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子どもの絵に現れる心の変化|顔や手が描かれない理由とは?
子どもの絵は、そのときの発達や心の状態が不思議なくらい表れるものです。
「どうして顔を描かないの?」
「手がないのは発達に問題があるの?」
――そんなふうに心配になった経験はありませんか?
実は、子どもの絵には発達段階で自然に表れる特徴と、心理的な背景が関わる場合の両方があります。
この記事では、元教諭として多くの子どもの絵を見てきた経験をもとに、親の気持ちに寄り添いながら「顔や手が描かれないときに注目したいポイント」を解説します。
「普通の発達なのか」「相談したほうがいいのか」を見分けるための安心材料として、ゆっくり読み進めてみてくださいね。
子どもの絵に顔が描かれないとき

よくある親の声
- 「顔を描かないから発達に遅れがあるのでは…」
- 「お友だちが顔を描いているのに、うちの子は丸だけ」
- 「表情がなくて気になる」
こうした不安の声はとても自然なことです。ですが、顔を描かない=問題がある、というわけではありません。
発達段階としての「顔」の描き方
3歳前後までは、顔を描くこと自体が難しい子もたくさんいます。
最初は「ぐるぐるの丸」や「点」から始まり、徐々に目や口が加わり、髪や鼻が登場していきます。
この過程で、一時的に「顔が省略される」ことは珍しくありません。
つまり、まだ描く力が育っていないだけというケースが大半です。
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心理的背景が関係していることも
一方で、ある程度の年齢(4~5歳以降)になっても顔を描かない場合には、心理的な要因が関わっていることがあります。
- 感情表現が苦手
笑顔や泣き顔を描くことが照れくさい、難しい、と感じる。 - 自己肯定感が低下している
「自分をどう描けばいいかわからない」という戸惑い。 - 人との関わりを避けたい気持ち
表情を描かないことで、距離をとろうとする。
こうした背景があるとき、絵には「顔がない」という形でサインが出ることがあります。
🔗「叱る」より「導く」へ。心理学でわかる子どもの自己肯定感を守る言葉
親ができる安心の声かけ
顔が描かれていない絵を見たとき、すぐに「どうして顔がないの?」と追及すると、子どもは戸惑ってしまうことがあります。
代わりに、こんな声かけをしてみましょう。

「今日はどんな気持ちのお顔かな?」
「にっこり笑った顔もかいてみる?」
「この子は何してるところ?」
子どもが自然に言葉や表情を広げていけるように、遊び感覚で誘うことが大切です。
親の安心チェックポイント
- 年齢に合った発達段階かどうかを見る
- 毎回必ず顔がないのか、それとも描くときもあるのかを確認する
- 他の遊びや生活で感情表現ができているかを合わせて観察する
もし「繰り返し顔が描かれない」「感情表現も乏しい」と感じたら、専門機関に相談するのも安心につながります。
子どもの絵に手が描かれないとき

親がまず感じる不安
- 「手を描かないのはおかしいの?」
- 「発達障害のサインじゃないか心配…」
- 「お友だちは手までしっかり描いているのに」
子どもの絵に手がないと、親としてはどうしても不安になりますよね。ですが、こちらも発達の過程でよくある現象なんです。
発達段階としての「手」の描き方
幼児が人物を描き始めると、まず「頭足人(とうそくじん)」と呼ばれる丸と足だけの絵が多く見られます。
このとき、手は省略されることがほとんどです。

- 3歳頃 → 顔+足(手がない)
- 4歳頃 → 顔+足+手(線で出てくる)
- 5歳以降 → 指や手のひらが表現される
つまり、3〜4歳ごろまで手が描かれないのは自然なことです。
🔗頭足人が描く未来!子どもの絵が成長記録になる理由 – itti-blog
心理的な背景がある場合
ただし、年齢が進んでも手を描かない場合には、心理的な要素が影響していることもあります。
- 「自分でやりたい」欲求との関係
子どもにとって手は「できること」を象徴する大切なパーツ。
手を大きく描く子は「自分でやりたい!」というエネルギーを表しているのに対し、逆に「手を描かない」場合は自己表現への自信が不足していることも。 - 不安や自信のなさ
「上手に描けないから省略する」という防御的な行動。 - 人との関わりへの距離感
手は「つながり」や「働きかけ」を象徴する部分。
関わりを避けたい気持ちがあると、あえて手を描かない子もいます。
🔗手だけ大きく描くのはなぜ?子どもの心を読み解く絵の見方 – itti-blog
親ができるサポート
手が描かれていない絵を見たとき、焦って「どうして手がないの?」と聞く必要はありません。
代わりに、こんな働きかけがおすすめです。
「この子は何をしてるの?」と聞いてみる
「ボールを持ってる手も描いてみる?」と遊びに発展させる
一緒に手形スタンプをして「手っていろんなことができるね」と楽しむ

遊びや体験を通して「手の大切さ」を伝えることが、自然に表現につながります。
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親の安心チェックリスト
- 年齢に応じて徐々に手が描かれるようになっているか?
- 指や道具を使った遊び(ブロック、粘土、積み木など)ができているか?
- 絵以外で手を使う活動に困難がないか?

もし「発達年齢に合っていない」「手を全く描かないのが続く」「手先の不器用さも目立つ」と感じる場合は、早めに相談しておくと安心です。
子どもの絵に顔のパーツが描かれないとき
親が気になる「顔の描き方」

子どもの絵を見ていると、
- 「目がない」
- 「口を描かない」
- 「鼻がずっと出てこない」
など、顔のパーツが抜けていることに気づくことがあります。
「感情表現ができていないのでは?」
「心の問題なのかな?」と心配になる親御さんも多いですが、実はこれも発達の流れに沿った自然なステップであることが多いんです。
発達段階でのパーツの出方
顔のパーツは、一度にすべて揃うのではなく、少しずつ増えていきます。

- 2〜3歳:ぐるぐるの丸に点(=目)
- 3歳頃:目と口が登場する
- 4歳頃:髪や耳なども描き足される
- 5歳以降:鼻やまつげ、眉など細かい表現が加わる
つまり「鼻がない」「口が省略される」といった絵も、描く順番や関心の強さによるもので、必ずしも問題ではありません。
心理的背景が見える場合
ただし、年齢に比べていつまでも特定のパーツを描かない場合には、心理的な要因が関わっていることもあります。
- 目を描かない場合
「見られたくない」「恥ずかしい」といった感情の表れ。対人関係に距離を取りたい気持ちが出ることも。 - 口を描かない場合
「言いたいことを我慢している」「表現するのが苦手」というサイン。家庭や園・学校での人間関係に注目するのも大切です。 - 鼻を描かない場合
単純に「描きにくいパーツ」として省略されやすいのですが、長期間にわたり全く出てこない場合は、自己イメージや身体認識の未発達が背景にあることも。
🔗自画像を描かない理由は心の成長!子どもが自分の顔を描きたがらない心理
親ができる声かけと工夫
顔のパーツが気になるときには、「なんで描かないの?」ではなく、描きたくなるきっかけを用意することがおすすめです。
- 「今日はどんなお顔にする?」と表情をテーマにする
- 鏡を一緒に見ながら「目はどんな形かな?」「口はどんな色かな?」と観察する
- 絵本やシール遊びで「顔を完成させる」活動を取り入れる
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こうすることで「顔のパーツを描く=楽しい」と感じられるようになります。
親の安心チェックリスト
- パーツが出てこないのは「一時的」か「いつも」か?
- 年齢相応に描けている部分はあるか?
- 絵以外(会話・ごっこ遊び)で表情や感情を表せているか?
もし「感情表現も乏しい」と感じたら、発達相談をしてみると安心です。
子どもの絵で顔やパーツが強調されるとき
親が気になる絵の特徴
子どもの絵を見ていて、こんなふうに思ったことはありませんか?
- 「顔が体よりもずっと大きい」
- 「目だけがとても大きく描かれている」
- 「口ばかり強調していて不思議」
一見すると「バランスがおかしい」と感じるかもしれませんが、これにも発達的な理由と心理的な意味の両方があります。
発達段階での「顔の強調」
幼児期の絵は、描きやすく、印象に残っている部分からどんどん大きくなります。
- 3〜4歳頃:頭が大きく、体は小さくなりがち(頭足人の名残)
- 4〜5歳頃:顔のパーツが出揃ってくるが、大きさはまだアンバランス
- 6歳以降:全体のバランスが少しずつ整う
つまり「顔が大きい」「パーツが極端に目立つ」というのは、未熟さの表れで自然なステップでもあります。
心理的な背景が表れることも
一方で、特定のパーツを極端に大きく描く場合には、心理的なサインが込められていることもあります。
- 目が大きい場合
「よく見たい」「注目してほしい」という欲求の表れ。逆に「見られていることへの敏感さ」も関係することがあります。 - 口が大きい場合
「たくさん話したい」「もっと表現したい」気持ちの反映。反対に「言いたいことが言えない」もやもやを、大きな口で補っている場合も。 - 顔が体よりも大きい場合
「自分の存在感をアピールしたい」という気持ちや、「頭でっかち(考えが先走る)」な性格の特徴が表れることも。
親ができる関わり方
顔やパーツの強調に気づいたときは、「変な絵」と感じるのではなく、子どもの気持ちを受け止めるきっかけにしてみましょう。
「大きな目だね!何を見ているのかな?」
「お口が元気!どんなお話をしているの?」
「この子はどんな気持ちなんだろうね?」
子どもが絵を通して表した「伝えたい気持ち」を受け止めることで、安心して表現を広げられるようになります。
親の安心チェックリスト
- 強調するパーツが毎回同じか、それとも時々か?
- 遊びや会話の中でも、その特徴が表れているか?
- 生活全体で困りごとがあるか?(言葉・人間関係・自信など)
もし「極端に同じパーツばかり強調する」「生活面でも不安が見える」という場合には、絵を手がかりに相談につなげるのも安心です。
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まとめ|子どもの絵に顔や手が描かれないときの見方
子どもの絵は、発達の段階やそのときの心の状態がダイレクトに表れる、不思議で奥深いものです。
「顔を描かない」「手が省略されている」「目や口などのパーツが出てこない」「逆に目や口ばかり大きい」――。こうした特徴は、決して珍しいことではありません。
発達段階として自然なケース
- 3〜4歳までは顔や手が描かれないことがよくある
- パーツは少しずつ増えていく(目→口→耳→鼻…)
- 顔が大きい・パーツがアンバランスなのも成長途中の特徴
多くの場合は「まだ描く力が育っていないだけ」で、心配はいりません。
心理的な背景が表れるケース
一方で、ある程度の年齢になっても同じ特徴が続く場合には、心理的なサインの可能性もあります。
- 顔を描かない → 感情表現の難しさ、自己肯定感の低下、人との関わりを避けたい気持ち
- 手を描かない → 自信のなさ、関わりを避けたい気持ち、自己表現の抑制
- 目を描かない → 見られることが恥ずかしい、距離をとりたい
- 口を強調する → たくさん話したい、表現したい気持ち、逆に言えないもやもや
- 顔が大きい → 自分の存在をアピールしたい気持ち
親ができる安心サポート
- 「どうして描かないの?」ではなく「今日はどんなお顔?」とやさしく声かけ
- 鏡を見て顔を観察する、シール遊びや手形遊びなどで自然に表現を広げる
- 子どもの絵を受け止めて「この子はどんな気持ち?」と気持ちを想像してあげる
チェックリストで安心を
✅年齢に合った描き方かどうか?
✅いつも同じ特徴が出ているか?一時的か?
✅絵以外の生活や遊びで感情・手の使い方が表れているか?
もし「繰り返し顔や手を描かない」「感情表現や対人面でも心配がある」と感じたら、専門機関に相談してみるのも安心につながります。
子どもの絵は、発達の道筋をたどる“成長の記録”であり、心のサインでもあります。
「変だから心配」ではなく、「どんな気持ちが隠れているんだろう?」と温かいまなざしで見守ることが、子どもの安心と成長を支える大切なポイントです。
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