「手が大きいのはどうして?」子どもが強調するパーツに隠れた秘密
「うちの子、絵を描くと手ばっかり大きいんだけど、これって大丈夫?」
そんな風に思ったこと、ありませんか?😊
実は子どもが絵の中で強調する“手”には、心の成長や願いが表れていることがあるんです。
たとえば、手がいつもより大きく描かれている場合、子どもが「自分の力をもっと発揮したい」「何かを掴みたい」と感じている可能性があります。今回は、子どもが特定のパーツを強調する理由や、その心理的な意味について解説します。さらに、手の描き方や指の動きに込められた心の表現についても探っていきます。
1. 子どもの絵に表れる心理とは?
子どもは、絵を通じて自分の大切な気持ちや考えを表現します。身体の一部(手、目、耳など)を大きく描くのは、特にその部分に関心がある、または大切に思っているというサインです。

2. なぜ子どもは「手」を大きく描くのか?
2-1. 行動力や自己表現の象徴(最近の成功体験、できたこと)
- 行動力の象徴
手は物をつかんだり動かしたりする力を表すので、手が大きく描かれると、子どもは「もっと自分の力を発揮したい」と感じているかもしれません。
*例えば、最近折り紙や絵を描いて褒められた経験があると、その成功体験が手に表れることがあります。
2-2. 親との関係や愛情の影響(手をつなぐ経験)
- 親とのふれあい
手をつなぐなど、親とのスキンシップが豊かな時期は、手が安心感や愛情の象徴として大きく描かれる傾向があります。
2-3. 手のポーズと感情のつながり(こぶし・開いた手・ピース)
- 描くときのポーズで気持ちを伝える
「ぐー」や「こぶし」で描かれた手は、子どもが強い意志や時には対抗心を感じていることを示す場合があります。一方、広げた手やピースサインは、喜びや解放感、周りとのつながりを表すことが多いです。

手の描き方と心理
手の形 | 心理的な意味 | イメージ |
---|---|---|
「ぐー」やこぶし | 意志の強さ・対抗心・達成感 | ![]() |
「パー」や広げた手 | 開放感・喜び・社交的 | ![]() |
「ピース」や指のポーズ | 自己表現・注目されたい・器用さ | ![]() |
お子さんが手をつないでる絵をよく描くのは、安心感や愛情をたくさん感じている証拠かもしれませんね。ほっこりします😊
子どもの絵って、改めて見ると色んな心理が表れていて面白いですよね!筆者自身、「みんな横並びで手をつなぐ」のが子どもの絵のあるあるだと思っていたのも、おそらくそれが安心できる構図だからなのかもしれません。
筆者は子ども時代、パーばっかり描いていまして。よく言えばのびのびした性格だったし、緊張感がなかったのか、それとも自由を求める気持ちが強かったのか、、、。みなさんも子どもの頃の自分を振り返ってみてください♪どんな手を描いてました?
年齢別・子どもの「手の描き方」の傾向
■ 3歳ごろ:シンプルな「棒」や「丸」だけで表現
- 特徴:顔から直接棒が生えたような「手無し人物」や、「手」は1本の線で表現されることが多い。
- 理由:身体のパーツの認識が曖昧で、手はまだ描く対象として認識されにくい。
- 例:顔から足が出ている「頭足人(とうそくじん)」がよく見られる。

■ 4歳ごろ:手の存在に気づき始める
- 特徴:「手」が意識され始め、手のひらのような丸と棒のような指を描くようになる。
- 表現例:「お団子に線が刺さっている」ような形。
- 傾向:本数はバラバラ(2~8本など)で、左右の手の描き分けも曖昧。
■ 5歳ごろ:指の本数や構造を理解しはじめる
- 特徴:5本の指を描こうとする意識が出てくる。左右の手の位置や向きも意識され始める。
- 表現例:「ぐー」や「ぱー」の違いが少しずつ絵に反映される。
- 補足:人物の動きやポーズもつけたがる時期。
■ 6歳ごろ以降:構造的な理解と観察力が向上
- 特徴:「親指は短くて内側にある」など、手の構造に気づくようになり、向きやジェスチャーも表現できる。
- 表現例:手を広げている絵や、手を振る動作などが見られる。
- 傾向:自分の手を見て模写する子も増える。
年齢ごとの傾向を把握することで、「今この子はどんなことに気づき始めているのか?」が見えてきます。絵は子どもの内面や発達の鏡。手の描き方ひとつをとっても、観察の視点が深まりますね。
3. 他の身体部位の強調との比較
└ 目・耳・口・足などとの違い
- 大きな目
子どもは目を大きく描くことで、世界への好奇心や感動を表現します。これは、たくさんのことを見て知りたいという強い気持ちの現れです。 - 大きな耳
耳が大きく描かれる場合は、周りの声に敏感で、誰かにしっかりと聞いてほしいという気持ちがあることを示すかもしれません。
子どもの絵に表れる心理
描かれるパーツ | 子どもの心理 |
---|---|
手が大きい | 行動力があり、何かをつかみたい・作りたい気持ちの表れ |
目が大きい | 好奇心旺盛で、たくさんのものを見たい |
耳が大きい | 周囲の声に敏感で、話を聞いてほしい |
口が大きい | おしゃべりが好きで、自分の気持ちを伝えたい |
鼻が大きい | においへの興味や、食べることが好きな可能性 |
体が小さい | 守られたい気持ちや、自信のなさ |
足が長い(大きい) | 運動が好き、遠くへ行きたいという願望 |
髪が細かい | おしゃれや美的感覚への関心が強い |
👀 他にもこんな発見が!
子どもの絵には、気持ちや性格がたくさん表れています♪「手が大きい!」以外にも、【ママやパパの描かれ方】【子どものお絵描き診断】【絵の大きさや色の心理】など、子どもの心理を読み解くシリーズを書いているので、ぜひチェックしてみてください😊✨
✅ 子どもが「手を大きく描く」ときの心理チェック
- 最近、達成感のある経験をした?
- 親とのふれあいが増えている時期?
- 絵の手がこぶし?パー?ピース? → 感情のヒントになるかも!
4. 親としてできるサポート方法
子どもの絵に現れるサインを理解し、無理に問い詰めず、子どもの気持ちを引き出す工夫が大切です。
4-1. 子どもの絵を否定せず、気持ちを引き出す声かけ
「どうして手が大きいの?」と直接聞くのではなく、「この手、すごく力強いね!何かをつかみたかったの?」など、子どもの気持ちを肯定する声掛けをしましょう。
🗣 こんな声かけがGood!
- 「この手で何をしてるの?すごく楽しそうだね!」
- 「こんなに大きな手、何かを守ってるのかな?」
- 「手が元気そうだね。どんな気持ちで描いたの?」
4-2. 自由な表現を尊重し、絵の時間を楽しむ工夫
技術的な指導よりも、子どもが自分の感じたことをそのまま描ける環境を作ることが、情緒の成長をサポートします。
4-3. 心配な場合の専門家への相談
もし、絵に極端な表現が多く見られ、子どもの情緒や行動に心配がある場合は、スクールカウンセラーや臨床心理士に相談することも検討しましょう。
5.絵を通じて子どもの心を育むアイデア
└ 親子で楽しむお絵描き・絵本紹介
- 一緒にお絵描きタイムを作る
親も一緒に絵を描き、「この手、もっと大きくしようかな!」と遊び心を加えることで、子どもとの会話が弾みます。 - 絵を使ったお話作り
「この大きな手の人は、どんなことをするのかな?」と質問しながら、お話を一緒に作ると、子どもの想像力が広がります。 - 絵本を参考にする
手や身体のパーツを強調した絵本を読むことで、子どもに新しい描き方や表現方法を見せるのもおすすめです。
🔗「子どもが大喜び!おすすめ絵本10選📚✨」
📖 絵本タイトル | ✋ テーマ | 📚 内容 |
---|---|---|
てぶくろがいっぱい | 🖐 手 | いろんな手ぶくろを通じて、手の違いや個性を楽しく学べる。 |
てのひら | 🖐 手 | 手のひらの動きや使い方をシンプルな視点で描いた作品。 |
あしにょきにょき | 🦶 足 | 足がどんどん伸びるユーモラスな展開が楽しい。 |
かお かお どんなかお | 😊 顔 | 顔のパーツと表情の変化を楽しく学べる。 |
あしがながくなっちゃった | 🦵 足 | もし足が伸びたら?という発想で楽しめる絵本。 |
あしにょきにょき:「足がどんどん伸びる」というシンプルだけど不思議な設定が、自由な発想で絵を描くきっかけになりそう。「じゃあ、手が伸びたら?」「耳がのびのびになったら?」なんて、子どもと一緒に想像を広げてみるのも面白そうですね😊
おわりに
子どもの絵に現れる「手」や「目」の強調には、そのときの感情や願望が隠れています。それを理解し、子どもの気持ちをくみ取ることで、より深い親子のコミュニケーションが生まれます。
📌 今日からできる!お子さんの絵を見たときの声かけ3ステップ
1️⃣ 「この絵、すごく面白いね!」とポジティブに反応する
2️⃣ 「どんな気持ちで描いたの?」と自然に質問する
3️⃣ 「〇〇が大きいのが素敵だね!」と気づきを伝える
手を大きく描くのも、ピースサインを描くのも、すべて子どもの心の表現の一つ。ぜひ、絵を通じて子どもの感情に寄り添いながら、楽しいお絵描き時間を過ごしてみてくださいね!
📢 子どものクリエイティブな才能を伸ばすヒントをもっと知りたい方へ!
🔗「子どもがずっと同じものを描くのはなぜ?」
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