本当にお疲れ様です。
自分のことを後回しにして、今日を回すだけで精一杯。 そんななか、ふと 「あ、最近この子、絵を描いてない」 と気づいてしまう。
一度気になると、もう、そればかりが頭を離れなくなりますよね。
もしかしたら、その真っ白な画用紙に、わが子の「元気」や「才能」が消えてしまったような、心細さを感じているかもしれませんね。

でも、大丈夫。
その白さは、次の一歩を踏み出すための「余白」です。今日は、ペンを置いたわが子の心の中で起きている、ちょっぴり切なくて、愛おしい変化について、一緒に紐解いていきましょう。
この記事の内容
昨日の「好き」が、今日の「やだ」に変わる景色
画用紙を広げれば、迷いなくクレヨンを握りしめ、「見て見て!」と駆け寄ってきたあの日々。
お絵かきをしていてくれる間は家事もはかどるし、機嫌よくお絵かきしてくれる我が子にどこか甘えていたかもしれません。
それがある日を境に、用意した紙は虚しくテーブルに残されたまま。
「描こうよ」と誘っても、「やだ」と背中を向けられると、親としては「何かあったのかな」とザワザワしてしまいますよね。
でも、未就学児の興味が移ろうスピードは、大人の想像を超えていきます。
脳が新しい冒険に出かけ、新しい「好き」をインプットするのに忙しいだけなんです。 ブームが去ったのではなく、世界が広がりすぎて、今は別の場所に夢中になっている。
そんな、目が回るほど鮮やかな成長の真っ只中にいます。
描けない理由、描けない時間の子どもの心理
実は、「描かない」裏に、もっと描きたいという情熱が隠れていることがあります。
3歳から6歳ごろにかけて、子どもたちの「観察する目」は急激に育ちます。
これまでは「ぐるぐる」だけで大満足だったのに、本物の車のタイヤはもっと丸い、パパの目はこんな形じゃない、と「正解」が見えてしまうのです。
頭の中には、キラキラした完成予想図がある。
でも、小さな手はそのイメージにまだ追いつかない。
「理想通りに描けないなら、今は描かない」
そんな、いっちょまえのクリエイターのような葛藤を、小さな胸で抱えているのかもしれません。 描かない時間は、サボっているのではなく、脳内で必死に「世界の形」を捉え直している、とても静かで知的な時間なのです。
ペンを置く、5つの「理由なき理由」
なぜあんなに好きだったペンを置いたのか。 子ども自身もうまく言葉にできない理由を、いくつか並べてみます。
・理想が高くなった
「上手になりたい」という芽が出てきた証拠です。
・誰かと比べ始めた
園のお友達や兄弟と自分を比べ、「僕はまだあんな風にできない」と自分を守るためにお休みしています。
・「上手だね」が重くなった
親を喜ばせるための絵を描くことに、少しだけ疲れちゃったのかもしれません。
・表現の場所を引っ越した
今は絵ではなく、積み木やごっこ遊び、あるいは「おしゃべり」という別の出口で、一生懸命自分を表現しています。
・充電期間に入った
アウトプット(描く)よりも、今はインプット(見る・聴く・触れる)の時期。のちにまた爆発するエネルギーを、静かに溜めているところです。
子どもの数だけ、描かない理由はあります。でも、そのどれもが、次のステップへ進むための大切な「溜め」の時間です。

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ちょっと立ち止まって、観察してみませんか?
最近、お子さんが「お絵描き以外」で集中していることは何ですか?
- 公園の石を並べる
- 靴下の色を揃える
- アニメのセリフを完璧に覚える
実はそれ、形を変えた「新しいデッサン」かもしれません。
子どもの心の現在地チェック表
| これまでの姿 | 今の姿(お休み中) | その裏にある「成長」 |
|---|---|---|
| 手当たり次第に描く | じっと観察している | 観察する目が育っている |
| 「見て!」と持ってくる | 「見ないで」と言う | 自分の世界ができ始めている |
| ぐるぐる描きで満足 | 「形」にこだわって悩む | 理想のイメージが持てている |
理屈で解決しようとすると、育児はどんどん苦しくなります。
「なんで?」より「一緒にわらう」時間を作りたいですね。そんなとき、こんな一冊をめくってみるのもいいかもしれません。
心の余白を取り戻す、魔法の絵本
親も一緒に、なんだか笑える絵本っていいですよね。細かいところまで✓してみてください。
再開のきざし
「また描く日は来るのかな」と、いつ終わるかわからないトンネルを歩いているような、そんな心細さ。
でも、描きたい気持ちって、ある日ひょっこり戻ってきます。 それも、画用紙の上じゃない意外なところから。
もしこんな姿が見えたら、それは心が少しずつ、満タンになってきた合図です。

・砂場や、お風呂の曇った鏡に、指で何かを描いている
・積み木やブロックの遊び方が変わった
・「これ、何に見える」と、雲の形や影の形に意味を見出し始めた
これらは、紙に向かうという「清書」のハードルはまだ高いけれど、心の中では表現したいエネルギーが溢れそうになっているサインです。 ここまで来れば、再開はもうすぐそこです。
評価の舞台から降ろしてあげる
元教諭として多くの子どもたちを見てきて思うのは、この「お絵描きお休み期間」こそが、自立への第一歩だということです。 自分の描いたものに違和感を持つのは、知的な発達。 相手が親であっても「今はやらない」と自分の意志を伝えられるのは、家庭が「ありのままの自分を出せる安全な場所」である証拠です。
親としてできる具体的な答えは、お子さんを「評価の舞台」から降ろしてあげることです。
「上手だね」という言葉すら、今の繊細なお子さんには「次も期待に応えなきゃ」という重荷になりかねません。
もしお子さんが再びペンを握ったら、完成を待たずに、その「色」や「紙を走る音」をただ一緒に面白がれたらいいですね。 あるいは、あなたが隣で、自分のために、ただ手を動かす時間を楽しんでみる。 大人が「あ、形がずれちゃった」と笑いながら、自由な線を描いている姿こそが、お子さんの心の鍵を外す一番の薬になります。
子どもを評価から守り、自由な表現を取り戻すために。
親ができることは、意外とシンプルだったりするんですね。
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最後に
「描かなくなった」のは、やめてしまったわけではありません。 お子さんは今、自分を新しく塗り替えるための、大切な「待ち時間」の中にいます。
いつかまた、不意に「ねえ、見て!」と、最高に輝く1枚を持ってきてくれるその日まで。 一緒にのんびりしましょうか。
大丈夫、その子はちゃんと育っています。 あなたも、十分すぎるほど向き合っています。
わが子が絵を描かなくなったことに気づき、ここまで読んでくださった優しいママに。 その真っ直ぐな愛情が、いつかまた、真っ白な紙に新しい色を連れてきてくれます。
✏️ もっと深く知りたいあなたへ
わが子の「描かない時間」を待つあいだ、これからの成長が少しだけ楽しみになるヒントをまとめました。
🔗 「ぐるぐる」から「顔」へ。絵が劇的に変わる瞬間のひみつ 今起きている「溜め」の時間のあとに来る、輝かしい進化のお話です。
🔗 意味がわからない絵の受け止め方 再開したとき、また「上手・下手」に縛られないための、親子の心の余白の作り方。
🔗 子どもの絵にあらわれる感情サイン総まとめ 描かなくても、描いても。絵からこぼれる「わが子の本音」を優しく受け止めるために。
ホーム » 絵を描かなくなった子、再開のサイン。
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
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実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。







