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子どもが絵を描かなくなった理由と心のサイン
― 何歳から気にするべき?元教諭がやさしく解説 ―
「この前まであんなに描いていたのに、最近はまったく描かない」
そんな変化に気づくと、少し不安になりますよね。
でも結論から言うと、子どもが絵を描かなくなること自体は、かなりよくあることです。
心理的な問題というより、成長の途中で自然に起こる変化である場合がほとんど。
この記事では、
・子どもが絵を描かなくなる主な理由
・何歳から“気にしたほうがいい”のか
・家庭でできる安心サポート
を、親目線でわかりやすくまとめます。
「描かない=問題」ではありません
まず大前提として覚えておいてほしいのは、
絵を描かないこと=心に問題がある、ではないということです。
子どもの興味は、
お絵かき → ブロック → ごっこ遊び → 体を動かす遊び
というように、驚くほどテンポよく移り変わります。
つまり「描かなくなった」のではなく、
今は別のことに夢中なだけというケースがとても多いのです。
子どもが絵を描かなくなる心理的な理由
① 評価が気になり始めた
「上手だね!」は励ましの言葉ですが、
子どもによっては
「上手に描かなきゃいけない」
というプレッシャーになることもあります。
特にまじめなタイプの子ほど、
“失敗したくないから描かない”選択をしがちです。
② 興味の対象が移った
虫・工作・ゲーム・運動など、
表現の形が“絵以外”に移るのは自然な成長。
描かない=表現しないではなく、
表現の手段が変わっただけの場合も多いです。
③ 比較で自信をなくした
園や学校で他の子の絵を見て、
「自分のはヘタだ」と感じてしまうことも。
これは未就学児〜低学年に特に多い、
とても人間らしい反応です。
何歳から「気にするべき」?
目安としては、次のように考えてみてください。
- 3〜6歳(未就学児)
→ 描いたり描かなかったりでOK。心配はいりません。 - 小学生以降
→ 絵に興味がなくても問題なし。
ただし、絵だけでなく会話・遊び・感情表現全体が乏しい場合は、少し丁寧に見守って。
大切なのは、
「絵を描くかどうか」より「何かで表現できているか」です。
チェックリスト|ちょっと気持ちが揺れているサイン
次のような様子はありませんか?
- 「うまく描けない」と言ってやめる
- 描いたものを見せたがらない
- お絵かきの時間を嫌がる
- 自由に描かなくなった
これは「絵が嫌い」ではなく、
自信や気持ちが少し揺れているサインであることが多いです。
タイプ別・安心できる声かけ
慎重タイプ(上手に描きたい子)
「途中でもいいね」
「この色、どうして選んだの?」
→ 結果より“考えたこと”に目を向ける
飽きっぽいタイプ(新しいもの好き)
「シールと一緒に使ってみる?」
「作ったものを絵にしてみようか」
→ 遊びと組み合わせる
自信をなくしているタイプ
「誰にも見せなくていいよ」
「ここ、好きだな」
→ 見せるプレッシャーを外す
また描き始める子の共通点
しばらく描かなかった子が、
ある日ふっと描き始める瞬間はよくあります。
- たまたま紙とペンが目に入った
- 友達や親が描いていた
- 「描いてもいい空気」があった
共通しているのは、
自由で評価されない雰囲気です。
家庭でできる安心サポート
- 無理に描かせない
- 「上手」より「気づき」に共感
- 紙とペンを出しっぱなしにする
- 絵以外の表現も大切にする
描かない時期も、ちゃんと心は育っています。
■ Q&A
Q1. 子どもが絵を描かなくなったのは心の問題ですか?
A. 多くの場合は心配ありません。興味の対象が変わったり、「上手に描かなきゃ」という気持ちが強くなった結果、描かなくなることがあります。
Q2. 何歳から絵を描かないと心配したほうがいい?
A. 未就学児(3〜6歳)は描いたり描かなかったりが普通です。小学生以降でも、絵以外で表現できていれば問題ありません。
Q3. 無理に描かせたほうがいいですか?
A. いいえ。無理に描かせると、かえって苦手意識が強くなります。紙やペンを置いておき、描きたくなった時に自由に描ける環境を整えましょう。
Q4. まったく描かないままでも大丈夫?
A. はい。言葉・遊び・体の動きなど、他の方法で表現できていれば心配はいりません。「表現しているかどうか」が大切です。
Q5. また描き始めるきっかけはありますか?
A. 評価されない安心感や、親が楽しそうに描いている姿を見ることがきっかけになることが多いです。
まとめ|描かない今も、成長の途中
子どもが絵を描かなくなると、不安になりますよね。
でも多くの場合、それは成長の一場面です。
描かない今も、
考えたり、感じたり、表現する力は育っています。
焦らず、少し余白をもって見守ること。
それが、また描きたくなる一番の近道です。
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→ 子どもの家族の絵でわかる心理
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
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