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「最近、うちの子の絵にお友達が出てこない」
「友達を描いてみようと言うと、なんだか嫌がる」
「描いたとしても、お友達だけとても小さくて、少し寂しそうに見える…」
こんな場面に気づいたとき、胸がざわっとした経験はありませんか?
子どもにとって絵は“心のことば”。
うまく言葉にできない気持ちが、無意識のうちに絵へとあらわれることがあります。
だからこそ、「友達を描かない」「描いても小さい」「なんだか楽しそうに見えない」
そんな絵を見ると、親としてはつい不安になってしまいますよね。
でも、ここでひとつ知っておきたいことがあります。
「描かない=問題がある」と決めつけなくて大丈夫だということです。
子どもが絵に込めるサインは本当にさまざまです。
・今は自分の世界を大切にしたい時期なのかもしれない
・友達との関係を絵で表す方法が、まだ見つかっていないだけかもしれない
・もしくは「少し距離を置きたい」と感じている可能性もある
どれも、その子なりの“心のペース”なのです。
この記事では、元教員の視点から
「お友達を描かない/小さく描く/楽しそうじゃない」そんな絵の背景にある、子どもの気持ちをやさしく読み解いていきます。
そして、親としてどんなふうに寄り添えるのか、一緒に考えていきましょう。

■ お友達を描かないときの心理
子どもが絵の中にお友達を登場させないとき、そこにはいくつかのパターンがあります。
まず多いのは、「今は自分の世界が一番楽しい」という状態。
お気に入りのキャラクターやおうちの人、空想の世界を描くことが楽しくて、友達を描くことを後回しにしているだけ、ということもよくあります。
次に、「友達との距離感に迷っている」ケース。
幼稚園・保育園・学校で、少し人間関係に疲れたり、新しい友達に戸惑っていたりすると、絵の中から友達が消えることがあります。
これは“嫌い”というより「ちょっと休憩したい」「うまく距離を取れない」というサインに近いことも。
どちらの場合も、無理に「描きなさい」という必要はありません。
子どもは、自分の心が落ち着いたタイミングで、ちゃんとまた友達を描きたくなります。
■ お友達を小さく描くときの心理
では、絵の中にお友達は登場するけれど、やけに小さく描かれている場合はどうでしょうか。
小ささは、子どもが感じている“心の距離”に比例することがあります。
たとえば……
・友達の勢いに圧倒されている
・なんとなく苦手意識がある
・本当はもっと仲良くなりたいけど、ちょっと自信がない
こうした気持ちが、友達のサイズとして現れることもあります。
もちろん単に “小さいものを描くのが好き” という子もいます。
だから「小さく描く=困っている」とは限りません。
ただ、最近の出来事と組み合わせて見てみると、子どもの心にそっと寄り添えるヒントになることがあります。
絵の変化はこんな心の流れと関係していることも
自分の世界に夢中 → 少し疲れて距離を取りたい → 距離感がつかめる → また関係を広げていく
絵は「今どの地点にいるのか」をそっと教えてくれるサインです。どの地点でも、子どもはちゃんと前に進んでいます。
📒自己肯定感を育むための子どもとの接し方
📒自信を持てない子どもにかけるべき言葉とは?
■ 親がしてあげられる声かけのヒント
絵を見たとき、つい気になって質問したくなりますよね。
でも、気持ちを引き出したいときほど、こんな声かけが効果的です。
子どもの気持ちを引き出しやすい声かけ
- 「この絵、どんなお話なんだろう?教えてくれる?」
- 「この子は何をしてるの?楽しそうだね」
- 「ゆっくり教えてくれていいよ。聞けてうれしいな」
※理由を追及する「どうして描かないの?」は負担になることがあります。
・「どんな場面なの?」「楽しそうだね」「この子は何してるの?」
→ 絵のストーリーを聞くことで、自然と気持ちを話しやすくなります。
・「今日の〇〇ちゃん、なんだかのんびりしてるね」
→ 評価ではなく“気づき”を言うことでプレッシャーを与えません。
・「そっか、そう思ってたんだね」「教えてくれてありがとう」
→ どんな気持ちでも肯定してもらえると、安心して話せるようになります。
NGワードは、
「なんで描かないの?」「どうして小さいの?」
という“理由を追及する質問”。
子どもは自分でも説明できないことがあるため、追い詰められてしまうことがあります。
Q&A|よくある質問
Q:友達を描かないのは心配するべき?
A:絵に友達が登場しなくても、それだけで問題と決めつける必要はありません。自分の世界に夢中な時期や、人間関係に少し疲れている時期にもよく見られるサインです。
Q:友達を小さく描くときは、どう受け止めたらいい?
A:「心の距離」「自信の有無」が反映されることがあります。否定せず、物語を聞くように絵の世界を一緒に楽しむことが安心につながります。
Q:カウンセリングや相談は必要?
A:園・学校で楽しそうに過ごしているなら見守りで大丈夫です。登園渋り・不安・涙など生活面の変化が見られる場合は、担任や支援センターに相談することで安心できます。
最近のお子さんの様子、当てはまりますか?
- 家ではリラックスして笑っている
- 園・学校での出来事を楽しそうに話すことがある
- お友達の話題がまったく出なくても、好きな遊びに夢中になれている
- 登園・登校を嫌がる様子はない
→ これらが当てはまっていれば、今は「自分の世界を楽しむ時期」ととらえてOKです。
\ 友だちとの関係に悩む時期におすすめの絵本・書籍 /
じぶんのきもち ともだちのきもち (やさしくわかるきもちのえほん)
「相手の気持ちってどうやって想像するの?」を、やさしいイラストと例えを使ってわかりやすく描いた絵本です。
友だちとうまくいかない・距離を置きたい・思い通りにならずイライラする…そんな時に「自分の気持ち」と「友だちの気持ち」を整理するきっかけになります。
小学生が身につけたい!考えるチカラ 友だち関係のモヤモヤ
「仲良くしたいけどうまくいかない」「距離感が難しい」「グループの中でしんどい」など、小学生ならではの友だちトラブルを豊富な事例とともに解説。
「どうすればラクになる?」の答えを、子どもの言葉でていねいに提案してくれる一冊です。
- 友だちとのトラブルで落ち込むことが増えた
- 描く絵に友だちが小さく登場しがち
- 距離を置きたい・近づきたい気持ちが揺れている
子どもの「友だちとの関係の悩み」にそっと寄り添い、気持ちを整理する支えになります。
■ もし気になるときは…
絵はあくまで“心の窓”。
気持ちを読み取るヒントにはなりますが、判断材料のすべてではありません。
だから、絵だけではなくこんな様子も合わせてゆるく見守ってみてください。
・園や学校では楽しそうに過ごしているか
・お友達の話題が出るか出ないか
・家ではリラックスできているか
・「行きたくない」「こわい」などは出ていないか
どれか1つだけで心配する必要はありません。
生活全体の様子と合わせて見ることが大切です。
| 安心して見守れる状態 | 注意して観察したい状態 |
|---|---|
| 家でリラックスして笑っている | 家でも元気がなく、疲れた様子が続く |
| 園・学校には問題なく行けている | 登園・登校を強く嫌がる/涙が続く |
| 好きな遊び・趣味に夢中になれている | どの遊びにも興味がわかずボーッとしがち |
| お友達の話題が時々出る | 「こわい」「行きたくない」などの発言が出る |
■ さいごに
子どもは、自分の気持ちをまだ言葉でうまく表現できません。
だからこそ、絵にはその時々の“心の温度”がそっと映り込みます。
もし今、友達が小さく描かれていても、描かれていなくても大丈夫。
子どもは自分のペースで、世界を広げていく力を持っています。
大切なのは「描き方を変えさせる」ことではなく、
「その気持ちごと受け止めてもらえた」と子どもが感じられること。
安心できると、子どもは自分からまた一歩、友達の世界に向かっていきます。
そのタイミングは、焦らなくても必ずやってきます。
「この子どもの目には、そう映っているんだな」と受け止めることです。
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