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絵は“もうひとつの言葉”——子どもの発達と心を理解するために知っておきたいこと
子どもの絵が伝える小さなメッセージ — 発達心理から見る“心の成長”
子どもがクレヨンをにぎって夢中に描く姿。
ぐるぐると線を走らせたり、真っ黒に塗りつぶしたり。大人から見ると「何を描いているんだろう?」と首をかしげることもありますよね。
でも、その“よくわからない絵”には、子どもなりの気持ちや発達のサインがたくさん隠れています。

発達心理学では、子どもの絵は「自己表現」「情動調整」「社会的理解」という3つの発達領域を映すものとされています。
言葉で上手く伝えられない幼児期だからこそ、絵は心の中をのぞく“もうひとつの言葉”です。
なぜ「子どもの絵」は発達を知る手がかりになるの?
心理学者ローウェンフェルド(V. Lowenfeld)は、子どもの絵の発達を「なぐり描き期 → 前図式期 → 図式期 → 写実期」と段階的に整理しました。
つまり、子どもの絵は“心の成長の記録”でもあります。

たとえば、公園の滑り台を何度も描くのは「楽しかった体験をもう一度感じたい」という感情の再現。
家族の絵を描くのは、愛着や安心を確かめる行為でもあります。
子どもは絵を通して「私はこう感じた」「これが私の世界」と伝えているのです。
🌷 家族への「だいすき」を言葉にする時間に。
子どもが描く「ママ」「パパ」の気持ちを、読み聞かせでやさしく育てられます。
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年齢別に見る“描き方”の変化と心理的背景
【1〜2歳ごろ:なぐり描き期】
この時期は、手や腕の動きを楽しむ段階。線を引くこと自体が喜びであり、「自分で動かせた!」という自己効力感を育てます。
紙いっぱいに力強く描く姿は、運動機能と情動表現の両方が育っている証拠です。
【3歳ごろ:前図式期】
円や点を使って“顔”らしきものを描くようになります。発達心理的には「自分」と「他者」を区別しはじめ、人への関心が芽生える時期です。
「これはママ」「これはぼく」と説明できるようになるのは、言葉とイメージがつながってきた証拠です。
【4歳ごろ:図式期のはじまり】
「家族で食事」「お友達と遊ぶ」など、簡単なストーリー性のある絵が増えます。
これは、自分の経験を再構成しながら「人との関わり方」を理解しようとしている段階です。

【5〜6歳ごろ:図式期】
登場人物の大きさ・位置・色づかいに、感情や関係性が表れます。
心理学的には「自己概念(自分はこういう人)」を築く時期で、絵を通して“自分と世界のつながり”を整理しています。
【7歳以降:写実期】
観察力が高まり、現実に近い表現が増えます。友達の絵と自分の絵を比べるようになり、社会的比較も始まります。
この頃に「うまく描けない」と感じると自信を失いやすいため、周囲の大人が「表現する楽しさ」を守ってあげることが大切です。

🔗【保存版】子どもの絵の“目”を読み解く!心の発達段階と気持ちの変化
色が語る心の状態 — 心理的な意味を知るヒント
色は感情を映す鏡です。色彩心理学では、子どもが選ぶ色はそのときの気分や情動と深く結びついていると考えられます。

赤:活力・自己主張・「見てほしい」気持ち
青:落ち着き・安心感・少しの寂しさ
黄:好奇心・明るさ・ときに不安定な感情
緑:安定・調和・安心
紫:感受性の高さ・繊細さ・心のゆらぎ
黒:強い感情・気持ちの整理・コントロールしたい思い
ピンク:愛情・優しさ・安心
オレンジ:社交性・楽しさ
白(余白):落ち着き・安心・境界の意識
同じ色でも、描くタイミングや体験によって意味は変わります。
「どうしてこの色にしたの?」と優しく聞くだけで、心の中の小さな声が聞こえてくることがあります。
🔗子どもの絵に出る「色の心理」|赤・青・黒…どんな気持ちが隠れてる?
家族の絵に表れる“愛着と関係性”
発達心理学では、家族の絵は「愛着(アタッチメント)」の状態を読み取る手がかりになります。
誰をどの位置・大きさ・表情で描くかに、子どもが感じる“心の安全基地”が反映されるのです。

・誰が大きく描かれているか → 安心・憧れ・注目の対象
・誰が描かれていないか → 心理的な距離を感じていることも
・誰と誰が近くにいるか → 仲良し・信頼関係の象徴
とはいえ、「お父さんが小さい」「お母さんが真ん中」といった描写がすぐに不安のサインとは限りません。
「どうしてこう描いたの?」と聞くと、「お父さんはお仕事中」「お母さんが好きだから」など、純粋な理由が多いものです。
大切なのは“正解を探すこと”ではなく、“会話を楽しむこと”です。
📚 発達心理の基礎をやさしく確認したい方におすすめの一冊です。
絵の読み方や発達段階を深めたいときの参考になります。
完全カラー図解 よくわかる発達心理学
親の接し方 — 発達を支える3つの関わり方
- 「上手だね」より「ここが好き!」
→ 評価より共感を伝えると、表現の意欲が育ちます。 - 「これなに?」より「どんな気持ちで描いたの?」
→ 正解を求めず、感情に寄り添う言葉かけを。 - 絵を“作品”として扱う
→ 壁に飾る・ファイルにまとめる・写真で残すなど、「自分の表現が認められた」と感じる体験が自己肯定感を育てます。
絵を通して育つ「創造力」と「自己肯定感」
お絵かきは、心を整理し、想像力を広げる時間です。
親が一緒に描くことで「共感的関係(empathic relation)」が生まれ、安心感や信頼関係を強めます。
上手に描く必要はありません。「一緒に描く」「一緒に笑う」——その体験が、子どもの心を育てます。
🔗「叱る」より「導く」へ。心理学でわかる子どもの自己肯定感を守る言葉
作品の保存・飾り方のアイデア
・壁に飾ってローテーション(週ごと・月ごとに入れ替え)
・スマホで撮ってクラウドやアルバムにまとめる
・フォトブックにして家族で見返す
こうした「飾る」「残す」行為は、心理学的に“承認の可視化”と呼ばれます。
「自分の表現は価値がある」と感じることが、子どもの心を支える力になります。
📸 その場で印刷して飾れると子どもの喜びが増します。
スマホで撮ってすぐ小さなサイズに残すのに便利なプリンターです。
Canon スマホプリンター iNSPiC PV-123-SP 写真用 ピンク 小
こんなときは少し気にかけて
多くの変化は自然な発達過程ですが、次のような場合は専門家に相談してみましょう。
・暴力的・自己否定的な絵を繰り返す
・急に絵の内容が変わる、または描かなくなる
・説明できず、極端に無表情な絵が続く
小児科・臨床心理士・保育士などに早めに相談することで、家庭での関わり方のヒントが見えてきます。
まとめ — 絵は「もうひとつの言葉」
子どもの絵は、心を映す鏡であり、言葉よりも正直な“もうひとつの会話”です。
そこには「うれしい」「かなしい」「だいすき」「がんばった」という、日々の小さな感情が詰まっています。
発達心理学の視点から見ても、「どんな気持ちで描いたの?」と寄り添うことが、心の成長を支える最良のサポート。

今日描いた一枚が、10年後に家族の宝物になるかもしれません。
「この絵、すごくいいね」「描いてくれてありがとう」と、あたたかい言葉を添えてあげてくださいね。
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🎨「絵」でわかること、まだまだあります!
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