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― 暗い絵を見て、心配になったときに読むページ ―
「最近、子どもの絵がなんだか暗い気がする」
「前は楽しそうだったのに、雰囲気が変わった?」
そんな小さな違和感から、このページにたどり着いた方も多いかもしれません。
子どもの絵には、言葉にならない気持ちが
色・形・描き方の“雰囲気”として表れることがあります。
その中でも「不安」は、比較的絵ににじみ出やすい感情のひとつです。
このページでは、
子どもの絵にあらわれやすい「不安のサイン」と、気づいたときの見方を、
心配しすぎないための視点で整理します。
※この内容は診断ではありません。
全体像を知りたい方は、▶︎ 【保存版】子どもの絵にあらわれる感情サイン一覧 もあわせてご覧ください。
なぜ「不安」は絵に出やすいのか
子どもは、
- 自分が何に不安を感じているのか分からない
- うまく言葉にできない
- 話すと困らせそう、叱られそう
そんな状態のまま日常を過ごしていることがあります。
不安は、はっきりした言葉になりにくい感情です。
そのため、無意識のうちに絵の雰囲気として表現されやすくなります。
絵は、子どもにとって
「説明しなくていい」「評価されにくい」
安全な表現の場所でもあるのです。
絵にあらわれやすい「不安」のサイン
ここからは、比較的よく見られる傾向を紹介します。
大切なのは、一つだけで判断しないことです。
① 暗い色が続く・同じ色ばかり使う
黒・灰色・濃い青・茶色など、
暗い色が中心の絵が続くとき、
- 気持ちが沈んでいる
- 緊張が抜けない
- 安心できる感覚が少ない
といった状態が背景にあることがあります。
※一時的なブームや好みの可能性もあるため、
「続いているかどうか」を見ることが大切です。
② 人やモチーフが小さく、端に描かれる
紙のすみっこに小さく描く、
余白が多く残る絵が増えたときは、
- 自信のなさ
- 遠慮や萎縮
- 周囲を気にしすぎている
といった不安感が隠れている場合があります。
特に、以前はのびのび描いていた子が変化した場合は、
園・学校・人間関係などの環境変化と重ねて見てみましょう。
🔗「絵が小さいのは自信がないから?」
③ 顔が描かれない・表情がない
- 目や口が省略される
- 顔が真っ白
- 後ろ姿ばかり描く
こうした描写が続くとき、
- 人との関わりに緊張している
- 気持ちを出すのが怖い
- 自分の感情を抑えている
可能性が考えられます。
④ 同じモチーフを何度も描く
家・道・雨・夜・囲い・壁などを繰り返し描く場合、
- 安心できる場所を探している
- 外の世界に不安がある
- 守られたい気持ち
が背景にあることがあります。
⑤ 線が弱い・消しゴム跡が多い
- 線が薄い
- 何度も描き直す
- 消しては描くを繰り返す
こうした描き方は、
- 失敗への不安
- 「これでいいのかな?」という迷い
- 評価を気にしている状態
を表していることがあります。
🔗子どもの筆圧が弱すぎる?
絵だけで決めつけないために
改めて大切なのは、
絵=心の診断結果ではないという視点です。
- 年齢・発達段階
- 最近の生活の変化
- 描いているときの様子
これらを重ねて見ていくことで、
初めて「今の状態」が立体的に見えてきます。
不安のサインに気づいたときの関わり方
問い詰めない声かけを
×「どうしてこんな絵なの?」
×「なんで暗いの?」
代わりに、
- 「今はこんな感じなんだね」
- 「この色、気になるな」
と、評価しない・決めつけない言葉を意識しましょう。
絵を直させない・変えさせない
「もっと明るく描こう」
「笑ってる顔にしてみたら?」
こうした言葉は、
「今の気持ちは受け入れてもらえない」
と感じさせてしまうことがあります。
まずは、そのまま受け止めることが安心につながります。
不安は「困っているサイン」
子どもの絵にあらわれる不安は、
- 甘えたい
- 気づいてほしい
- 安心したい
という、助けを求めるサインであることが多くあります。
絵を変えさせる必要はありません。
関わり方が変わると、絵は自然に変化していきます。
まとめ|不安を見つけるためではなく、安心につなげるために
子どもの絵にあらわれる「不安」は、
- 色
- 大きさ
- 配置
- 描き方
といった細かな部分に、そっと表れます。
大切なのは、
不安を見抜くことではなく、
安心への入り口に気づくこと。
このページが、
別記事「感情サイン一覧」とあわせて、
心配しすぎず、やさく向き合うためのヒントになれば幸いです。
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
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