― 小学生の絵にひそむ、心のメッセージ ―
「最近うちの子、絵にお友達を全然描かなくて…」
「ひとりで遊んでるのかな、仲良しの子いないのかな…?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
でも、ちょっと待って。
“お友達を描かない”=友だちがいない、関係がうまくいっていないとは限らないんです。
それどころか、そこには子どもなりの気持ちや心の成長がちゃんと表れているかもしれません。
今回は元教員の視点から、子どもの心理と親のやさしい関わり方について、
ゆっくりお話ししていきますね。
🧒 お友達を描かないのは、悪いことじゃない
まず、大前提として伝えたいのは
絵にお友達がいないからといって、それだけで心配する必要はないということ。
子どもにとって絵は、自分の世界を表す“もうひとつのことば”です。
「今はひとり遊びが楽しい時期」かもしれないし、
「描きたいものがはっきり決まっている」だけかもしれない。
それってむしろ、自分の内側に目を向けている時期なんです。
🔗“じぶんだけ”の絵を描く理由。自己中?それとも自信? – itti-blog
🌱 小学生時代、お友達との関係はこんなふうに変わっていく
お友達との関わり方は、学年とともに少しずつ変化していきます。
この変化には、子どもの心の発達段階が大きく関係しています。
- 1年生ごろ:「お友達=その場にいる存在」。誰と遊ぶかはあまり気にせず、その日一緒にいた子と遊ぶことが多いです。
- 2年生ごろ〜:「誰と一緒にいたいか」がはっきりしてくる時期。特別なお友達ができたりします。
- 3〜4年生:心のつながりが育ち始め、「この子とは安心できる」「この子とはちょっと合わない」など、関係性に奥行きが出てきます。
- 5年生以降:「グループ」「空気」「自分がどう見られているか」が気になりはじめ、距離感を取ることも。
つまり、「お友達を描かない」のは、
“まだ描かない”段階にいるだけだったり、
“描くのがちょっとむずかしい”人間関係の途中だったりするんです。

✏️ それでも気になるとき、親ができること
とはいえ、絵にずっとお友達が出てこなかったり、
「学校で誰と遊んだの?」と聞いても曖昧な返事ばかりだったりすると、
親としてはやっぱり少し心配になりますよね。
そんなときに大切なのは、そっと気づいてあげること。
- 「今は“ひとり”の時間を楽しんでいるのかも」
- 「絵で誰かを描くのって、実はちょっと勇気がいることだよね」
- 「お友達のこと、頭の中では大切にしてるのかもしれないね」
こんなふうに、表に出てこない“その子の気持ち”に寄り添う姿勢が、
子どもにとっては何より安心につながります。
🔗【子どもの心理】なぜ共感できる子に育つ?共感力を伸ばす10の習慣 – itti-blog
🍀 新しい環境でお友達がまだできないときは?
入園・入学・転校など、新しい場所に飛び込んだばかりの時期。
「まだお友達できないみたいで…」という声もよく聞きます。
でも、無理に「声かけてごらん!」と促さなくて大丈夫。
子どもには自分のペースがあります。
親にできるのは、
「話しかけるのって、ちょっとドキドキするよね」
「まだ慣れてないだけだよ、ゆっくりでいいんだよ」
そんなふうに、“今のままでいい”という安心を伝えること。
そのあたたかさが、やがて「ちょっと話してみようかな」の一歩につながっていきます。
🌸 絵に表れるのは、子どもなりの心の地図
子どもは、自分の気持ちをぜんぶ言葉で説明できるわけではありません。
でも、絵にはその時その時の“心の地図”が、ちゃんと描かれているんです。
「お友達を描かない子」にも、
ちゃんとその子なりの気持ちがあります。
焦らず、決めつけず、ただその絵を一緒に眺める時間を大切にしてみてくださいね。
☕ おわりに:気づいたあなたのまなざしが、もう愛情
このブログを読んでくれたあなたは、
「うちの子、今どんな気持ちなんだろう?」と
子どもの心にそっと寄り添いたいと思っている人です。
そんなあたたかなまなざしこそが、
子どもにとって一番の安心です。
今日も子どもの描いた絵に、
そっと目を向けてみてくださいね。
きっと、その子らしい“心の声”が聞こえてきますよ。
関連記事もどうぞ♪
「ママばかり描く心理」
共感力はいつ育つ?年齢別の関わり方と声かけのコツ
✅ほかにも育児に役立つヒントが満載!絵だから直感的にわかる
『絵でわかる子どもの心理シリーズ』お母さんが一番大きく描かれるのはなぜ?
✨ 子どものアート活動に興味がある方へ! ✨
「絵がうまい子の特徴と伸ばし方」や「自由な造形活動が絵の上達につながる理由」など、気になるテーマを詳しく解説!
また、発達段階ごとの絵の変化や、よく使う色からわかる子どもの性格についても紹介しています。
🎨 子どものクリエイティブな才能を伸ばしたい方へ!
📌 「子どもが同じものを描き続けるのはなぜ?」
📌 「子どもの絵に隠されたサインとは?発達・感情・才能の見分け方」
📌 「子どもの創造力を伸ばす5つの方法」
📌 「得意を伸ばす親の関わり方」
お子さんの才能を引き出すヒントが満載! ぜひチェックしてみてください✨
おえかき お母さんの絵 お母さんの絵が笑っていない お母さんの絵怖い お父さんの絵 お絵かきワーク お絵描き お絵描きの心理 くれよん イラスト クレヨン クレヨンはみ出す ケーキスマッシュ パパの絵 創造力 友達が小さい 友達の絵が小さい 同じ絵を描く 子どものアート 子どものサイン 子どもの世界 子どもの工作 子どもの才能 子どもの気持ち 子どもの絵 子育て 工作 工作嫌い 工作苦手 想像力 正解がない遊び 残酷な絵 筆圧 筆圧が弱い 絵 絵でわかる 絵でわかる子どもの心理 育児 自己肯定感 色塗り 色鉛筆 造形 黒い絵 黒く塗りつぶされた絵 黒く塗りつぶす心理
itti-blogをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。