで、以下のような声かけをしてみると、子ども自身が考えやすくなります。
1. 言葉には力があることを伝える
「言葉って、人を元気にすることも傷つけることもできるんだよ」
「たとえば、『ありがとう』って言われるとうれしいし、『バカ』って言われると悲しくなるよね」
「YouTubeのコメントを見てて、嫌な気持ちになったことない?」
2. 『みんなやってるからOK?』を考えさせる
「たとえば、みんながゴミをポイ捨てしてたら、それってやっていいことになるかな?」
「みんなが使ってるからって、その言葉を使いたい?」
「もしその言葉を言われたら、どんな気持ちになる?」
3. かっこいい言葉の使い方を教える
「本当にかっこいいのは、人を論破することじゃなくて、相手の気持ちを考えて話せることだよ」
「YouTuberでも、言葉が上手な人のほうが人気があるよね」
4. もし使ってしまったときの対応も大切!
「それ、言われたらどんな気持ち?」と気づかせる
「どうしてその言葉を使ったの?」と理由を聞く
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3. 気づかせるテクニック
ただ注意するだけでなく、子ども自身に「気づき」を促すと、より理解しやすくなります。

立場を逆にして考えさせる(視点チェンジ)
「もし◯◯がその言葉を言われたら、どう思う?」
「もし親友にその言葉を言ったら、次の日も仲良く遊べるかな?」
『別の人が言ってる』と仮定する
「もし、テレビの中で誰かがそう言ってたら、どう感じる?」
「YouTubeで推しがそう言ってたら、どう思う?」
『別の言葉で言うなら?』と問いかける
「たとえば、『バカじゃん』って言いたくなったら、違う言い方ってある?」
「もっと伝わる言葉にすると、どう言えばいいかな?」
キツイ言葉や乱暴な言葉はやさしく言いかえてみましょう。
「早くしてよ!」 → 「待ってるね!」
「うざい」 → 「ちょっと今は1人になりたいかも」
「バカじゃん」 → 「わからなかったんだね、一緒に考えよう!」
『こんな風に言われたらどう?』と誇張して伝える
「『うざい』って言われると少しイヤな気持ちになるかも。でも、もし『お前なんか生きてる価値ない』って言われたら、どう?」
「どのくらい傷つくかって、人によって違うよね」
ロールプレイをしてみる
「お母さんが◯◯に『そんなの知らないの?バカだね』って言ったら、どんな感じ?」
「もしお母さんが『●●はダメなやつ』って言ったら、どう思う?」
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4. 親も一緒に気をつけよう
子どもは親の言葉遣いをよく聞いています。
イライラしても「早くして!」ではなく「時間がないから急ごうね」に言い換える
ふざけて「バカじゃんw」と言うのを避ける
「なんでそんなこともできないの?」ではなく「どうすればうまくいくかな?」と伝える
家族や周りの大人が「相手の気持ちを考えた言葉」を使う環境で育つと、子どもも自然とそれを学んでいきます。 「なんでそんなことしたの?」 → 「どうしたの?困ってたの?」
「早くしなさい!」 → 「時間がなくなっちゃうけど、どうする?」
こういう言い方を聞いて育つと、子どもも「相手に伝わる言葉」を意識しやすくなります。親の言葉遣いが変わると、子どもも自然と変わっていくことが多いです。
さらに、自分の言葉が相手にどう影響を与えるのか、小さい頃から実感できる機会があると、自然と気をつけるようになります。たとえば、「○○ちゃんがその言葉を聞いて悲しそうな顔をしてるね」「△△くん、その言い方が嬉しかったみたい!」など。
こういうフィードバックをもらえる環境だと、「言葉って相手に影響を与えるんだ!」と体験として学んでいけます。言葉を選ぶのがうまい子でも、最初から完璧なわけじゃなく、失敗から「どう言い換えたらよかったかな?」と考え直す時間をもち、その積み重ねで言葉の選び方を学んでいきます。
「言葉を選べる力」は、すぐにできるものではなく、たくさんの経験の中で育っていくものなんです。
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まとめ
子どもの言葉遣いが気になったら…
YouTubeやSNSなど、どこから影響を受けているか考える
「ダメ!」ではなく、「どう思う?」と問いかける
気づかせるテクニックを活用する
親も一緒に言葉遣いを見直してみる
子どもは「正しい言葉遣いを学ぶ」というより、「どう話せば相手が気持ちよくなるか」を体験を通して覚えていきます。親はそのサポート役です。
毎日の会話の中で、少しずつ言葉の力を伝えていけるといいですね
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4 thoughts on “【子どもの心理】なぜ乱暴な言葉を使う? 言葉遣いが気になるときの親の関わり方”