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「手先が不器用で、絵を描くのが苦手みたい…」
「発達グレーと言われていて心配」
「感覚過敏があって、クレヨンの手触りが苦手みたい」
そんなお悩みを抱えていると、親としては“どう関わればいいのか”迷いますよね。
でも大丈夫。おうちの中でできるアート遊びには、子どもが無理なく伸びていくための要素が、ぎゅっとつまっています。
ここでは、発達に凸凹がある子ほど取り組みやすい方法を、専門的な視点からわかりやすくまとめていきます。
「絵が苦手」を“できた!”に変えるヒントになりますように。
🔗「絵の具ムリ!」と言う子も笑顔に|感覚過敏でも楽しめるやさしいアート遊び5選
■ おうちアートが「発達の土台」を支えてくれる理由

お絵かきでは「認知・感覚・運動」という3つの力が自然に育まれます。
実はこの3つが整ってくると、字を書く基礎も、集中力も、手先の器用さもぐっと伸びていきます。
・認知の力…形や位置を見分ける力
・感覚の力…触覚や力加減の気付き
・運動の力…肩・腕・手首・指の協調
どれか1つが苦手でも、アートの中で「ちょうどいい刺激」を選べば自然と補われていくのが特徴です。
特に発達グレーや不器用さんには、最初から絵を「描く」よりも、まずは“体を使いながら楽しむ遊び”を取り入れるとスムーズです。
🔗集中力がない?手先が不器用?|造形遊びで伸ばす発達と創造力
■ まずは親が知っておきたい「つまずきサイン」

・筆圧が強すぎてすぐ折れる
・筆圧が弱くて薄い線しか出ない
・紙の前に座ると固まる
・ぐるぐるばかり描く
・鉛筆をぎゅっと握りしめる
・手首がほとんど動かない
これらは「性格」ではなく、土台の課題のサインであることが多いです。
理由がわかると、親としての“対応の軸”が整うので、子どもも安心して取り組めるようになります。
🔗子どもの筆圧が弱すぎる?
🔗子どもの絵が「ぐるぐる」に戻る理由
■ 年齢別:書字の基礎を整えるアート遊び
(3〜4歳)
まだ細かい作業が難しい時期。
大きく動ける遊びで「肩・腕」を使う感覚を育てます。
・模造紙に大きくぐるぐる描く
・スタンプ遊びで手首の可動域を広げる
・シール貼りで位置の認知を育てる
→ できるだけ「大きく動く、自由に試せる」環境がカギ
🔗3歳 絵 ぐるぐる期|顔が描けないのは大丈夫?
ローラー&スタンプで遊べるセット。水で描けるカラフルシートは後片付けが簡単で、押す・転がすなどの動作で手指の制御を育てます。3〜4歳のお子さんのスタンプ遊びや運筆の基礎づくりにぴったりです。
形あそびやシール貼りは指先の運動と達成感を同時に得られる定番ワーク。用意された枠やシールを貼る作業は「白紙より進めやすい」と感じる子に特におすすめです。3〜4歳向けの導入教材として使いやすい一冊です。
(5〜6歳)
形を見る力が育つ時期。
書字につながる“線遊び”を加えると伸びやすいです。
・○△□など身近な形を探して塗る
・点つなぎ、なぞり線
・ジグザグ、波線などの模倣
→ 失敗の少ない「下絵付き」だと苦手な子も安心
点つなぎや簡単な線のなぞり遊びは書字の基礎づくりに直結します。 「線を追う・止める・曲げる」の練習が自然にでき、えんぴつ操作が苦手な子でも取り組みやすいメニューです。
(小学生)
細かい指のコントロールが少しずつ育ちます。
ここから太軸→細軸のステップで筆記具を変えていきます。
・太軸えんぴつで書く練習
・簡単なトレース、写し絵
・下絵のあるワークで成功体験を積む
→ いきなり白い紙に自由描きはハードルが高い子も多い
■ 画材選びは「太い→細い」の順がいちばん歩きやすい

これはとても大事なポイントで、細軸から始めると不器用な子や発達グレーの子には負担が大きすぎます。
・太軸クレヨン(握りしやすく筆圧不要)
・中軸の色えんぴつ(指のコントロール練習)
・細軸えんぴつやペン(書字の基礎が整った段階)
ここを丁寧に進めるだけで、「書くのがしんどい」がずいぶん減ります。
握りやすい“太軸”タイプで、まだ指先が安定しない子でも描きやすいクレヨンです。力が弱くても発色しやすく、最初の画材として定番。水で落とせるので汚れの心配も少なく、創作遊びの導入にぴったりです。
また、感覚過敏の子には“乾いた素材”、鈍麻ぎみの子には“重さのある素材”が安心です。
同じ画材でも子どもの感覚に合わせて選ぶだけで取り組みやすさが変わります。
🔗「絵の具ムリ!」と言う子も笑顔に|感覚過敏でも楽しめるやさしいアート遊び5選
■ 取り組みやすい教材の選び方

(描画ドリル)
線の種類が豊富で、書字の準備運動に最適。
特に「なぞるだけで達成感がある」構成のものは絵が苦手な子に向いています。
(感覚遊び教材)
粘土、スタンプ、フィンガーペイント(過敏が強い子は避けてもOK)。
運動と感覚を同時に刺激できるため、土台づくりに大活躍。
(知育ワーク)
形あそび、迷路、トレース系のワーク。
「白紙に描くより、用意された枠の中で進める方が安心」という子には特におすすめ。
迷路は「線を追う・止める・方向を変える」といった運筆の基礎が自然に育ちます。 楽しく取り組めて、書字の準備にもぴったりのワークです。
【チェックリスト】
・細かい作業を嫌がる時は、まず“大きく動く遊び”から始めている
・太軸→中軸→細軸の順で筆記具を変えている
・筆圧の強さ・弱さを観察している
・「ぐるぐる」や「固まる」などのサインを見逃さない
・白紙に自由描きではなく、下絵やワークを使ってハードルを下げている
・子どもの感覚(過敏・鈍麻)に合わせて素材を選んでいる
・「やりたくない=できないサインかも」と受け止めている
・無理に描かせず、小さな成功を積み重ねている
【Q&A】
Q1:絵をまったく描かない時は、どうしたらいい?
A:いきなり“描く”ステップに行かず、粘土やスタンプなど「手を動かすだけの遊び」から入ると自然に描く準備が整います。描かない=拒否ではなく、「まだ準備ができていない」だけです。
Q2:筆圧が強すぎる・弱すぎるのは発達の問題?
A:必ずしも発達特性とは限りません。肩や指の使い方が未発達なだけの場合もあります。「太軸の筆記具→線遊び→下絵付きワーク」の順に進めると整いやすくなります。
Q3:感覚過敏でクレヨンの手触りを嫌がります
A:無理にクレヨンを使う必要はありません。乾いた素材(色鉛筆・クーピー)や、持ち手の太いマーカーなど“触覚を刺激しない画材”を選ぶと安心して取り組めます。
Q4:ぐるぐるしか描かないのは大丈夫?
A:ぐるぐるは発達の自然な段階の一つです。同じ動きを繰り返すことで肩や腕の運動が育っていきます。ゆっくり次の形(丸→三角→四角)につなげていけば問題ありません。
Q5:小学生なのに絵が苦手。今からでも伸びる?
A:もちろん伸びます。むしろ、小学生の方が「形の理解」が進んでいるので、下絵やトレースを使うと成功が早く出ます。太軸に戻すことも決して恥ずかしいことではありません。
小学生からでも絵はしっかり伸びます。「色の使い方」「構図の考え方」「描き方の順序」など、 “コツが分かれば一気に見違える” タイプの子がとても多いです。絵の基礎を丁寧に教えてくれる本は、 苦手意識のある子にも取り組みやすく、上達の土台づくりに役立ちます。
■ 親として一番大切なのは「無理をさせないこと」
発達に凸凹がある子は、
“やりたくない”のではなく、
“どうやっていいかわからない”だけのことが多いです。
おうちアートはその「どうやって?」を、遊びながらゆっくり教えてくれます。
スモールステップで取り組むと、子どもが自分のペースを取り戻し、
「できた」が積み重なっていきます。
家庭だからこそ、比べられない、評価されない。
ただ楽しむことが成長のエンジンになる——
それがおうちアートの最大の価値です。
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