こんにちは、ITTI-BLOGへようこそ。
朝、パジャマから着替えようとしない背中。重たい空気の漂う玄関。
「学校、お腹痛いから休む……」 そんな一言から始まった、先の見えない日々。
「どうしてうちの子が?」
「私の育て方がいけなかったの?」
「この子の将来はどうなっちゃうんだろう……」
今、この画面を見ているあなたの心の中は、きっと張り裂けそうな不安と、どうしようもない焦りでいっぱいですよね。でも、まずは深呼吸をしましょう。
この記事は、あなたを責めるためでも、無理やり学校に戻す方法を教えるためのものでもありません。
元教諭として多くの子どもたちと出会い、そして今は一人の親としてあなたと同じ目線で。 小学生の不登校という「今起きていること」を、少しずつ、一緒に紐解いていくための案内所です。
少し長いお話になりますが、読み終わる頃には「全部は解決していないけれど、少しだけ前が見えた気がする」……そんな風に思っていただけるよう、心を込めて綴ります。
この記事の内容
小学生の不登校は本当に「特別なこと」なの?
「不登校」という言葉を聞くと、なんだかとても大きな壁にぶつかってしまったような、取り返しのつかないことが起きたような気がしてしまいますよね。でも、まずは知ってほしいことがあります。
今の時代、小学生が学校に行けなくなることは、決して「珍しいこと」でも「異常なこと」でもありません。
統計上の数字よりも大切なこと
文部科学省の調査でも、不登校の児童生徒数は年々増え続けています。でも、数字よりも大切なのは、それが「誰にでも起こりうる状態である」という事実です。
風邪を引いたら家で休むように、心が少し疲れたり、学校というシステムと自分のリズムが一時的に合わなくなったりしたときに「行かない(行けない)」という選択をする。それは、子どもが自分を守るための、ある種の「防衛本能」とも言えるのです。
「行けない」は問題行動ではありません
私たちはどうしても「学校に行くのが当たり前」という価値観の中で育ってきました。だから、そこから外れることを「問題」だと捉えてしまいがちです。
けれど、不登校は問題そのものではなく、子どもが今、何らかの困難に直面しているという「サイン(状態)」に過ぎません。 「学校に行けない」のではなく、「今は学校という環境が、その子にとって負荷が強すぎる時期」なだけ。ずっと続く止まらない雨がないように、この状態もまた、人生の長い道のりの中の一つの季節なのです。

不登校のきっかけはひとつじゃない|よくある原因と背景
「どうして行けなくなったの?」 親として、一番知りたい答えですよね。理由さえわかれば対策が打てる、そう思うのは当然です。でも、子どもに聞いても「わからない」と言われたり、日によって言うことが違ったりして、余計にもやもやすることはありませんか?
実は、不登校のきっかけはパズルのピースのように、いくつもの要因が複雑に重なり合っていることが多いのです。

1. 学校生活の中での「ひっかかり」
- 担任の先生や友達との関係: 先生のちょっとした叱り声が怖かったり、友達との何気ないやり取りで傷ついたり。大人から見れば小さなことでも、子どもにとっては世界のすべてです。
- 学校のルールや雰囲気: 集団行動の窮屈さや、「みんなと同じ」を求められる空気感が、どうしても肌に合わない子もいます。
2. 勉強や集団活動の負荷
低学年なら授業時間の拘束、高学年なら学習内容の難化。あるいは運動会や音楽発表会といった行事の練習が、繊細な心を持つ子にとっては耐えがたいプレッシャーになることもあります。
3. 子ども自身の性格や気質
まじめで責任感が強い子、周りの感情に敏感な子(HSCなど)、そして「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまう子。そんな素敵な長所を持っている子ほど、学校というエネルギーを大量に消費する場所で、電池切れを起こしやすいのです。
「もっと詳しく原因について知りたい」「うちの子のケースはどれに近いのかな?」と気になった方は、こちらの記事で原因と背景をさらに深く掘り下げています。 [関連記事:小学生が不登校になる原因ランキングと心のメカニズム](準備中)
Special Report
小学生の不登校・原因ランキング
📊 文科省データ(令和5年度)
1位
無気力・不安
約36%
2位
対人関係
約24%
4位
教師との関係
約8%
⚠️ 4位「教師との関係」
実は担任との相性が大きな要因だった、というケースは少なくありません。
親が語る「不登校のきっかけ」
👩
「先生の言い方がこわい」
怒られたのがショックで…。攻撃されていると感じたようです(小3母)
👨
孤立に気づかれなかった
からかいを先生がスルー。「守ってもらえない」と絶望したようです(小4父)
まずは「否定せず受け止める」
親にとって小さなことでも、子どもには大きな壁。
寄り添うことがスタートラインです。
もしかしてサインかも?不登校の前に見られやすい変化
今、この記事を読みながら「もっと早く気づいてあげていれば」と自分を責めているお父さん、お母さん。どうか、その自分を責めないでください。
子どもの「行きたくない」サインは、とても微かで見落としやすいものばかりです。そして、そのサインは「後から振り返って初めて、あれがそうだったのか」と気づくものがほとんどなのです。
よくある「前兆」のいろいろ
- 朝の身体の不調: 「お腹が痛い」「頭が重い」。病院に行っても原因がわからないタイプです。これは甘えではなく、心が出しているSOSが体に現れている状態です。
- 些細なことで泣く、怒る: 以前よりもイライラしやすかったり、ちょっとしたことで激しく泣いたり。学校で気を張りすぎている分、家で感情が爆発してしまうのですね。
- ゲームや動画への過度な没頭: 現実のつらさを忘れるための、子どもなりの「避難場所」になっていることがあります。
- 無気力に見える: 好きなことにも興味を示さなくなり、ただぼーっとしている。これは怠けているのではなく、心が「省エネモード」に入って回復を待っているサインです。
これらの変化は、子どもが一生懸命に頑張ってきた証拠です。気づけなかったのは、あなたが悪いのではなく、それだけお子さんが「親を心配させまい」と頑張って隠していたからかもしれません。
親が一番つらい3つの不安
ここからは、今まさにあなたの胸を締め付けているであろう「不安」の正体を、一緒に整理していきましょう。元教諭として多くの保護者の方とお話ししてきましたが、みなさん同じ痛みを抱えていらっしゃいました。
1. このままでいいの?(何もしないことへの不安)
「休ませてばかりで、さらに行きづらくなるんじゃ……」
「今、無理にでも行かせないと、二度と戻れなくなるのでは?」
そんな風に焦ってしまいますよね。でも、ガソリンが切れた車を無理やり押して走らせようとすれば、いつかエンジンが焼き付いてしまいます。 今は「何もしない」のではなく、「エネルギーを溜めるという大事な仕事」をしている最中なのだと考えてみてください。
2. 将来はどうなるの?(進路と自立への不安)
「勉強が遅れる」「社会に出られなくなる」……。 でも、大丈夫です。今は学校以外にも学びの場はたくさんありますし、一度立ち止まったからといって、人生のレールから外れるわけではありません。 学校=人生のすべて、ではありません。むしろ、この時期に「自分を大切にする方法」を学んだ子は、将来、自分の足で力強く歩いていけるようになります。
3. 私の育て方のせい?(自分を責める不安)
これが一番苦しいですよね。でも、断言させてください。 不登校は、親の育て方のせいではありません。
愛情深く、一生懸命に子育てをしてきたからこそ、子どもは安心して「行けない」とあなたに言えたのです。もしあなたが怖い親だったら、子どもは壊れるまで無理をし続けていたかもしれません。 「お母さん(お父さん)なら助けてくれる」という信頼があるからこそ、子どもは立ち止まることができた。まずは、そう捉え直してみませんか。
家庭でできることは「学校の代わり」をすることじゃない
学校に行かなくなった初めの頃、親はつい「せめて家で勉強をさせなきゃ」「規則正しい生活をさせなきゃ」と、家庭の中に「小さな学校」を作ろうとしてしまいます。 でも、家が学校になってしまったら、子どもはどこで心を休めればいいのでしょうか。
家庭の役割は「安全基地」であること
家で一番大切なのは、勉強をさせることではなく、子どもが「ここは世界で一番安心できる場所だ」と感じられることです。

- 会話の温度感を下げる: 「明日はどうする?」「何が嫌なの?」という尋問はやめて、テレビの話や美味しいおやつの話など、他愛ない会話を増やしましょう。
- 親子の距離感を保つ: 子どもの一挙一動に一喜一憂するのは、親も疲れてしまいます。意識的に自分の趣味を楽しんだり、一人の時間を作ったりして、「親自身の心のコップ」を満たすことも忘れないでください。
具体的に家庭でどんなふうに過ごせばいいのか、生活リズムや言葉がけのヒントについては、こちらの記事に詳しくまとめています。 [関連記事:不登校中の家庭での過ごし方|親子の笑顔を取り戻すための5つのポイント](準備中)
今すぐ答えが出なくても大丈夫|不登校の先にある選択肢
「学校に戻るか、戻らないか」。 今はその二択しかないように思えて、苦しいかもしれません。でも、不登校の出口は「再登校」だけではありません。
- 適応指導教室(教育支援センター)
- フリースクール
- オンラインでの学習
- ホームスクーリング
学び方は一つではありません。今はただ、ゆっくり休むフェーズの子もいれば、学校以外の場所で才能を伸ばす子もいます。 「戻る/戻らない」の二択から離れてみると、意外と世界は広いことに気づけるはずです。
将来の進路や、学校以外の学びの場については、こちらの記事で具体的に紹介しています。少し心に余裕が出てきたときに、覗いてみてくださいね。 [関連記事:学校以外の学び場ガイド|子どもの個性を活かせる多様な選択肢](準備中)
おわりに|一人で抱えなくていい
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。 きっと、読みながら「そうは言っても、やっぱり不安……」という気持ちが、何度も行ったり来たりしたことでしょう。
それでいいんです。揺れて当たり前です。 元教諭の私だって、自分の子が同じ状況になったら、きっとあなたと同じように悩み、右往左往するはずですから。
不登校という経験は、決してマイナスなことだけではありません。それは、家族の絆を深めたり、子どもの本当の願いを知ったりするための、大切な「立ち止まりの時間」です。
このブログ「ITTI-BLOG」では、これからも
- 家庭でできる具体的な関わり方
- 揺れ動く子どもの気持ちの理解
- 将来に向けた多様な選択肢 を、少しずつ、丁寧に整理してお伝えしていきます。
あなたは一人ではありません。 正解を急がず、まずは今日、お子さんと一緒に温かいお茶でも飲んで、「今日一日、無事に過ごせたね」と自分たちを労ってあげてください。
少しずつ、一緒に歩いていきましょう。
【次に読んでほしい記事】
まずは、お家の中を「ほっとできる場所」にするための第一歩から考えてみませんか?
👉 [不登校の家庭での過ごし方|親子の笑顔を取り戻すための5つのポイント]へ(準備中)
関連記事:
- 👉 子どもの心のサイン?「家族の絵」にあらわれる心理とは
- 👉小1のうちに知っておきたい「困ったとき、誰にどう言えばいい?」
- 👉優しすぎる子が小学校でつまずく理由|“自己主張できない”は家庭で変えられる
📘 自分の気持ちに気づくトレーニング本
ストレスマネジメント・フォ・キッズ 小学生用自分のストレスに気づき、上手につきあう力を育てるワークブック。
学校生活に不安を感じやすい子にも、安心して使える内容です。
🔗SNSトラブルと不登校の関係は?親としてできる最適なサポート方法
🖍 心を整える時間におすすめの1冊
イラスト版子どものストレスに対応するこつ家庭や学校で今すぐ実践できる、ストレスマネジメントのコツが満載。
子どもの心の「モヤモヤ」に寄り添うヒントを得たい方におすすめです。
不登校の選択肢のひとつとして
自宅にいながら学べる
オンラインフリースクール「クラスジャパン」
「今は学校に行けない」
それでも、学びや社会とのつながりを
途切れさせない選択肢があります。
- 担任制+タブレット教材での自宅学習サポート
- プログラミング・声優体験など“好き”を伸ばす活動
- オンラインで全国の子どもとつながるホームルーム
- 所属校によっては出席扱い・成績評価に対応
※ クラスジャパンは学校法人ではない民間のフリースクールです。
出席扱いや成績評価については、
在籍校の最終判断となります。
学校に戻すことだけがゴールではなく、
「今、その子に合う学び方」を知る
きっかけとして紹介しています。
ホーム » 小学生の不登校は珍しくない|原因・前兆・家庭でできる対応と将来の考え方
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
この記事が「いいな」と思ったら、noteのフォローやYouTubeのチェックもお願いします!がぜんやる気になります!
正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。







