
こどもたちの絵にも発達段階ってあるの?
子どもの絵に「発達段階」ってあるの?
子どもの描く絵は、ただの落書きに見えて実は大切な発達のサイン。この記事では、3〜5歳の子どもがどのように絵を描き、どんなふうに成長していくのかを、元教諭の視点から分かりやすく解説します。
子どもの絵には、想像力・感情・身体の発達がぎゅっと詰まっています。親として、その意味に気づいてあげることが、子どもの自己肯定感や才能を伸ばす第一歩になります。
【3歳】ぐるぐる=立派な創造表現!
3歳の子どもは、線や色を自由に使いながら「ぐるぐる」や「バババッ」と大胆に描きます。この時期の絵は、一見すると意味が分からないものも多いですが、子どもなりのストーリーが込められていることが多いんです。
💬「これはママとパパが遊んでるの!」と教えてくれるとき、そこには子どもの“心の中の世界”が描かれています。
✔ 3歳児に多いお絵かきスタイル チェックリスト:
- 紙いっぱいにグルグル線を描く
- 描いたものに名前をつける(「これはママ!」など)
- 色にはあまりこだわらない
- 描くより体を動かすことが好き
この時期の特徴:
- 太くて大胆な線、ぐるぐるした形
- 色や形にルールはないが、描いたものに意味を込める
- 指先よりも腕全体を使う大きな動きが中心

【4歳】頭足人と背景!物語が生まれる頃
4歳になると、丸と棒を組み合わせて「人」に見える絵を描きはじめます。いわゆる「頭足人」(頭に手足が直接ついた人)ですね。
背景を描く子も増え、「公園」「家」「空」など、場面を伝えようとする表現が見られます。
💬「この子はぼく!こっちは○○ちゃんと遊んでるとこ!」と話してくれる瞬間は、まさに物語の始まり。
この時期の特徴:
- 人物の登場(頭足人)
- 建物・動物・自然など背景要素が加わる
- 色を感覚的に選ぶようになり、個性が出てくる

【5歳】感情が描かれ、ストーリーが展開!
5歳の絵には、表情や場面の流れなど、ぐっとリアルな世界が表現され始めます。
「家族でピクニックしてるところ」「犬も一緒に来たよ!」など、構成力と感情表現が一気に伸びる時期です。
💬「この顔は笑ってるの。おにぎりが美味しかったから♪」と話してくれるとき、子どもは自分の気持ちを絵で伝えているのです。
この時期の特徴:
- 頭・胴体・手足などがはっきりと描き分けられる
- 表情・服装など細部にこだわる
- 絵全体が1つのストーリーとしてつながる

年齢 | 絵の特徴 | 色の使い方 | 構図・構成 |
---|---|---|---|
3歳 | 太い線やぐるぐる | 何色でも自由に使う | 画面全体に動きがある |
4歳 | 丸と棒の人物 | 好きな色を繰り返し使用 | 中央に人物を描くことが多い |
5歳 | 胴体や背景も描写 | 色に意味を持たせる(空は青など) | ストーリー性が出て構図に工夫あり |
絵が好きな子に育てるための環境づくり
1. 自由に描けるスペースを用意
- 壁に模造紙を貼る
- 汚れを気にしない環境づくり(お絵かきシートなど)
2. 年齢に合った画材を選ぶ
- 太めで握りやすいクレヨン、手で描ける絵の具など
- 安全な素材を選ぶことで親も安心
3. 親子でお絵かきを楽しもう!
- 「何を描いたの?」と声をかけて会話を広げる
- 一緒に描く時間が、子どものやる気にもつながる
4. 描いた作品は“飾る”ことで価値になる
- 壁や冷蔵庫に貼る
- フォトブックにして成長記録にする

子どもがアートに親しめるアイテム紹介
3歳向け:
- 「はじめてのおえかきセット」
- 「水で描けるお絵かきボード」
4歳向け:
- 「お絵かきパズル」
- 「スケッチブックとクレヨンのセット」
5歳向け:
- 「色鉛筆&塗り絵」
- 「粘土での立体表現」
「絵が好きじゃない…」そんなときは?
- キャラクターを一緒に描いてみる
- 好きなものをテーマにする(動物・食べ物など)
- 無理に描かせず、観察やぬりえから始めるのも◎
絵を描くことの5つの効果
- 表現力・創造力が育つ
- 手指の発達が促される
- 観察力が身につく
- 集中力が高まる
- 自己肯定感が育つ(「すごいね!」の一言が大切)
✅【よくある質問】
Q. うちの子は4歳ですが、まだぐるぐるしか描きません…大丈夫?
→ 発達には個人差があります。ぐるぐる期が長い子もいますが、「意味づけ」や「色選び」が出てきていれば大丈夫。
Q. 色を一色ばかり使います。偏りすぎて心配です。
→ 好きな色に強い興味を持っている証拠です。成長とともに色のバリエーションも広がっていくので心配ありません。
🌟 まとめ
子どもの絵は、ただの遊びではなく「心の言葉」。年齢に応じた成長を知ることで、親子の関わり方もぐっと深まります。
楽しくのびのび描ける環境を整えて、子どもの「好き!」を応援していきましょう。
この時期の作品をどう残す?▶保存・飾り方のコツはこちら
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