▶︎ 思春期の絵の変化を全体から観察したい方へ
思春期の絵・観察ガイド
この記事の内容
子どもの絵が「怖い」「不安」…それって大丈夫?
「黒く塗りつぶした絵を見てドキッとした」
「包丁や血が描いてあって、正直ちょっと怖い…」
子どもの絵を見て、そんな気持ちになったことはありませんか。
でも安心してください。
“怖く見える絵=心に問題がある”とは限りません。
多くの場合、それは
・子どもなりの感情の整理
・強い印象を受けた出来事の再生
・言葉にできない気持ちの放出口
として、絵に表れているだけなのです。
大切なのは、絵そのものより
「なぜ今、この絵を描いたのか」に目を向けること。
子どもの絵を見て、
「これには何か理由がある気がする」と感じた方へ。
これは、不安をあおる本ではありません。
子どもの表現を「問題」ではなく、
心のメッセージとして静かに読み解く視点を与えてくれる一冊です。
※すべての親向けではありません。
「絵には意味がある」と感じた方にだけ、そっとおすすめしています。
よくある「気になる絵」8タイプと心のサイン
親が不安になりやすい絵には、実は共通する心理背景があります。
代表的な8タイプを見ていきましょう。
1. 黒で塗りつぶす絵|怒りやモヤモヤのガス抜き
黒は「悪い色」ではありません。
子どもにとっては、強い感情を一気に出せる便利な色。
言葉にできないイライラや混乱を、
「とりあえず黒で全部出している」だけ、ということもよくあります。
見た目ほど深刻でないケースが多いので、
まずは落ち着いて見守って大丈夫です。
2. 包丁・刃物の絵|攻撃性ではなく“怖さ”の表現
包丁の絵を見ると、つい構えてしまいますよね。
でも多くの場合、
・テレビや本で見た印象的なシーン
・怖かった出来事の再現
など、恐怖を処理している途中です。
「攻撃的になるサイン」と直結させる必要はありません。
3. 血の描写|刺激の強い体験を整理している
赤や血の表現は、
映画・アニメ・絵本などの影響を強く受けやすい部分。
子どもは「心に残った映像」を
そのまま絵で再生することがあります。
ほとんどの場合、
現実の暴力性とは無関係なので過度に心配しなくて大丈夫です。
4. 動物を叩く・いじめる絵|ストレスの出口
このタイプは、
「怒りたいけど怒れない」
「思い通りにならない」
そんな気持ちが、
自分より弱い存在に向かって表れていることがあります。
叱るよりも、
最近の生活や気持ちを振り返るヒントとして受け止めましょう。
5. 泣いている人|共感力が育っているサイン
泣いている人の絵は、
「悲しい気持ちそのもの」だけでなく、
誰かの気持ちを感じ取っている証拠でもあります。
友だちとの出来事や、
家族の変化を敏感に察知して描くことも。
実は、心がとてもよく動いている状態です。
6. 壊れた家|安心感の揺らぎ
家は、子どもにとって「安心の象徴」。
引っ越し、進級、家族関係の変化など、
環境が揺れたときに壊れた家として表れることがあります。
「何か変わったこと、あったかな?」
と振り返るきっかけになります。
7. ゆがんだ顔|心の中の葛藤
目や口が大きく歪んだ顔は、
怒り・怖さ・混乱などが整理しきれていない状態を示すことがあります。
感情が悪い方向に向いているというより、
感情がたくさんある状態です。
8. 無表情の人|感情をしまい込んでいる
笑顔も涙もない顔は、
「出したいけど出せない」気持ちの表れ。
我慢強い子、気を遣う子に多く見られます。
静かだけれど、見逃したくないサインです。
📘 あわせて読みたい
子どもの絵にあらわれる感情サイン総まとめ
不安・怒り・安心など、絵に出る気持ちを一覧で確認できます。
親ができる3つの安心アプローチ
① 否定せず、事実として受け止める
×「なんでこんな絵描くの!」
○「この絵、目が大きいね」
評価より“観察”が安心につながります。
② 最近の出来事をそっと振り返る
絵は心のメモ帳。
学校・友だち・家庭での変化を思い出してみましょう。
③ 気持ちを出していい場所をつくる
話す・描く・遊ぶ。
どの方法でもOK。
「出していいよ」という雰囲気が何よりの支えです。
🔗刃物や火を描く子どもの心理サイン

心のサインを見逃さないチェックリスト
- 黒や赤など強い色が続く
- 似たテーマの絵が続いている
- 人物がいつも泣いている
- 家族が描かれない/とても小さい
当てはまっても、
すぐ問題とは限りません。
「少し丁寧に見てみよう」の合図です。
子どもの絵を見ていると、
「この子は、自分のことをどう思っているんだろう」
そう感じる瞬間があります。
この絵本は、
子どもを変えようとする本ではありません。
「もう、ちゃんと見てもらっている」
そう感じさせるための言葉が並んでいます。
※「自信をつけさせたい」と思ったときより、
少し元気がないと感じたときに向いています。
■ Q&A
Q1. 血や包丁の絵を描くのは危険なサインですか?
A. 多くの場合は危険ではありません。強い印象を受けた出来事や映像を、絵で整理しているだけのことがほとんどです。
Q2. 残酷な絵を描いたら止めたほうがいい?
A. 無理に止める必要はありません。描くことで気持ちを外に出している場合があります。
Q3. 怖い絵=ストレスが強いということ?
A. ストレスだけでなく、想像力・共感力・感受性の高さが表れていることもあります。
Q4. どんなときに注意したほうがいい?
A. 絵の内容に加え、元気がない・会話が減る・同じテーマが長期間固定する場合は、少し丁寧に様子を見ましょう。
Q5. 親はどんな声かけをすればいい?
A. 「怖い」「ダメ」と評価せず、「この人はどんな気持ちかな?」と事実ベースで聞くのがおすすめです。
🔗言葉にできない子どもの気持ちを知る|「悲しかったことを描く」お絵かき活用法
まとめ|「不安」は、子どもを知る入口
子どもの絵は、
心の中を少しだけ見せてくれる“窓”。
怖く感じたときこそ、
叱るより、決めつけるより、
「知ろうとする姿勢」が一番の安心になります。
不安を、観察力に。
そして、寄り添う力に変えていきましょう。
ひとつでも当てはまる場合は、こちらの記事も参考に:
👉 子どもの絵でわかる家庭環境の心理サイン
もっと深く理解したい方にはこちらの本を参考に

なぜ、子どもはあのような絵を描くのか
絵に表れる心理を解説する定番書。親や先生向けの理解にぴったりです。
この記事で紹介したように、子どもの絵には色やモチーフにさまざまな意味が隠れています。
🖤 黒・怖い絵が続くときに
もし気になる絵があれば、以下の記事も合わせて読んでみてくださいね👇
ホーム » 血・包丁・泣いている人…不安になる子どもの絵に隠れた心のサインとは?
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
この記事が「いいな」と思ったら、noteのフォローやYouTubeのチェックもお願いします!がぜんやる気になります!
正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
このブログはPRを含みます
いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。


