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子どもが戦いの絵を描く理由|心の成長とストレス解消のサイン
著者:ITTI
更新日:2025-09-29
読了目安:6分
子どもが「戦いの絵」を描くのはなぜ?
——暴力ではなく、心の成長とエネルギーの出口
「また戦いの絵…」と心配になる親心
子どもが夢中になって描くのは、カラフルな花や動物の絵だけではありません。
「バン!」「ドカーン!」と爆発音が聞こえてきそうな戦いのシーンを繰り返し描くこともよくあります。

紙いっぱいに黒や赤を塗り込み、ヒーローと怪物が激しくぶつかり合う……そんな絵を見たとき、親としてこんな不安が浮かぶのは自然なことです。
- 「もしかして暴力的になっているのでは?」
- 「心にストレスや問題を抱えているのかな?」
- 「こんな絵ばかりで大丈夫なの?」
実際に「戦いの絵」に心配を覚える親御さんはとても多いのです。
戦いの絵は「乱暴」ではなく「健全な発散」

ここで大切なのは、「戦いの絵=暴力性」ではないということ。
むしろこれは、子どもなりの“セルフケア”であり、心の健康を保つ方法でもあります。
子どもはまだ自分の気持ちを言葉で整理する力が十分に育っていません。
園や学校でイライラしたり、不安になったり、モヤモヤした気持ちを抱えたとき、大人なら友達に話したり趣味で気分転換したりできますが、子どもにはその手段が限られています。
そこで使うのが「絵」という手段。
- 敵を倒す絵 → 先生や友達に言えなかった悔しさを解消
- 爆発する絵 → 心の中でくすぶる怒りを外に出す
- ヒーローが勝つ絵 → 「自分も強くありたい」という願いの投影
大人が「カラオケでシャウトする」「ジョギングで汗を流す」のと同じように、子どもは絵で心を浄化しているのです。
「黒い絵」「赤い絵」に隠された意味
親御さんからよく聞く声に「黒や赤ばかりで怖い」というものがあります。
確かに、不安定さや攻撃性を連想してしまう色使いかもしれません。
でも実は、これも自然な成長の一部。

- 黒は「強さ」「大きな力」の象徴として選ばれることもある
- 赤は「エネルギー」「熱」「勢い」を表すことが多い
- 「はっきりした色」で感情をぶつけるのは自己表現の力が育っている証拠
つまり「怖い色」ではなく「強い色」として使っていることも多いのです。
発達の視点から見る「戦いの絵」
子どもが戦いの絵を描く背景には、成長に欠かせない心理的テーマがあります。
- 正義と悪を学ぶ
戦隊モノやアニメを通じて、善悪の区別をシンプルに理解しようとしている。 - 勝ち負けを通じて自己評価を高める
ヒーローが勝つ絵を描くのは「自分もできる!」という自信の芽生え。 - 強さを模索する
現実で感じた不安や弱さを乗り越えたい気持ちの表れ。
つまり戦いの絵は、心の中の葛藤を整理しながら「どう生きていくか」を練習しているとも言えるのです。
戦いの絵から「長所」を見つける視点
「心配」から「発見」へ視点を変える
戦いの絵を見たとき、つい「乱暴そう」「怖い」と感じてしまうのは自然なことです。

でも、その絵をよく観察してみると、実は子どもの成長や才能につながるサインが隠れていることがあります。
大人の役割は、「やめさせる」ことではなく、「そこから何を感じ取れるか」を見つけること。
戦いの絵は、子どもが自分なりに心を整理している“メッセージ”でもあるのです。
👉 黒い色ばかり使うときが気になる方は、
黒い絵を描く子どもの心理と親ができるサポート もおすすめです。
戦いの絵に隠れた長所
① 想像力の豊かさ
ヒーローや怪獣、爆発や武器。戦いの絵には、子どもの頭の中に広がる壮大な物語があります。
「ここから敵が来て」「この技で倒して」「最後に勝つのは…」とストーリーを描けるのは、豊かな想像力がある証拠です。
👉 親ができる声かけ
「どうしてこの敵が出てきたの?」
「その後はどうなるの?」
と、続きを聞いてあげると物語の世界がぐっと広がります。
② 問題解決の力
戦いの絵は「どうやって敵を倒すか」「勝つために何をするか」を考えるプロセスです。
つまり、問題に立ち向かい解決するシミュレーションをしているとも言えます。
👉 親ができる声かけ
「このヒーローはどうやって勝ったの?」
「負けそうになったとき、どうやって逆転したの?」
こうした質問は「考える力」を引き出すきっかけになります。
③ 感情表現の力
怒りや不安を我慢せず、絵にぶつけられること自体が立派な力です。
「嫌なことがあっても絵で整理できる」——これは感情を内に溜め込みすぎない健全な方法です。
👉 親ができる声かけ
「すごい爆発だね!描いたら気持ちがスッキリしたかな?」
と、感情と表現を結びつけてあげることが大切です。
④ 自分を投影する力
戦いの絵のヒーローは、多くの場合「子ども自身の分身」です。
「もっと強くなりたい」「負けたくない」という願いを込めていることが多いのです。
👉 親ができる声かけ
「このヒーローは君に似てるね。どんなところが一番強いの?」
と聞くと、自分の中の強さを言葉にできるきっかけになります。
戦いの絵は「未来の力」の種

戦いの絵には「怖さ」や「乱暴さ」ではなく、子どもの力強いエネルギーや成長の芽がたくさん隠れています。
想像力、問題解決力、感情の表現力、自分を投影する力……。
大人が「心配」で終わらせずに「発見」へと視点を変えると、戦いの絵は「未来につながる力を教えてくれるもの」になるのです。
戦いの絵とどう向き合う?親ができる3つの関わり方
「やめなさい!」と言いたくなるときこそ
爆発や攻撃のシーンばかりを描いていると、親としてはどうしても「そんな絵やめなさい!」と言いたくなる瞬間があります。
ですが、それを否定してしまうと、子どもは「自分の気持ちを表現するのはダメなんだ」と感じてしまい、逆に心を閉ざしてしまうことも。
大切なのは、「絵を通して気持ちを出せていること」を受け止めること。
そこから親ができる関わりを3つに分けて見ていきましょう。
① 否定せずに受け止める
「こんな絵はダメ!」と否定せず、「描いていいんだよ」という安心感をまず伝えましょう。
- 「うわー!すごい迫力だね」
- 「大きな敵だね、どうやって戦うの?」
と声をかけるだけで、子どもは「自分の気持ちを分かってもらえた」と安心できます。
👉 ポイントは、「評価」ではなく「関心」。
「上手だね」よりも「どんな気持ちで描いたの?」と聞くことが大切です。
② 気持ちを代弁してあげる
子どもはまだ自分の感情を言葉にできません。
そこで親が「翻訳者」になってあげると、感情を理解する力が育っていきます。
- 「ちょっとイライラしてたのかな?」
- 「敵をやっつけて、スッキリした気分だね」
と代弁してあげることで、子どもは「あ、これは“イライラ”っていうんだ」「これは“スッキリ”ってことなんだ」と学んでいきます。
👉 感情に名前をつけてあげるのは、子どもの自己理解を深める第一歩です。
🔗自己肯定感が高い子の特徴とは?親ができる習慣とNG対応まとめ
③ 別の表現方法を用意する

戦いの絵は悪いことではありませんが、エネルギーの出口が1つだけだと偏ってしまうこともあります。
そこで「絵以外の表現方法」も増やしてあげましょう。
- 粘土や工作 → 手を使って「壊す・作る」を安全に体験できる
- 外遊び → 体を動かしてエネルギーを解放できる
- 音やリズム遊び → 太鼓を叩く、音楽で表現することで感情を出せる
「戦いの絵」だけではなく、「戦いごっこ」「大声で歌う」など、子どもの“心の出口”を複数用意してあげることが安心感につながります。
親の関わりで「戦いの絵」が安心に変わる
子どもが戦いの絵を描くのは、乱暴だからではなく「心を整理したいから」。
その絵を頭ごなしに否定せず、共感したり、感情を言葉にしてあげたり、別の表現方法を提案したりすることで、子どもの自己肯定感がぐっと育っていきます。
戦いの絵から見える子どもの力
- 想像力が豊かである
- 問題解決力を育んでいる
- 感情を安全に表現できる
- 自分を投影し、自己理解の芽を育てている
戦いの絵を通して、子どもは 自分の世界を理解し、心を整理し、成長している のです。
最後に:親が受け止めることの意味
戦いの絵は単なる「遊び」や「興味」ではありません。
子どもの心の中の葛藤や挑戦を映す鏡であり、心の成長を支える道具でもあります。
親が「怖い・乱暴」と思う気持ちを少し脇に置き、
「描きたい気持ちを大切に受け止める」ことが、安心感や自己肯定感につながります。
戦いの絵を見るときは、こう思ってみてください。
「この絵は、うちの子が心の中で戦って、成長している証拠なんだ」
そう受け止めることで、親も子どもも安心して心の世界を広げていけます。
👉 もっと知りたい方は、
子どもの絵から読み解く心理サイン7つ もチェックしてみてください。
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