子どもの絵の「食べ物」からわかる気持ち｜心理と心のサインを読み解くヒント

子どもの描いた「食べ物」──安心感と満たされたい気持ちのサインを読み解くガイド

食べ物は、子どもにとって「好きなものを描く」だけでなく、心の満足度や安心感の象徴になるモチーフです。山盛りの果物や大きなケーキは喜びや豊かさ、小さく控えめな食べ物は守りや慎重な心を表すこともあります。種類や大きさ、色づかいから、子どもの心の“おなか”がどれくらい満たされているのかが見えてきます。ここでは、「食べ物」の描き方を通して、子どもの心の栄養状態をやさしく読み取るヒントをご紹介します。

ワンポイント早見表

甘い物：ご褒美感・喜び・自己肯定感。
果物：自然な豊かさ・健康感・のびやかさ。
ごはんやパン：安定・日常の安心感。
量が多い：満足・安心・開放感。
量が少ない：控えめ・慎重・保守的な気持ち。
カラフルな盛り付け：活発さ・創造性。
モノトーンや淡い色：落ち着き・控えめな自己主張。

食べ物の種類（象徴する心のテーマ）

甘い物（ケーキ・アイスなど）：特別感やご褒美、喜びの象徴。
果物：健康・自然・新鮮さ。
ごはん・パン：日常の安定や安心。
珍しい料理：好奇心や冒険心。

量や大きさ（満足度のバロメーター）

大きく豊富に描く：充実感・安心・自己肯定感の高さ。
小さく控えめ：遠慮・慎重さ・保守的な気持ち。
お皿からはみ出すほど：開放感や衝動的なエネルギー。

色と盛りつけ（心の彩りと開放度）

カラフルで鮮やか：活動的・創造的・社交的な気分。
落ち着いた色合い：穏やか・安定・内向きな気持ち。
整然と並べる：秩序やルールを大切にする姿勢。
ランダムな配置：自由さや好奇心。

誰と食べているか（つながり欲求）

複数の人物と一緒：共有欲求・仲間意識・親しみ。
一人で食べている：自己充足・マイペース。
動物やキャラクターと食事：想像力や安心の世界。

年齢別の読み方

2〜3歳：形や色の組み合わせを楽しむ段階。心理的解釈は軽めに。
4〜5歳：好きな食べ物の選択に感情が反映されやすい。
6〜7歳：盛り付けや場面設定にも意味が出てくる。

観察のポイントと声かけ例

やさしく興味を向ける声かけ
　「このごちそう、誰と食べたい？」
　「このケーキ、どんな味かな？」
活動例
　- オリジナルメニュー作り：好きな料理を自由に描く
- 食べ物ストーリー：料理ができるまでの物語を描く

専門家相談の目安

長期間、食べ物の絵が極端に少ない・暗い色だけになる。
食べ物に不安や恐怖を示す表現が繰り返される。
実生活でも食事への関心や食欲に大きな変化が見られる。

まとめ

食べ物は、子どもの安心感や満足度を映すモチーフです。種類や量、色づかいから、心の満腹具合をやさしく読み取りましょう。

✏️ 子どもの絵でわかる心理シリーズ

シリーズ① 性格診断シリーズ② 家族の描き方シリーズ③ 色づかいシリーズ④ 同じ絵ばかりシリーズ⑤ 絵が小さい

性格診断

家族の描き方

色づかい

同じ絵ばかり

絵が小さい

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