
子どもの絵には、まだ言葉にならない“心の声”が表れることがあります。
「この絵、前となんだか違うな…」 「黒ばかりでちょっと怖い印象、これって大丈夫?」
そんなふうに、子どもの絵を見てふと不安になったことはありませんか?
この記事では、
- 子どもの絵からわかる心理のサイン
- 発達心理学やアートセラピーの視点
- 親として気づけるポイントと声かけ例
を、元教諭としての経験もふまえて、わかりやすくお伝えします。
夜、スマホを片手に「ちょっと気になるな」と検索してきてくれたあなたが、 読み終わるころには「大丈夫、ちゃんと見てあげればいいんだ」と、 少し安心して眠れますように。

子どもの絵に現れる“こころ”とは?
子どもの絵には、気分・安心感・ストレスなど、 そのときの心理状態がダイレクトに映し出されます。
たとえば:
- 家族の絵にパパがいない → 「寂しい」「もっと関わってほしい」
- いつも笑顔だったキャラが怒っている → 「不満」や「イライラ」がある
- 人物が小さく、背景ばかり描いている → 「自信のなさ」や「不安」
もちろん、これらは“すべてが問題のサイン”というわけではありません。
大切なのは、絵を通じて「子どもが今どんな気持ちでいるか」に、 そっと目を向けること。

【Q&A】よくある子どもの絵と心理のサイン
Q. 黒い絵ばかり描く子は大丈夫?
A. 黒=ネガティブとは限りません。 集中しているときや、自分の中に強いエネルギーを感じているときにも、黒は選ばれます。
ただし、こんな変化が見られたときは少し気にかけて:
- 明るい色を使わなくなった
- 同じモチーフばかり描く
そんなときは「何かあったの?」ではなく、 「最近どう?元気?」「この絵、なんだか力強いね」と、 さりげなく話すきっかけにしてみてください。
観察ポイント | 具体例 |
---|---|
色使い | 明るい色:ポジティブな感情 / 暗い色:不安や恐れ |
構図や配置 | 自分が小さく描かれている:孤立感 / 大きく描かれている:自信過剰 |
描く対象の繰り返し | 戦いのシーン:内面的な葛藤やストレス |
ディテールのこだわり | 特定の細部に集中:執着や強い関心 |
🔗「子どもの絵に隠されたサインとは?発達・感情・才能の見分け方を読む」
Q. 子どもの絵が急に変わったとき、どう気づけばいい?
A. ポイントは“変化”に気づくこと。
- 色の変化(明るい→暗い)
- モチーフの変化(人物→無機質なもの)
- 絵のサイズや配置(小さくなった・端に寄る)
「いつもよりちょっと違うかも?」と気づけるのは、 日々子どもを見ている親だからこそ。
色使いで見られる子どもの心理的な特徴
子どもがよく使う色には、心理学的な意味があるとされています。ただし、単純に「赤を使う子は怒りっぽい」と決めつけるのではなく、絵の内容や普段の様子とあわせて考えることが大切です。
📖 「子どもの絵から心理を読み解く方法」をもっと知りたい方はこちら! ▶ 色彩心理学から見る子供の絵:色の選択が示す心のサインを読む
色 | 心理的な特徴 |
---|---|
赤 | エネルギッシュ、自己主張が強い。怒りや興奮を表すことも。 |
青 | 落ち着き、冷静さ、思慮深さを表す。 |
黄 | 明るさ、好奇心、創造性の表れ。 |
緑 | 安心感、バランス、協調性を示すことが多い。 |
黒 | 自己探求、強い感情の表れ。必ずしもネガティブな意味ではなく、集中力やこだわりを示すことも。 |
Q. 「赤ばかり使う子どもは怒りっぽい?」
A. 一概には言えません。赤はエネルギーや情熱を表す色であり、元気いっぱいの子どもが好むこともあります。ただし、最近イライラすることが多い、怒りを爆発させやすいといった様子があるなら、ストレスのサインかもしれません。
🔗「紫や青ばかり使う子どもは何を考えているの?色から探る気持ちのヒント」
声かけのヒント:「分析」より「寄り添い」
子どもの絵に対して、つい分析や評価をしてしまいがちですが、 子どもが求めているのは「共感」や「安心」かもしれません。
「どうしてこんな絵を描いたの?」ではなく、
- 「この色、元気いっぱいって感じがするね」
- 「このお顔、どんな気持ちで描いたのかな?面白いね」
と、絵をきっかけに“会話を楽しむ”ことが大切です。
絵は、心を映すキャンバス。 でも、それを読み解くことよりも、 「あなたの描いたものに興味があるよ」という姿勢の方が、 子どもにはずっと響きます。
絵を通じて、子どもともっとつながろう
子どもは言葉で感情をうまく伝えられないことも多いもの。
でも絵のなかには、その子の“今”がたくさん詰まっています。
- 絵を見て、親が「感じてみる」
- 少しの変化に「気づいてあげる」
- 親が「安心して受け止める」
そんな毎日の中で、 「わかってもらえた」という安心感が、 子どもの心をしっかり育ててくれます。
今後、こんなテーマもお届け予定です
- 兄弟が生まれたときに現れる絵の変化
- 入園・転校・進学など、環境の変化と絵の関係
- 苦手な先生や友達と出会ったときのサイン
「こんなとき、どう受け止めたらいいの?」 という場面別の声かけ例や寄り添い方も、シリーズでご紹介していく予定です。
気になるテーマがあれば、ぜひ教えてくださいね。
🌙 おやすみ前のひとこと
「子どもの絵は、子どもの声。うまく話せないときほど、絵がそっと気持ちを伝えてくれます。
今夜、ちょっとだけ子どもの絵を見返してみたら、 思いがけない“こころ”に出会えるかもしれませんね。」
🎯 このブログで伝えたいこと
- 子どもの絵は“心の鏡”
- 「怖い」「変?」と思っても、まずは安心して見守ろう
- 気づく力は、親だからこそ持っている
子どもが描く絵を、 一緒に、大切にしていけたらいいですね。
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