
子どもの絵の“太陽の位置”でわかる心理|先生が教える安心の読み解き方
著者:ITTI
更新日:2025-09-18
読了目安:5分
子どもの絵の「太陽の位置」でわかる心理とは?
「太陽が左のほうにあるけど、これって大丈夫?」
朝、子どもの絵を見て不安になったことはありませんか?
実は、太陽の位置には子どもの“今の心の天気”が表れることがあるんです。
左上にあったり、右上にあったり、真ん中にぽつんと描かれていたり。その位置には、実は子どもの心理が反映されていることがあるんです。
「えっ、そんなことまでわかるの?」と思うかもしれませんが、私は教員時代に多くの子どもの絵を見てきました。絵は言葉にできない心のサインを伝えてくれることが多いんです。この記事では、子どもが描く「太陽の位置」から、どんな気持ちが読み取れるのかをわかりやすくお話しします。

太陽の位置ごとの意味|右上・左上・真ん中に描く子の気持ち
子どもの絵における太陽の位置は、まるで心の天気予報のようです。

実は、太陽の位置や形、色が、子どもの気持ちを反映していることがあるんです。以下の簡単な早見表で、太陽がどこに描かれているかをチェックしてみましょう。
☀️ ワンポイント早見表(まずはここだけ✓)
- ✅ 右上に大きく明るい太陽: 元気・自己肯定感が高め。表現が積極的。
- ✅ 左上/左下に寄せる太陽: 一時的な疲れ・不安・エネルギー控えめのサインのことがある。
- ✅ 真ん中にぽつんと描く太陽: 自分中心の世界、または心の拠り所を強調している場合あり(年齢による)。
- ✅ 細かい線やギザギザ、暗い色の太陽: イライラ・不安・落ち込みの表現のことがある。
- ✅ にこにこの顔つきの太陽: 安定感・安心感の表れ。
- ✅ 太陽が小さい/省略されている: その時の興味が別に向いているか、感情の表出が抑えられている場合あり。
※これはあくまで “目安” です。変化の頻度や他の絵の要素(人物の大きさ・色使い・場面設定)と合わせて読みましょう。
この表を参考に、太陽の位置や色、形が示す意味を読み解いてみましょう。
太陽の位置に隠れた子どもの気持ち

右上の太陽は“快晴”、左下は“くもり”かも?

右上の太陽は「快晴」
右上に描かれた太陽は、子どもの気持ちが明るく元気で、自己肯定感が高いことを示唆します。積極的に自分を表現したいという気持ちが現れているかもしれません。
左下や左上に寄せる太陽は「くもり」かも?
左下や左上に描かれた太陽は、子どもが一時的に疲れていたり、エネルギーが少なかったり、あるいは不安を感じている可能性があります。
真ん中にぽつんと描かれた太陽は「自分中心」
真ん中にぽつんと描かれる太陽は、心の拠り所として自分の世界が強調されているサインです。特に年齢が小さい子どもに見られることが多いです。
太陽を黒・赤・オレンジで描くときの心理サイン

- 明るい黄色・オレンジ:一般にポジティブ。
- 赤:エネルギーや強い感情(興奮/怒り)を表すことがある。
- 黒・灰色・茶色:沈んだ気持ち、不安、憂鬱さの表現になり得る(ただし色の好みや画材選択の影響もある)。
- 多色・混色:心がザワザワしているときや、複雑な気持ちのときに出やすい。
太陽の“顔や線”の違いが示す感情の変化

- にこにこ顔:親や周囲との良好な関係のサイン。
- ギザギザ・細かい線がびっしり:緊張・不安の表現。
- 放射線が多い(光が強調):自己主張や元気さの現れ。逆に放射線がほとんどないと、エネルギーが控えめなことがある。
子どもが描いた絵を見ると、つい心が温かくなりますよね。色や形、そしてその配置に、子どもなりの気持ちがたくさん詰まっています。
絵を描くのが大好きなお子さんへ。道具にもこだわってみるなら、例えば、
48色もあって、子どもが好きな色を選びやすいんです。洗えるタイプだから、汚れも気にならないので安心して使えますよ。
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年齢別・発達段階で変わる太陽の描き方と心理
子どもが描く絵は、年齢によって変化します。例えば、年齢が低い頃は太陽が自分中心に描かれることが多く、成長とともに太陽の描き方が変わります。年齢に合わせた絵の傾向を知ることで、子どもの気持ちをより深く理解できます。
❓ よくある質問(Q&A)
Q1:子どもが描く絵に血や包丁など怖いものが出てきました。これは大丈夫でしょうか?
A:急にこういった絵を描くことがありますが、多くの場合は一時的な興味や周囲の影響です。「頻度」「一貫性」「他の行動」と合わせて観察しましょう。必要であれば、絵について優しく話を聞くことが大切です。
Q2:太陽が小さい、または描かれていないのですが、心配ですか?
A:太陽の大きさや位置は、そのときの興味や気持ちを反映することがあります。描かれていなくても、他の絵や行動から子どもの気持ちを確認しましょう。
Q3:絵の色使いが暗く、黒や灰色ばかりです。どう接すればいいですか?
A:黒や灰色の多用は、一時的な気持ちや不安を表している場合があります。焦らず、まずは絵について話を聞くことから始め、安心感を与える声かけを心がけましょう。
Q4:絵の中の人物の大きさが極端に違います。意味はありますか?
A:人物の大きさは、子どもの心理的距離や安心感を表すことが多いです。大きく描かれている人は信頼や安心の対象、小さい人は心理的距離がある場合があります。
Q5:どのタイミングで専門家に相談すべきでしょうか?
A:絵だけで判断せず、長期間の変化や行動の変化がある場合は相談を検討してください。特に不安が続いたり、日常生活に影響が出ている場合は早めの相談が安心です。
「本当に心配?」を見分けるチェックリスト(親・先生向け)
観察するときは以下をセットで見ると判断しやすくなります。
- 頻度:いつも同じ傾向か、一時的か(例:急に変わったのは1回だけか、数週間続いているか)。
- 一貫性:他の絵(家族画・学校の絵)や行動(睡眠・食欲・友だち関係)と一致しているか。
- 文脈:その日何があったか(運動会後・発表会前・家庭での変化など)。
- 年齢との照合:発達段階で期待される描き方かどうか。
- 付き添い観察:描きながら話しかけたときの反応(素直に話すか、避けるか)。
「頻度が高い + 他でも変化がある」なら要注意度アップ。
子どもの絵から気持ちを感じたときの声かけ・関わり方
子どもが描いた絵を通じて、心のサインを理解したら、優しく声をかけてあげましょう。例えば、「今日はどうして太陽を真ん中に描いたの?」と聞いて、子どもが気持ちを話しやすくなるようにサポートします。絵を描きながら一緒に話を作ることで、子どもは自分の気持ちを言葉にする力を育んでいきます。
さいごに
子どもの描く太陽は、位置・色・形に小さな心のサインが隠れていることがあります。ですが一枚の絵だけで結論を出さず、『頻度』『他の様子』『年齢』と合わせて見てください。気づいたらやさしく声をかけ、一緒に描いたりお話を作ることで、子どもは自分の気持ちを言葉にしていきます。
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