なぜなに期とは?
子どもが「なんで?」「どうして?」と頻繁に質問する時期を「なぜなに期」と呼びます。 一般的に2~3歳頃から始まり、4~5歳にかけてピークを迎えます。この時期の子どもたちは、目の前の出来事や物事に対する興味が急速に高まり、知的好奇心が爆発的に広がるのが特徴です。
なぜなに期に育まれる力
「なぜ?」と問うことには、さまざまな力を伸ばす効果があります。
- 思考力:原因と結果を考える力を養い、問題解決能力を高める。
- 言語能力:質問を通じて語彙力や表現力を伸ばし、会話が上手になる。
- 探究心:知りたいという気持ちが、学ぶ楽しさを育む。
- 信頼関係:親が向き合うことで、安心感が生まれる。
「なぜなに期」は、単に知識を得るためだけのものではありません。子どもは言葉を使いながら、物事の因果関係を理解し、自分なりの考えを深めようとします。親や周囲の大人との会話を通じて、社会性や思考力を育んでいく大切な時期なのです。
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1. 思考力と論理的思考
物事の理由を知ろうとすることで、原因と結果を結びつけて考える力が育ちます。これは将来、問題解決能力を高める基盤になります。
2. 言語能力の向上
質問を通じて言葉を使う機会が増え、表現力や語彙力が豊かになります。正しく伝える力が身につき、コミュニケーション能力の向上にもつながります。
3. 探究心・学習意欲の向上
「知りたい」という気持ちは、学ぶことの楽しさを実感するきっかけになります。好奇心が旺盛な子どもは、新しい知識を積極的に吸収し、学びを深める習慣が身につきやすくなります。
4. 親子の信頼関係の強化
親が子どもの疑問に丁寧に向き合うことで、「聞いてもいいんだ」「答えてもらえるんだ」という安心感が生まれます。これは、成長してからの親子の信頼関係にも影響します。
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年齢別「なぜ?」の傾向と対応
年齢 | よく聞かれる「なぜ?」 | おすすめの対応 |
---|---|---|
2~3歳 | 「なんで?」を連発する(理由よりも会話を楽しんでいる) | 簡単な答えを繰り返し、「そうだね」と共感する |
4~5歳 | 具体的な「なぜ?」が増える(科学や社会への興味が出てくる) | 一緒に実験してみる、図鑑や動画を活用 |
6~7歳 | 「どうして人は死ぬの?」など哲学的な質問も出る | 正直に伝えつつ、考える力を育てる |
8歳~ | 「なんで税金を払うの?」など大人っぽい疑問も | 調べる力をつけるため、ニュースや辞書を活用 |
「ママ、どうして空は青いの?」「どうして魚は水の中で息ができるの?」
子どもから次々と出てくる「なぜ?」「どうして?」の嵐。そんな時期ありますよね。
こんなやりとりありませんか?
子ども:「なんで月はついてくるの?」
親:「えっ…えーっと…」
子ども:「お母さん、知らないの?」(がっかり)
親:「い、一緒に調べてみよう!」(必死)
答えたい気持ちはあるけれど、正直「もう無理!」と感じる日もあるはず。この記事では、親がどこまで応えるべきか、そして子どもが自分で調べる力を育む方法について解説します。
子どもの「なぜ?」攻撃に疲れたときの対処法
1. すぐに答えずに「一緒に考えよう」と促す
- 「なんでだろうね?一緒に考えてみよう」と返してみる。
2. 答えがわからないときは正直に伝える
- 「それは知らなかった!一緒に調べてみよう」と伝える。
3. 興味を深める質問で返す
- 「どうして空が青いの?」→「赤じゃなくて青に見えるのはなぜだと思う?」
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🌟 こどもの「なぜ?」にこたえよう! 🌟
❓ なんで空は青いの?
☁ 太陽の光にはいろんな色が混ざっているけど、空気が青い光をたくさん散らすからだよ。
❓ なんでお風呂に入ると指がしわしわになるの?
🛁 水の中で長くいると、手がすべりにくくなるように体が変化するんだよ。
❓ なんで月は追いかけてくるの?
🌙 月はすごく遠くにあるから、どこから見ても同じ場所にあるように見えるんだよ。
❓ なんで寝ないといけないの?
💤 体や脳が休んで元気になるために必要なんだよ。寝ると記憶も整理されるんだって。
❓ なんで涙が出るの?
😢 目を守ったり、悲しいときやうれしいときに気持ちを落ち着けるために出るんだよ。
❓ なんで虫は光に集まるの?
🔆 月の光を目印に飛ぶ習性があるから、電気の光にも引き寄せられちゃうんだよ。
❓ なんで冬は寒いの?
❄ 地球が太陽のまわりを回ると、冬は太陽の光が当たりにくくなるから寒くなるんだよ。
❓ なんで雷はピカッと光ってから音が聞こえるの?
⚡ 光はすごく速いけど、音はちょっとゆっくり進むから、光が先に見えるんだよ。
❓ なんでおなかが鳴るの?
🍽 おなかの中で空気と食べ物が動くときに、音が鳴ることがあるんだよ。
❓ なんで鏡にうつると右と左が逆になるの?
🪞 鏡は奥行きを逆にするから、右と左が逆に見えるんだよ。でも上下はそのままだよ。
親のタイプ別「なぜ?」対応チェックリスト
🔍 あなたはどのタイプ?チェックしてみよう!
✅ 真面目に全部答えたい派
☐ 子どもの知的好奇心を大切にしたい
☐ できるだけ正しい情報を伝えたい
☐ 「なぜ?」に答えるのが楽しい
☐ つい専門的な話までしてしまう
💡 対処法
☑ 図鑑や科学絵本を活用する
☑ 簡単な言葉で説明してから、発展的な話につなげる
☑ 「ママも知らなかった!一緒に調べよう」と学ぶ姿勢を見せる
☑ すべての質問に100%答えようとせず、「また今度調べてみようね」と余裕を持つ
✅ うまくごまかしたい派
☐ つい「適当に流したい…」と思うことがある
☐ 忙しくてじっくり向き合えないときがある
☐ 答えにくい質問をされると焦る
☐ 子どもが満足すればOKだと思っている
💡 対処法
☑ 「いい質問だね!でもそれはまだヒミツ♪」とユーモアで返す
☑ 「どうしてだと思う?」と逆質問して考えさせる
☑ 簡単な言葉でサクッと説明して、次の話題にシフトする
☑ 適度にごまかしつつ、後でじっくり答えられると◎
✅ 子どもと一緒に調べる派
☐ 「なぜ?」を一緒に考えるのが好き
☐ せっかくなら親子で学びたい
☐ 自分も知らないことを知るのが楽しい
☐ 調べる力を育ててあげたい
💡 対処法
☑ 図鑑やネットで一緒に調べる
☑ 動画やアニメを活用して楽しく学ぶ
☑ 博物館や科学館に行って実体験につなげる
☑ 「どうやって調べたらいいかな?」と問いかけて、自分で調べる力を育てる
🌱 あなたはどのタイプ?
子どもの「なぜ?」に向き合う方法は人それぞれ。自分に合った対応を見つけて、楽しく「なぜなに期」を乗り切りましょう!
「なぜ?」に答えることで得られるメリット
親にとっては負担に感じることもありますが、子どもの知的好奇心を育てることが将来の学力や考える力につながります。
なぜなに期は、子どもにとって「考える力」「表現する力」「学ぶ楽しさ」を育む貴重な時期です。親の対応次第で、子どもの知的好奇心や学習意欲は大きく伸びます。忙しいときに何度も「なんで?」と聞かれると、つい適当に流してしまいたくなることもあるかもしれません。しかし、この時期の「なぜ?」に向き合うことが、将来の子どもの成長につながります。
「なぜ?」を引き出す魔法の質問
子どもが質問しなくなったとき、「どっちだと思う?」と問いかけると、再び好奇心を引き出せます。
- 「月って本当に丸い?それとも平べったい?」
- 「恐竜って、なんで絶滅しちゃったんだと思う?」
「なぜ?」を大人が楽しむ姿勢が大事
子どもが「なんで?」と聞いたとき、「またか…」とうんざりする日もあります。でも、子どもの知的好奇心は大人になっても役立つ大切な力です。「一緒に考えよう!」という気持ちで向き合い、親子で学ぶ楽しさを味わいましょう。
子どもの「なぜ?」が減ってしまったら?
「最近、子どもが『なぜ?』と聞かなくなった…」と感じる場合についてお話します。
実は、質問が減るのは「もう知っていることが増えた」か、「聞いても答えてもらえないから諦めた」のどちらかの可能性があります。
もし後者なら、親が「考えるって面白いね!」と伝えることで、再び好奇心を引き出せるかもしれません。
「なぜ?」を引き出す魔法の質問
実は、「なぜ?」を聞かなくなった子にも、好奇心を引き出す方法があります。
それは「どっちだと思う?」と問いかけること!
「月って本当に丸い?それとも平べったい?」
「恐竜って、なんで絶滅しちゃったんだと思う?」
こうした質問をすると、子どもは自分なりに考え、親子の会話が盛り上がります。
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「なぜ?」を活かした知育アイデア
知育に関心がある親向けに、「なぜ?」を楽しむ遊びを紹介すると役立ちます。
🔹 「なぜ?クイズタイム」
お風呂や食事のときに、親からも「なぜ?」を投げかける。夕食時や寝る前に「今日気になったことある?」と聞いてみる。
🔹 「なぜ?カード」
子どもの質問を書いて、毎日1つ選んで調べるゲームをする。
家族で楽しめる知的遊びとして紹介するとよいでしょう。
例:「ゾウの鼻って、どうして長いんだろう?」
子どもが考えながら答える力を育てられます。
疑問を自分で調べる力を育む方法
1. 子ども用の図鑑や辞書を活用する
子どもが自分で考える時間を作るために、すぐに答えを出さず、「どう思う?」と考えさせる時間を持りましょう。子どもの興味に合った図鑑や辞書を手元に置いて、「これで調べてみる?」と提案してみて反応を見てみてください。図鑑や辞書はいきなり難しいものを選ぶのではなく、発達段階に応じたものを用意するようにしましょう。
- おすすめ図鑑:「学研の図鑑LIVE」「小学館NEO」など。
2. 簡単なインターネット検索の練習をする
親が一緒にインターネット検索をしながら、正しい情報を見つけるコツを教えましょう。
- 例:「“空 青い 理由 子ども”って入れると答えが出るかも!」
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知っておくと安心。子どもにもわかりやすい!正しい情報を見つけるインターネット検索のコツ
インターネットにはたくさんの情報がありますが、すべてが正しいとは限りません。たとえば「月が生まれた理由」について調べるときも、間違った情報に惑わされないように、親が一緒に検索の仕方を教えてあげることが大切です。ただ「月の誕生」と検索するだけでは、SFの話や個人のブログが出てくることも。より正確な情報を得るために、次のような具体的なワードを組み合わせるのがポイントです。
📝 検索の例
知りたいこと | 普通の検索 | 正確な情報を得るための検索例 |
---|---|---|
月が生まれた理由 | 月の誕生 | 月の誕生 理由 科学 NASA |
月の起源について | 月 起源 | 月 形成 説明 宇宙 |
一番有力な説は? | 月 生まれた理由 | 月 誕生 ジャイアントインパクト説 |
📌 ポイント
- 「理由」「科学」「NASA」などのワードを足すと、信頼できる情報にたどり着きやすい。
- 「説明」や「説」を加えると、専門的な情報を探しやすい。
実際に親子で検索してみると、情報の見分け方が身につきます。例えば、「月がどうやってできたのか」について一緒に調べながら、次のようなポイントを教えましょう。
💡 親子でやってみよう!
- 「月 誕生 NASA」と検索
- 上位5つのサイトを開く
- 「どのサイトが信頼できそう?」を考えてみる
- 情報を見比べて、共通点と違いを話し合う
- 正しい情報をまとめて、「どの説が一番有力なのか」考えてみる
💬 「ネットで見た情報は本当に正しい?」と、親子で考えるクセをつけると安心ですね!
3. 「観察」と「実験」で体験を増やす

実際に試してみると、疑問の答えが自分でわかることも。
- 例:「虹ができるのはどうして?」→水を張ったボウルに光を当てて虹を作る。
4. 質問ノートをつける
子どもの質問をノートに書き留めて、あとでじっくり調べる習慣をつけると、一度に対応しなくても大丈夫。
- ポイント:親が時間を見つけて「今日はこの質問を解決しよう」と提案する。
疲れないサポートの工夫
- 「質問タイム」を決める
「お風呂の時間は質問タイム!」と時間を限定すると、親も気持ちの余裕が生まれます。習い事や園の送迎タイムもおすすめ。 - 他の大人や専門家を頼る
「おじいちゃんに聞いてみよう」「先生に相談してみたら?」と子どものネットワークを広げましょう。身近にいる人の得意分野を生かすようにするとGOOD! - アプリやYouTubeを活用する
学習アプリや科学系のYouTubeチャンネルを一緒に見ると、親が説明しなくても子どもが納得することがあります。
- おすすめ:「NHK for School」「YouTube キッズ向け科学動画」
- こちらが、子どもの「なぜ?」に答える絵本をまとめた表です↓
📖 タイトル | 🔍 内容 | 🎯 対象年齢 | 💡 おすすめポイント |
---|---|---|---|
どうして?科学のなぜに答える本 | 雷や空の色など、身近な疑問に答える | 4歳~小学生 | イラストや写真が多く、視覚的にわかりやすい |
おしえて!カブトムシのひみつ | カブトムシの生態を楽しく学べる | 3歳~7歳 | 実際の写真もあり、昆虫好きの子にぴったり |
なんで?の図鑑 うちゅう編 | 宇宙に関する素朴な疑問を解説 | 5歳~小学生 | かわいいイラスト&大きめの文字で読みやすい |
ちきゅうがウンチだらけにならないわけ | 生態系や環境について学べる | 4歳~8歳 | おもしろい視点で環境問題を考えられる |
おしっこちょっぴりもれたろう | おしっこの仕組み&トイレトレーニングのサポート | 3歳~6歳 | ユーモアたっぷりで、トイレが楽しくなる |
なんでやねん | ツッコミを入れながら「なんで?」に答える | 4歳~8歳 | 親子で笑いながら楽しめる |
最後に
子どもの「なぜ?」攻撃は、知的好奇心が育つ大切な瞬間です。とはいえ、親も完璧に答え続けるのは難しいですよね。そんなときは、
✅ 「一緒に考えよう」と促す
✅ 無理に答えを出さず、調べる力を育てる
✅ 「なぜ?」を楽しむ工夫をする
こうした対応を意識することで、親も楽になりつつ、子どもにとって貴重な学びの時間を作ることができます。周りの人とのネットワークを広げながら、どんどん自分で調べて、学校での生活や将来に役立てていけるよう、親子で楽しみながら「なぜ?」を一緒に考えていきましょう。
「なぜ?」の連続に疲れたら、無理せずゆるく向き合うことも大切。親子で一緒に学ぶ楽しさを味わいながら、子どもの知的好奇心を育んでいきましょう!
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