
「子どもが火事の絵を描いた」「包丁を持った絵や泣いてる絵を描いた」「お母さんがいない家族の絵を描いた」──。
そんな絵を見て、「うちの子、何か心の問題があるのでは?」「心理的に危ない状態?」と不安になる親御さんも多いかもしれません。
でも、子どもが描くちょっと“危ない”印象の絵には、実は深い意味や成長のサインが隠れていることもあります。
この記事では、火事・包丁・泣いている・お母さんが大きい・いないなど、子どもの“気になる絵”に込められた心理と、親の対応方法についてわかりやすく解説します。

1. 子どもが火事や“危ない”絵を描く心理とは
怖い経験や印象的な出来事を絵で表現することで、自分の中で整理しようとすることはよくあります。特に ニュースや絵本、アニメなどで火事のシーンを見た後 に描く場合、それが「怖かった」「びっくりした」という気持ちの表れかもしれません。
また、火や炎は 感情の象徴 になることもあり、怒りやストレスを無意識に表現している可能性もあります。例えば、最近 イライラすることがあったり、我慢していることがある場合、火事の絵を描くことで発散していることも。
火事の絵を描く心理
- 強い印象や恐怖心の整理:ニュースや絵本で見た火事の場面が印象的で、その怖さや不安を整理するために描くことがあります。
- ストレスや怒りの発散:「心がモヤモヤする」「うまく言えない感情がある」時、子どもは火や炎でそれを表すことがあります。
- かっこいい・面白いから:特に男の子に多く、「消防車」「火を消すヒーロー」的な憧れから描いていることも。
包丁や武器の絵を描く心理
- 自己主張・強さの象徴:包丁などの“危険なもの”を描くことで「自分も強くなりたい」「自分を守りたい」という気持ちが表れることもあります。
子どもが血の絵を描くのは大丈夫?心理と親の対応を解説! – itti-blog
泣いている絵を描く心理
- 感情を吐き出したい:「悲しい」「寂しい」「怒っている」など、心の中の強い感情を絵で出そうとしている場合があります。
要注意!子どもの絵が伝える心理サインとは? – itti-blog
お母さんが大きすぎる・いない家族の絵
- 依存・不安・寂しさのサイン:「お母さんがいない」「お母さんがとても大きい」などの家族の絵は、家庭の中での心理的な距離や関係性を表していることがあります。
お母さんが一番大きい!?子どもの家族の絵でわかる心理とは – itti-blog
子どもが残酷な絵を描く心理一覧
心理状態・理由 | 説明 |
---|---|
感情の発散 | 言葉で表現できない怒り・不安・恐怖・悲しみを、絵で発散している。 |
強い衝撃を受けた出来事 | ニュース・映画・現実の出来事でショックを受け、その恐怖や驚きを絵で表している。 |
暴力や攻撃的な行動の模倣 | 家庭・学校・メディアで見た暴力的なシーンを真似て描くことがある。 |
感情の理解とコントロール | 怖いものや怒りを描くことで、気持ちを整理し、心理的にコントロールしようとしている。 |
不安やストレスの表れ | 家庭や学校の環境変化(親の離婚・引っ越しなど)によるストレスが絵に反映される。 |
注意を引きたい | 大人に気にかけてほしくて、あえて過激な絵を描くことがある。 |
想像力の発揮 | 戦いや冒険が好きで、創造力豊かな子どもが刺激的なシーンを描くこともある。 |
心理的な不安定さや問題 | 極端に残酷な絵が続く場合、心の奥に深い不安や問題がある可能性も。専門家の相談が必要なこともある。 |
ちょっと気になる絵の例とその心理
- 黒いぐるぐるや塗りつぶしをよく描く(気持ちがモヤモヤしている、イライラしている)
- 火事・爆発・炎の絵を描く(恐怖心やストレスの発散、憧れ)
- 泣いている顔ばかり描く(悲しみや寂しさの表れ)
- 家族の一部がいない絵を描く(その人への気持ちや関係性を反映)
- 自分が小さく描かれている(自信のなさや不安)
- 武器や戦いの絵ばかり描く(エネルギーが有り余っている、ストレス発散)
- ぐちゃぐちゃの迷路や道が続く絵を描く(考えごとが多い、気持ちが整理できていない)
- 一人ぼっちの絵をよく描く(孤独感や不安感)
- 繰り返し同じキャラクターやモチーフを描く(強い憧れ・安心感を求めている)
気をつけるポイント
- 1回だけなら気にしすぎなくてOK! たまたま描いたものの可能性大。
- 繰り返し同じようなテーマを描く場合は、気持ちを探るチャンス!
- 「最近何かあった?」とさりげなく話を聞いてみるのも◎
子どもの絵は、心の中を映す鏡かも…?
気になるときは、 「この絵、どんなお話?」 と聞いてみると、思わぬ本音が出てくることもありますよお子さんの絵、気になるものはありましたか?
2. 親がとるべき対応方法
絵の意味を一緒に探ってみる
「この子はなぜこんな絵を描いたんだろう?」と心配になるかもしれませんが、まずは「どんなお話なの?」と優しく声をかけてみてください。
NGフレーズに注意!
- 「そんな絵、怖いからやめて」→ ✕
- 「どうしてそんな残酷なこと描くの?」→ ✕
代わりにこんな言葉を心がけてみましょう:
- 「この子はどうしたのかな?悲しかったのかな?」
- 「お母さんがいないのは寂しい気持ちがあるのかな?」
感情を受け止めることが最優先
「絵=そのまま問題行動」と決めつけず、その背景にある感情や出来事に目を向けましょう。絵は子どもからの“こころの手紙”です。
必要があれば専門機関に相談を
もし子どもが繰り返し不安を感じていたり、日常生活にも影響が出ている場合は、保育士・心理士・スクールカウンセラーなどに相談してみましょう。
3. 心の整理を助ける遊び・絵本の紹介
遊びで感情表現をサポート
- お絵描き・ぬりえ:自由に表現できるツールとして、子どもが感情を出しやすくなります。
- ごっこ遊び:悲しい役・怒ってる役などになりきって気持ちを出すことができる。
共感力を育てる絵本
- 『わたしのワンピース』(西巻茅子):自己表現や自由な想像がテーマ。
- 『おこだでませんように』(くすのきしげのり):叱られてばかりの子の心を描く名作。
- 『ママがおばけになっちゃった!』(のぶみ):死や別れ、不安の気持ちを丁寧に描いています。
まとめ:子どもの絵は“心の声”
子どもが描く絵には、大人では気づけない小さなサインが込められていることがあります。
火事・包丁・泣いている・家族がいない──一見すると「危ない」「病んでる?」と感じる絵も、実は「助けてほしい」「聞いてほしい」というSOSかもしれません。家族の絵を描くときの心理|子どもの気持ちを読み解くヒント
親として大切なのは、その声に寄り添い、子どもが安心して話せる環境をつくること。絵は、子どものこころを映す鏡なのです。
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