― 小学生の“がんばり”が絵にあらわれるとき ―
「家でだけ見せる顔」があるということ
学校でしっかりがんばってくる“いい子ちゃん”は、どの学年にもいます。
先生の言うことをよく聞き、忘れ物も少なく、友達ともトラブルを起こさない──。
でも、そんな子ほど、家でドッと疲れが出たりしませんか?
「いや!」「もう知らない!」「〇〇ちゃんが意地悪した!」
なんでもないようなことで涙が出たり、突然グズグズしたり……。
それはきっと、「がんばってきた証」なんです。
放課後児童クラブ→習い事→夜に甘えん坊に変身?
特に、放課後児童クラブに通っている子や、習い事が多い子。
学校が終わっても、まだまだ“がんばりタイム”が続きます。
そんな子が、夜になってから突然「泣く」「怒る」「わがままになる」のは、
「もうがんばれないよ」のサインかもしれません。
親としては「ごはんもまだだし、洗濯も…」と忙しい時間帯。
つい「勘弁してよ」って思ってしまうこともありますよね。
子どもの目線からいうと、本当は「おかえり」と言ってもらって、
「今日はどんな日だった?」って聞いてほしいのに、
親もつい忙しくて、
「宿題やった?」「ごはん食べて!」「ほら!お風呂!」「早く寝て!」になってしまいがち…。
そんな時、子どもの中で行き場のない気持ちが、
ちょっとずつたまっていくこともあります。
●親にだけ見せる「イヤ!」は信頼の証
子どもって、不思議ですよね。
外では「いい子」、でも家ではぐずぐず…。
実はこれ、親に甘えられている証拠なんです。
「ここなら出してもいい」「受け止めてもらえる」と思ってるからこそ。
仕事に家事にめちゃくちゃ忙しいけれど、
「子どももよくがんばってきたんだな」
って思えたら、少しだけ見え方が変わるかもしれません。

絵にあらわれる、“がんばり”のサイン
元教諭として、子どもたちの絵に触れてきた中で、
「がんばりすぎている子」の絵には、こんな特徴が見られることがあります。
✅人物がカチッと左右対称で、すごく丁寧に描かれている
✅色がきれいに分けられていて、はみ出しが少ない
✅自分の描くスタイルがいつも似ている(“失敗”を避ける傾向)
✅楽しい場面のはずなのに、人物が笑っていない or どこか固い
それは、絵の中でも「失敗したくない」「きちんとしていたい」気持ちのあらわれ。
見方を変えれば、「安心して崩せる場所」を探しているサインでもあります。
●“困った子”じゃなく、“困っている子”
ときどき、学校で他の子をからかったり、ちょっかいばかり出す子がいます。
一見すると“困った子”に見えるけれど、
実は「困っている子」なのかもしれません。
家では“いい子”でいようとして、
本当の気持ちを誰にも聞いてもらえない。
そんな子が、モヤモヤを別の形で外に出してしまうこともあるんです。
親から見ると「うちの子は問題ない」と思えても、
心の中には「聞いてほしい」「わかってほしい」「甘えたい」が
溜まっていることだってあるんですよね。
●できることは、小さくていい
仕事も家事も山積み。
「ちゃんと聞いてあげなきゃ」と思うほど、プレッシャーになることも。
でも、できることは、小さくていいんです。
たとえば、
ごはんの支度をしながら「今日、ちょっとがんばった?」と声をかける
洗濯物をたたみながら「頑張ったんだね」とつぶやく
数秒でもいいから、目を見て笑ってみる
子どもの横に行って、ちょっかいを出して笑わせる
ほんの一瞬でも、「ちゃんと見てるよ」が伝われば、
子どもの心はふっとゆるみます。
家で“素”を出せるのは、信頼している証
子どもが「泣く」「わがままを言う」「甘える」のは、
外でがんばったあとだから。
「この人には本音を出しても大丈夫」
そう思える相手が“親”であることは、実はすごく大事なことなんです。
目の前の子どもがどんなに「面倒くさく」見えても、
その奥には、今日一日がんばってきた心の重みがある。
それを知っているだけで、
ちょっとだけ、声のトーンが変わるかもしれません。
そしてその一言が、
子どもの「明日もがんばろう」を、そっと支えてくれるんです。
●さいごに:
“いい子”でい続けることは、実は大人でもしんどいこと。
子どもはまだ、自分の気持ちを上手に伝える言葉を持っていません。
でも、絵や行動の中には、ちゃんと気持ちが出ていることがあります。
見逃さずに、「今日もがんばったね」と受け止めてもらえたら、
その子はまた明日、外の世界で少しだけ勇気を出せるかもしれません。
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