「宿題やったの?」
「あとでやるー(と言いつつ、手元のタブレットは離さない)」
「あとでっていつ!?(もう30分経ってるんだけど!)」
こんなやり取り、今日だけで何回繰り返しましたか?
本当にお疲れ様です。
夕方のキッチンで、あるいは寝かしつけの後の静かなリビングで、
「どうしてうちの子はこんなにダラダラしているんだろう」
「このまま大人になったら困るんじゃないか」と、暗い気持ちでスマホを見つめているあなたへ。

今日は、その「ダラダラ」の正体を、脳科学というちょっと面白い視点から解き明かしてくれる一冊をご紹介します。
もくじ(気になるところから読めます)
1. 「やる気」の問題ではなく「脳の使い方」の問題だった?
私たちはついつい、子どもが動かない理由を「本人のやる気」や「性格」、あるいは「親のしつけ」のせいにしてしまいがちです。

- 何度言っても片付けをしない
- 宿題に取り掛かるまでが驚くほど長い
- ゲームを「あと5分」でやめられない
こうした姿を毎日見ていると、「この子はだらしない子だ」「私が甘やかしすぎたのかな」と、子どもを責め、自分を責めるループに陥ってしまいますよね。
でも、この本『大人になってこまらない マンガで身につく 自分コントロール』の監修を務める脳科学者(作業療法士)・菅原洋平先生は、こう教えてくれます。
「自分をコントロールできないのは、脳の特性を知らないだけ」なのだと。
つまり、根性や気合が足りないわけではなく、脳という「道具」の使い方のコツを、まだ知らないだけ。そう考えると、少しだけ肩の荷が降りませんか?
2. うちの子、もしかして…?この本が「救い」になる子の特徴
「自分コントロール」と聞くと、すべての子に向けた一般論に見えますが、実はこの本、特に以下のような傾向を持つお子さんにとって、「人生を変える取扱説明書」になる可能性を秘めています。
① 「やりなさい!」と言われるとフリーズする子

人から指示されると、脳が「攻撃された!」と防衛反応を起こして、思考が止まってしまうタイプです。親が言えば言うほど、脳のシャッターは閉じてしまいます。 この本は「マンガ」という第三者の視点。親に言われるのではなく、マンガのキャラと一緒に「脳の仕組み」を客観的に学べるので、素直に知識を吸収できるんです。
② ADHD(注意欠如・多動症)傾向・グレーゾーンの子

- 不注意: 宿題を始めたはずが、消しゴムのカスで遊び始めてしまう
- 衝動性: 考えるより先に体が動き、あとで「あちゃー」と後悔する
- 段取りの弱さ: 何から手をつければいいかパニックになる
こうした子は、本人も「どうして自分はみんなと同じにできないの?」と密かに傷ついています。本書は「場所」「時間」「しぐさ」で脳への刺激を変える具体的なハックが満載。「頑張る」のではなく「環境をいじる」ことで、成功体験を積ませてあげられます。
③ 感覚が過敏で、疲れやすい・行き渋りがある子

学校という刺激だらけの場所で過ごすだけで、脳のエネルギーを使い果たしてしまう子です。家でのダラダラはサボりではなく「脳のバッテリー切れ」かもしれません。
「どうすれば脳のエネルギーを効率よく使い、回復できるか」を知ることは、自分なりのペース配分を掴む大きな助けになります。
④ まじめで完璧主義な子

「ちゃんとやらなきゃ」と思うあまり、失敗を恐れて一歩が出ないタイプです。脳の仕組みを知ると、「失敗は脳のバグのようなもの」と客観視できるようになります。「脳のクセなんだからしょうがない、次はこうしてみよう」と、自分を許す力が育ちます。
4つのタイプを紹介しましたが、これは診断ではなく「うちの子はどれに近いかな?」と考えるヒントです。複数に当てはまる子もいれば、日によって顔を出すタイプが変わる子もいます。ひとまず、あとで見返せるように一覧にしておきますね。
| タイプ | こんなサイン | 本が効く理由 |
|---|---|---|
| ①指示でフリーズ | 「やりなさい」と言われると固まる/反発する | 親ではなくマンガから学べるので、素直に吸収できる |
| ②ADHD傾向・グレーゾーン | 不注意・衝動性・段取りの弱さ | 「場所」「時間」「しぐさ」で脳への刺激を変える具体策がある |
| ③感覚過敏・疲れやすい | 学校から帰るとぐったり、行き渋りがある | ダラダラ=脳のバッテリー切れと知り、回復のコツが掴める |
| ④まじめ・完璧主義 | 失敗を恐れて一歩が出ない | 「失敗は脳のバグ」と客観視でき、自分を許せるようになる |
よくある勘違い:ダラダラ=性格やしつけの問題?
✕ よくある誤解
「何度言っても直らないのは、私のしつけが甘いから」「本人にやる気がないだけ」——そう感じて、自分や子どもを責めてしまうこと、ありますよね。
でも1節で見た通り、これはやる気や性格の問題ではなく、脳の特性をまだ知らないだけのことがほとんどです。片付けない・宿題に取りかかれない・ゲームがやめられない、というのは「本人の弱さ」ではなく「脳の使い方のクセ」。クセなら、コツさえ知れば付き合い方を変えていけます。
3. 「ダラダラ」の裏側にある、脳の迷子状態を解決する「3つのポイント」
読者からも「ダラダラ過ごしていた子が自己管理を始めた!」と感動の声が届く本書。なぜそれほど効果的なのでしょうか。
大人になってこまらない マンガで身につく 自分コントロール (大人になってこまらないマンガで身につく)ポイント1:マンガだから、子どもの心に直接届く!
難しい「脳科学」の話も、爆笑必至のストーリーと親しみやすいイラストで解説されています。親が100回説明するより、マンガの一コマの方が子どもの記憶に残る。これは「ITTI-BLOG」が大切にしている「子どもの目線」そのものです。
ポイント2:脳科学に基づいた「確かな工夫」
「なぜやる気が出ないの?」「どうしたら続けられるの?」という疑問に対し、菅原先生が「場所」「時間」「しぐさ」「ことば」をキーワードに解説します。 例えば、「リビングはくつろぐ場所だと脳が覚えているから、勉強がはかどらないのは当然」といった納得の理由が明かされます。
ポイント3:大人も「目からウロコ」の自己管理術
「子ども向け」と侮るなかれ。大人になって「もっと早く知りたかった!」と思うような、仕事や家事にも役立つ本質的なコツが満載です。親自身が自分の行動を見直すきっかけになり、親子で一緒に成長していける。そんな「余白」のある一冊です。
🔗小学生ママ・パパの限界を救う「心の余白」の作り方。宿題も個人懇談も、笑いで脱線していい。
4. 親の「余白」は、知識から生まれる
子どもの感情や行動に付き合うのは、本当にエネルギーが要る仕事です。 でも、この本を親子で読むと、共通の言葉が生まれます。

叱り飛ばす代わりに、脳のせいにしてみる。 この「ワンクッション」があるだけで、親子のコミュニケーションはぐっと柔らかくなります。
💬 親子の合言葉 早見表(あとで読み返す用)
| 場面 | 合言葉 |
|---|---|
| 宿題や片付けに取りかかれない時 | 「今、脳が『あとで』って言わせてるね」 |
| 集中が切れてダラダラしてきた時 | 「ちょっと場所を変えて、脳をリセットしてみる?」 |
| 失敗して落ち込んでいる時 | 「それ、脳のクセなんだって。しょうがないよ、次はこうしてみよう」 |
叱る代わりにこの一言を挟むだけで、責める・責められるの空気がふっと緩みます。
5. まとめ:今日をやり過ごし、明日へのスイッチをONにする
「大人になってこまらないように」というタイトルですが、これは「今のあなたじゃダメだ」という否定ではありません。 自分の特性を知り、自分と上手に付き合い、自分を好きでいられる。そんな「自分コントロール」を身につけた子は、どんなに環境が変わっても、自分の足で歩いていけます。
もし今、あなたが子育てに自信を失いかけているなら。 ぜひ、この本をリビングのテーブルに、さりげなく置いてみてください。

大人になってこまらない マンガで身につく 自分コントロール (大人になってこまらないマンガで身につく)
答えは「叱ること」の中にはありません。 「知ること」と、そこから生まれる「ちょっとした工夫」の中に、明日の笑顔が隠れています。

「ゲームばかりしている」と感じる背景には、 心と体のサインが隠れているかもしれません。 もしそんな違和感が続くなら、 こちらの記事も参考にしてみてください。
👉 小学生の不登校は珍しくない|原因・前兆サイン・解決のヒント
🔎 こんなお悩み、ありませんか?(お悩みから探す)
- 「何度言っても宿題に取りかからない」→ 声かけの工夫を集めた記事へ
- 「片付けができず、部屋がすぐ散らかる」→ 片付けが苦手な子との向き合い方の記事へ
- 「ゲームを『あと5分』でやめられない」→ ゲームにハマる子の心理を読み解く記事へ
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
いっちー
元小学校教員(15年)
ベビー&キッズ専門フォトグラファー
小学校で15年、子どもたちの育ちを間近で見てきました。その経験から、ベビー&キッズ専門フォトグラファーへ転身。
レンズを通して感じる毎日——
かわいい。謎い。純粋すぎる。
「うちの子、大丈夫かな」という不安がそっとほぐれるような記事を書いています。
この場所で書いていること
・ 子育てあるある
・ 毎日の小さな楽しみを見つけるヒント
・ 絵や行動から読み取る子どもの心

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