
「顔しか描かないんですけど、これって大丈夫ですか…?」
子どもの絵に関するお悩みで、元・教諭としてよく聞かれたのがこの質問でした。
実は、3歳から4歳の間の“絵の変化”には、子どもの心や発達がぎゅっと詰まっているんです。
今回は、ぐるぐる線から「頭足人間」、そして背景のある絵に変わっていく流れをもとに、年齢別の絵の特徴と見守り方についてお話しします。
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◆ 3〜4歳で見られる“絵の変化”と発達段階
子ども 絵 発達には、段階があります。 特にこの時期は、こんな風に進んでいくことが多いです:
🔸1. ぐるぐる線(なぐり描き)
2〜3歳ごろ。手の動きや力加減を楽しみながら、表現の土台が育つ大切な時期です。
🔸2. 頭足人間
3歳ごろ。顔から直接手足が生えたような絵が出てきます。これは、「人=顔」という子どもなりの認識のあらわれで、自分や大好きな人の印象が強く残っている証拠です。
🔸3. パーツが増える・体ができる
4歳になると、顔と胴体が分かれ、手や足、指、服などのパーツが加わっていきます。
🔸4. 背景・空・周囲の人や物の登場
4歳後半〜5歳には、空・太陽・花・おうちなど、絵の中に“世界”が広がっていきます。
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◆ 「顔ばっかり…」は個性の途中
「うちの子、絵に人しか描かないんです」
「年長さんなのにまだ背景がないんですけど…」
よくある相談ですが、それは“まだ”の段階なだけ。
子どもたちはそれぞれ、絵の成長タイミングが違います。早く背景を描く子もいれば、じっくり“顔の世界”を探究する子も。
実際に、私が見てきた中では:
- 年少の1年間ずっと「顔+足」だけだった子
- 5歳目前で、突然空や道を描き出した子
- 線しか描かなかったのに、「ママ描いたよ」と急に伝えてくれた子
それぞれ違って、それぞれの“今”がありました。
◆ 絵に込められた「こころ」を見つめてみよう
子どもが夢中で絵を描いているとき。
その時間って、実は小さな瞑想のようなものかもしれません。
「なんとなく描いてる」のではなく、
心の中をそっと紙の上に出している感じ。
だからこそ、完成度や上手さじゃなくて、
“描こうとした気持ち”を受けとめてほしいなと思うのです。
「これ、ママかな?」
「うわ〜この色、おもしろいね!」
そんな声かけが、“自分の表現っていいんだ”という自信につながっていきます。

◆ 絵を通して「子どもの気持ち」に寄り添うには?
否定や修正のアドバイスより、
「観察したこと」「感じたこと」に注目する声かけがおすすめ。
- ❌「もっと背景も描いたら?」
- ⭕
「この目、よく見て描いたね!」
「このぐるぐる、スピード速かった?」
そんなふうに寄り添うことで、
描くことが“楽しい”になり、絵を通してのびのび自己表現していけるんです。
◆ おわりに:成長の“軌跡”として絵を楽しもう
「子ども 絵の成長 見守り方」って、正解がないからこそ迷いますよね。
でも、今しか描けない絵って、本当にあるんです。
「顔ばっかり」でも、「背景がない」でも、
そこにはその子の“世界”がちゃんと詰まっている。
だからこそ、親としては、
「変わっていくこと」よりも「今ここにあるもの」を
宝物のように見てあげられたらいいなって思います。
ふとした瞬間に、「こんな絵、前は描いてなかったなあ」って気づく日が来ますから。
その日まで、焦らず、ゆっくり、一緒に楽しんでくださいね。
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1 thought on “ぐるぐる線から人の顔へ。3歳→4歳で見える“絵の発達段階””